生活費というのは家計にとって最低限の支出です。文字通り生活していくためのお金なので、それが足りないということはかなりのピンチ。生活費が足りないまま暮らしていくその先にはカードローンや消費者金融による借金地獄が待っているのです。今、ここで生活費の見直しをしなくてはなりません。
記事の目次
生活費が足りない【専業主婦編】
生活費が足りないという家庭は少なくはありません。自分だけが苦しいのだという絶望的な感覚を捨てて、まずは前向きに取り組みましょう。
生活費が足りない専業主婦にできることは支出の把握
専業主婦にとって夫の給料だけでやりくりするのは大変なことです。だからといって、夫を責めるわけにもいかずストレスだけがどんどんと溜まっていくのは本当につらいことだと思います。家庭ごとに事情は違うと思いますが、ここで「まだ節約できないか」を考え直してみましょう。
自分の家庭がいくら、何に使っているかは家計簿をつける以外では把握することができません。まずは月の支出をしっかりと書き出しましょう。大事なことは見落としがちな支出です。
年に1回しかないカード会費や数年に1度の冠婚葬祭費用となる交際費もくまなくチェックします。そしてそれがひと月にするといくらになるかをつけてみましょう。そうすることで、意外と支出が多いことに気づくはずです。
では支出の一般的な例を見てみましょう。
- 家賃……100,000円
- 管理費……2,000円
- 維持・修理・更新費……5,000
- 食費……45,000円
- 外食費……8,000円
- 電気代……5,000円
- ガス代……4,000円
- 水道代……3,500円
- 生活用品……5,000円
- 被覆・理美容・雑貨等……15,000円
- 電話・携帯・インターネット……17,000円
- NHK受信料……2,300円
- 医療費・介護費……3,000円
- ガソリン代……5,000円
- 駐車場代……10,000円
- 車検・修理代……4,200円
- 保育料……35,000円
- 塾・習い事……5,000円
- 新聞・本・雑誌……4,000円
- 娯楽費・旅行……5,000円
- 交際費……10,000円
- ロードサービス……1,500円
- 交通費(実家への帰省など)……5,000円
- 自動車税……4,000円
- 生命保険……18,000円
- 火災保険……1,000円
- 自動車保険……3,800円
- 自動車ローン……35,000円
- 奨学金返済……16,000円
- 支出合計:377,300円
出典:http://camatome.com/2012/08/seikatsuhi-cashing.php
生活水準を上げることは簡単ですが、落とすことはとても難しいことです。これまで当たり前だと思っていたことをがまんすることになるのですから容易ではありません。ですが生活費が足らないということは、収入と支出のバランスが見合っていないということですので、生活費を削らなくてはならないのです。
この一般的な家庭の支出からわかるのは決して贅沢をした暮らしではないことです。むしろ最低限の生活費だともいえるでしょう。ですがまだまだ削ることはできます。たとえば車に関して言えば
- ローン:35,000円
- 自動車税:4,000円
- 車検・修理代:4,200円
- 駐車場代:10,000円
- 自動車保険:3,800円
- ロードサービス:1,500円
合計で毎月58,500円もの支出となっています。この車を手放せば年間で660,200円が浮くことになります。また車がどうしても必要だというなら、車の排気量を小さくすることで自動車税を安くすることができるのです。
他にも残価設定クレジット3年であればローンで支払っているのと同じくらいの金額で、車検などの費用をなくすことができます。
新聞についても多くのニュースはテレビやインターネットで見ることができるので購読をやめるのも検討しなくてはなりません。またあたりまえのように美容室などにお金を使いすぎていないでしょうか。
髪型によっては月1回のところを3ヶ月に1回にすることもできるはずです。また生命保険も見直しの余地もありそうですね。
専業主婦として収入を増やすことができないのであれば、とにかく徹底した節約をするしか方法はありません。
引用:https://pixabay.com
生活費が足りない【節約と貯金編】
生活費が足りないため節約を考えているなら携帯、保険、そして家賃の見直しで年間数十万円が節約できます。
格安スマホへの乗り換え
今ではすでに多くの人が格安スマホを利用することになりました。もしまだドコモ・au・ソフトバンクの三大キャリアと直接契約しているのなら、格安スマホへの乗り換えをおすすめします。もちろん電話番号を変える必要はありません。気をつけなくてはならないのは契約更新の時期です。
更新の時期が過ぎてしまうと契約解除料がかかりますので、現在契約している携帯電話会社で確認するようにしてください。もし過ぎていたとしても契約解除料は1万円程度ですので、数ヶ月で解除料を支払ってでも乗り換えた方がお得になることもあります。
<格安スマホ>
- Mineo
- Yモバイル
- 楽天モバイル
- DMM mobile
- UQモバイル
- イオンモバイル
- BIGLOBE
- OCNモバイルONE
- IIJmio
保険の見直し
もしもの時に不安だからと入っている保険ですが実は入院する確率というのはとても低いのです。そのため入院保障型保険に入っている人の多くは、実際に入院した場合より高い保険料を支払っていることになります。
<入院する確率>
- 1才~4才……0.2%
- 5才~9才……0.1%
- 10才~14才……0.1%
- 15才~19才……0.1%
- 20才~24才……0.2%
- 25才~29才……0.2%
- 30才~34才……0.3%
- 35才~39才……0.3%
- 40才~44才……0.3%
- 45才~49才……0.4%
- 50才~54才……0.6%
- 55才~59才……0.8%
- 60才~64才……1.1%
- 65才~69才……1.4%
- 70才~74才……1.8%
- 75才~79才……2.6%
入院することになる確率がかなり低いことがお判りいただけたかと思います。また入院することになってもその日数はとても短いこともわかっています。
ガン保険にしても同様で50才までにガンになる確率は2%以下なのです。
<10年後までにガンになる確率>
- 0才……0.1%
- 10才……0.1%
- 20才……0.3%
- 30才……0.6%
- 40才……2%
- 50才……6%
- 60才……16%
出典:http://camatome.com/2012/08/seikatsuhi-cashing.php
ガンになる確率もとても低いことで、若いうちからガン保険に加入する必要はあまり感じられません。
家賃の見直しで貯金をする
生活費が足りないという家庭でも将来に備えて貯金をすることは大事なことです。その貯金をするためには家賃を引き下げることがひとつの方法です。引っ越しをすることで一時的に出費が発生しますが、年間単位で考えると数十万円もの貯金ができることになります。
10万円の賃料の所を8万円に、8万円なら5万円くらいの物件を探してみましょう。家賃の目安は手取り額の20%~25%だといわれています。
手取りが30万円であれば6万円~7万5千円です。家賃は掛け捨てのようなものですので、とにかく節約して貯金額を増やしていきましょう。
引用:https://pixabay.com
生活費が足りない【公的資金・支援をうけるには?】
30日間無利息の消費者金融や銀行のキャッシングなど、お金が借りやすくなりましたが生活費が足らないという場合には、一時的なものではありませんのでやはり金利の低い公的機関に支援を求めるのがいいでしょう。
生活福祉資金貸付制度
生活福祉資金貸付制度とは低所得者、高齢者、障がい者の生活の状況によって貸し付けをする制度です。この貸付制度は都道府県社会福祉協議会が行っているもので、不動産などの担保があれば不動産担保型としてまとまったお金も借りることができます。
低所得者世帯と高齢者世帯については世帯収入の基準があり、それを下回っていることが条件となります。また返済には猶予があり最大で6ヶ月後からということも可能です。
生活福祉資金貸付制度の中には「緊急小口資金」というものがあり10万円を借りることができ利息もつかないのです。通常は申し込みから1ヶ月がかかるところ緊急小口資金では5日くらいで貸付が受けられます。緊急で生活費が必要になった理由を書類で証明するなど面倒な面もありますが急場しのぎになります。
求職者支援資金融資制度
ハローワークで職業訓練を受けているにもかかわらず求職中の生活費に困る人のための貸付制度です。職業訓練受講給付金を受給することを予定している人が対象になります。
職業訓練受講給付金を受給しても、訓練受講中の生活費が足らないという場合に融資を受けることができるものです。月額5万円~10万円、受講訓練の月数(最大12ヶ月)にわたり給付されます。貸付利率は年3%、返済が遅れた場合には14.5%の損害金義務が生じます。
年金担保貸付
国民年金や厚生年金、労災年金などの年金を担保にして独立行政法人福祉医療機構からお金を借りることができます。融資される金額は購入しようとする物の見積書や請求書が必要で必要額以上の借り入れは行えません。
また連帯保証人が必要で、保証人が見つからない場合には公益財団法人年金融資福祉サービス協会の信用保証制度を受けなくてはなりません。(有料)借り入れ申し込みは年金を受け取っている銀行で行います。
他にも公的な支援はありますが、手続きなどで時間がかかるものと思っていてください。
<その他の貸付金>
- 母子福祉資金貸付(父子)
- 教育一般貸付
- 看護師等就学資金
- 出産育児一時金
- 出産手当金
- 育児休業給付
- 住宅確保給付金
- 介護休業給付金
引用:https://pixabay.com
生活費が足りない【副業編】
生活費が足らないのであれば節約をして出費をおさえなくてはなりませんが、副業収入を増やすことができれば、生活にゆとりが生まれはじめるのではないでしょうか。ここでは生活費が足りないと感じている人に始めてほしい副業についてご説明したいと思います。
ブログアフィリエイト
ブログアフィリエイトはブログを書いて広告収入を得る副業です。この仕事の面白いところが「頭ではわかっていても体で実感しない」ことです。どういうことかというと、いろんな情報から「稼げる仕事」だということはなんとなくわかっていても、「まさか自分が」と思ってしまうのです。
稼げるようになればもちろん解消するのですが、90%以上の人が稼げるようになる前にあきらめてしまうという仕事です。この感覚をくつがえすのは大変でよほどの自信と強い確信を持たなくては続けることが難しいでしょう。
ですがもしもブログを書いてアフィリエイト収入を得られるようになれば生活費が足りない問題が解消されるだけではなく、より自由な時間を持つことができるようになるのです。
クラウドソーシング
クラウドソーシングとはアウトソーシングのネット版です。企業が人を雇ったり、依頼したりするのではなくインターネット上で不特定多数の人に業務委託するのです。それを仕事をしたい人が見つけて応募します。
仕事をする人からすれば多くの案件から好きな仕事を選ぶことができ、打ち合わせなどに行く交通費も時間もいりません。したがって効率よく稼げるのです。ただし一般的に相場が安いため、案件の数をこなしていく必要があるでしょう。
一方、真剣に取り組むことでスキルをアップさせ高い報酬を得ているワーカーも中にはいますので、やり方次第では副業ではなくダブルワークと言えるようになるです。
YouTube広告で稼ぐ
YouTubeのいいところは誰でも手軽に始められるところです。しかしYouTubeもブログアフィリエイトと同じで「自分が稼げる」とはなかなか実感できないのです。そして何か特技などがないと動画が作れないと思っている人が多いのも確かですね。ですが稼いでいる人が多くいるのも事実です。
まずは動画を観てみてはいかがでしょうか。ポイントはチャンネル登録が1,000人以上の動画を見るということです。趣味や旅行など自分でもできそうなものが見つかるはずです。YouTubeはサーバー代やドメイン料など一切の費用がかかりません。やっておかない理由が見つからない副業なのです。
生活費が足りない人へアドバイスするとしたら
「生活費が足りない」というのはとても不安で怖いことです。夜、眠れなくなることもあるでしょう。ですが、本当に怖いのは「手を打っていない」ことです。どうしようどうしようと考えている間に生活費は見る見るうちに足らなくなっていくでしょう。
今こそ動くべき時です。何でもいいのでとにかく副業を見つけ、そして賢く稼いでいきましょう。そして副業をすることで人生が変わったという人は何人もいます。自分には無理だと考えるのはやめにして真剣に取り組み、豊かな生活を手に入れてください。
引用:https://pixabay.com