ライフワークバランスという言葉をお聞きになったことがあるかと思います。ライフワークバランスとは「仕事と生活の調和」という意味で、「収入と幸福感」のバランスとも置きかえられます。
お金がすべてではないけれど余裕のある暮らしをするためにはある程度の収入が必要です。ここでは余裕のある生活をするための年収を考えてみましょう。
記事の目次
余裕のある暮らしに必要な年収は?
日本人のサラリーマンの平均年収は約400万円といわれていますが、実際20代や30代では300万円にも届かない年収で生活している人がほとんどです。ちょうど結婚する年代では年収が低いことで結婚を見送ることになるなど、とても余裕のある暮らしが想定できませんね。
年収に余裕がある?
かなり余裕がある……11人(2.2%)
少し余裕がある……133人(26.6%)
あまり余裕はない……222人(44.4%)
全く余裕がない……134人(26.8%)出典:https://gakumado.mynavi.jp/freshers/articles/10096
社会人500人に聞いた「年収に余裕がありますか?」というアンケートの結果ですが、余裕があるという人は全体の28.8%、余裕がないというのは71.2%です。
社会人の7割以上が年収に余裕がないと感じていることがわかるでしょう。一方いくら年収があれば余裕ができるかとの問いには、多くの人が600万円と答えています。
物価が上がるのに年収は上がらない
アベノミクスでは長い間続いたデフレから脱却して、景気回復と経済成長を目的としています。経済成長とは物価の上昇を意味します。そこで企業、消費者の消費活動を活発化させ、ゼロ金利によって投資活動も後押ししてきたのです。
これで雇用も増え、従業員の賃金が上向きになると見据えていたのですが、実際には人手不足が解消されず、非正規雇用、パート雇用などによる低賃金での雇用が続いているのです。人手不足なら、給料を上げて、人材を集めればいいのにと考えてしまいますが、多くの中小企業ではその体力を持っておらず、安い賃金で働いてくれる非正規雇用者や女性パートタイマー、高齢者を雇い入れています。そのためにワーキングプアは増え続けることとなっているのです。
では大企業では給料が上がっていくのかというとそれも疑問です。大企業のほんのひと握りでは収入は上がっていきますが、そういう人はいわゆる超エリートと呼ばれる人でしょう。多くの社員はダブルワークや副業を会社から認められるようになります。会社に頼らず「自分で稼げ」ということです。
余裕のある暮らしに必要な年収は?
アンケートでは多くの人が年収600万円あれば余裕ある暮らしができると答えていますが、それはギリギリのラインだといえるでしょう。年収600万円では月々の給料が約50万円です。子供を育てていくことと老後に備えることを合わせると、かなり切り詰めなくては安心して余裕のある暮らしができるとは言い切れないのです。余裕のある暮らしに必要な年収はあと+300万円、900万円が日本で生きていくのに必要です。
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余裕のある生活費はいくら?
余裕のある生活費とは家族構成や年齢によってまちまちなのですが、総務省が2人以上の世帯の生活費の平均を出しているので参考にしてみましょう。
総務省の家計調査によると・・・
2人以上の世帯での消費支出は1世帯当たりで「322,157円」という結果になっています。※2018年1月30日公表
そのうち住宅ローンなどを除く消費支出は「285,693円」
2016年、2017年とほぼ横ばいながら、やや増加していることがわかっています。これは物価の上昇の影響でしょう。では何にいくら使っているのかの平均も見ていきましょう。
<支出項目>
- 食費……90,115円
- 住居……17,224円
- 水道光熱費……23,999円
- 家具・家事用品……13,086円
- 被覆・履物……12,219円
- 保健医療……14,787円
- 交通・通信……39,536円
- 教育……9,275円
- 教養・娯楽……31,744円
- その他の消費支出……70,171円
合計 285,693円
これに加えて住宅ローンや自動車の購入費や維持費が追加されることになります。
出典:http://www.stat.go.jp/data/kakei/sokuhou/tsuki/pdf/fies_mr.pdf
ここからわかることは、さらに習い事、学資保険、貯蓄をしていくとなると月の手取りが50万円でやっとぎりぎりの生活水準となることです。やはり年収600万円では余裕のある生活費を捻出するのは難しいといえるでしょう。
食費の見直しが必要
総務省の家計調査からわかることは余裕のある生活のためにはかなり節約をしなくてはならないということです。とくに大きな支出となっている食費の見直しはどの家庭でも工夫が求められます。外食の回数を減らす、ランチをお弁当にするなどまだまだできることはあるかと思います。
また缶コーヒーなどの飲料を自動販売機で購入しないことは節約につながります。また献立を決めておいて必要なもの以外は購入しないようにしましょう。
水道光熱費の見直しが必要
次に見直しをしなくてはいけないのが水道光熱費の節約です。全国平均では23,999円となっていますが、20,000円以下にはおさえたいところです。電力自由化も浸透してきましたしこの際、口コミなどを参考に電力会社を変えるのもひとつの方法です。
またオール電化にすることでトータルの電気代を引き下げることも可能かも知れません。また一見節約になっていると思われがちな「家庭菜園」ですが、かなりの水道水を使用しますので、そのあたりの見直しも必要でしょう。
いずれにしても大事なことは家計簿をつけることです。家計簿をつけることでおのずと節約につながりますので是非、今日からでも始めてください。
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余裕のある生活は一人っ子の方がいい?
余裕のある生活や、子供にじゅうぶんな習い事などをさせるために、2人目を産むべきか悩んでいるママさんはとても多いです。経済的に余裕があれば、産みたい、だけど明らかに2人目を産むと生活が苦しくなる。そんな時ママさんたちはどう決断するのでしょうか。
一人っ子でいいというママさんの意見
我が子は可愛いくてたまりませんが、子供が増えたらかかるお金も倍ですよね。私自身は3人きょうだいなので兄弟の良さは知ってます。
家族で海外旅行に毎年行きたいし娘に可愛い服を着せたい、好きな習い事をさせたい、大学までは出す、私も好きな鞄や服を買いたい、せっかく妊娠出産で崩れた体型が戻ってきたのに(20キロ増えたので)また同じ繰り返しをすると思うと嫌。など2人目をためらう理由がたくさんあります。
私は一人っ子でいいかなと思ってます。
(まだ子供いません)
理由は心や金銭的にゆとりのある生活をしたいです。
兄弟が必要というママさんの意見
自分自身が一人っ子です。子供の頃よりある程度の歳になった時の方が兄弟が欲しかったと思いました。
例えば社会人になった時の悩み事とか…一番痛感したのは祖母が亡くなった時に、自分の親が亡くなった時には誰も協力、相談する兄弟がいないので全部1人でやらなければ…と思いました。
兄弟が多いとそれなりに揉め事もあるかと思いますが、一人っ子も何かと大変ですよ。
自分は今親になり娘1人ですが、絶対兄弟を作ってあげたいと思っています。出典:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1074005195
私はやはり、親は先に死ぬので一人っ子だと寂しいかなと考えて、治療の末(妊娠しにくい身体です)産みました。将来の事はわかりませんが、少なくとも今、ケンカしながらも仲良く遊ぶ姿を見てやはり産んで良かったと思ってます。
競争相手は必ず必要だと思うし、一人っ子がそれをカバーして生きていくには、親の協力や本人が「変わりたい」と思う気持ちが必要であって、何かと一人っ子で面倒ねと、自分自身思っていますので、自分は無理しても2人以上は欲しいと思っています。
出典:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1186680706
それぞれの価値観ですね。ですが一人っ子でないと余裕のある生活ができないという家庭はとても多いと思われます。経済的な問題で二人目の子供を諦めるのは、とても残念なことですが現実的には難しいと判断するママさんも多いです。
わたしは仕事に早く復帰したくて結局、一人しか産みませんでしたが、子供が友達に兄弟がいるのを見て、とてもうらやましがっていたのを思い出しました。2人目を産んであげればよかったなという気持ちと留学させてあげれてよかったという気持ちがあり、どちらが正解だったかはわかりません。
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余裕のある仕事で余裕のある生活?
余裕のある収入を得ているなら、何の問題もないでしょう。ところが多くの家庭が、余裕があるとは言い切れない生活をしています。ここでいう余裕がない生活とは、それで不幸だという意味ではありません。節約しながらも幸せを感じながら暮らしている人は多いでしょう。
ですが、今よりも収入が増えたらと願う人は多いのです。そこでおすすめしたいのが収入を増やすということ。
副業のすすめ
貯金が大事なのはわかっているけれど、生活に余裕がなくて・・・そんな家庭にすぐにでも始めてほしいのが副業です。月に2万円でも3万円でもいいので収入をアップすることを心がけてほしいのです。
これからは収入格差がどんどん開いていくと言われています。そのために今何かしら手立てを打っておかなくてはなりません。もう節約だけでは生活は守れないのです。これからは副業で生活を支える人が増えていきます。逆に言えば今、副業を始めなくてはもったいない時代だといえるでしょう。
どんな副業がいいのか
ではどんな副業をすればいいのか。サラリーマンの副業ランキングは次の通りです。
1位:NISAや株などの投資(18.7%)
2位:オンラインアンケート(18.0%)
3位:オークション・ギャンブル(9.7%)
4位:FXなどの外国為替取引(7.2%)
5位:アルバイト(5.7%)
6位:ブログの広告収入(2.4%)
7位:不動産投資(1.9%)
8位:その他(1.6%)
3位のオークションやギャンブルというのはあまりおすすめできません。また株やFXもお金を減らしてしまうことになる危険性があるといえます。アルバイトもその場しのぎであって長く稼ぎ続けるのは難しいでしょう。
オンラインアンケートやポイントサイトでは月に1万円が限界ですね。そうなってくると副業として有望なのは不動産投資、ブログの広告収入です。なぜ有望なのかというと厳密にいえば労働収入ではないからです。労働収入に頼っていた結果が今の余裕のない生活だとしたら、抜け出すには「資産」を作ることが大事だからです。
不動産は資産としてわかりやすいですね。ですがブログ記事やYouTube投稿動画も資産となりうるのです。過去にアップした作品が広告料を稼ぎ続けてくれることもあるという可能性は副業として捨てがたいです。
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