脱サラの成功から学ぶ

脱サラとはまさに人生の転機、本気で勝負をかける時ですが、内面では大きな不安もよぎります。今のまま会社員でいることの方が正しいのか、それともこのまま脱サラせずにいると後悔してしまうのか。

記事の目次

脱サラの成功率


起業の成功率


脱サラの成功率はとても低いといわれていますが、じっさいにはそれほど低いとも思えません。私のまわりにも脱サラで成功している人はたくさんいますし、自営業で業績を伸ばしている人も多いです。単に会社が嫌でやめてしまった人や、無計画な起業をした人を含めての成功率が、そのまま脱サラは失敗するというイメージにつながっているのではないでしょうか。

脱サラして個人事業主となっている人についての統計はでていませんが、法人では設立から1年以内に6割、5年以内に9割の会社が倒産しているといいます。ということは10年後の成功率は1割ということになりますね。10年後の成功率の1割、考えようによっては低いとも言い切れません。


場合によっては個人事業主の方が有利


法人化していてもたくさんの数の会社が倒産しているということは個人事業主ではもっと失敗例が多いのではないかといわれています。ですが、それはそうともいいきれません。会社が倒産する理由には法人ならではの税金の問題があるからです。とくに法人化して3年目以降は消費税の納税義務が発生しますから固定費と合わせて持ちこたえられなく会社が多いのです。

逆に個人事業主であれば年間の売り上げが1000万円を超えない限り消費税の納税義務はありません。売り上げ1000万円以下の個人事業主にとって消費税が上がるのは待ち遠しいくらいなのです。入ってきても納税しなくていいわけですから。


脱サラの成功率を高めるのは自分


脱サラして起業するには勇気がいりますが、脱サラしようと思っているということは、逆にそれなりの自信もあるのではないでしょうか。資金、商材、見込み客、営業についてもある程度のイメージが確立できていると思います。

そこで次にしておくことは脱サラの成功率を高めることです。ここは徹底的に力を注ぐところ。開業資金の準備よりも大切なことかも知れないくらいです。多くの人はその努力なしに脱サラをするから失敗するのでしょう。

脱サラ起業の成功率を高めるのはずばりマーケティングです。マーケティングとは顧客が必要とする消費やサービスを作り、それを販売するための市場活動、販売戦略をいいます。あなたはマーケティングについてどこまでご存知でしょうか。ご自分の事業に関する狭義でのマーケティングを把握しているだけでは脱サラ起業は難しいです。

会社の中でする営業と個人でする営業とは全く違います。マーケティングこそ、成功のカギであり、マーケティングを制するのは今やインターネットなのです。

引用:https://pixabay.com

脱サラの成功例

脱サラで成功するには業種でなく業態が大事です。何をするかでなく、どのようにするかの方が重要だといえるでしょう。確かに脱サラ起業しやすい業種というのもありますが、成功するにはそれなりの理由があるのです。ここではそんな脱サラでの成功例を見てみたいと思います。


飲食店をオープンして年商2000万円


もともと製造工場で働いていたAさんは、いつか自分の店を持ちたいとコツコツと貯金をしていました。料理に自信があるわけではなかったので、最初からフランチャイズを探していました。そこで独立支援システムのしっかりしたカレー店のホームページを見つけ説明会に参加しました。

フランチャイズではなく2年間の修業ののち、独立を資金面からもサポートしてくれるという条件に納得し、応募。修行中の2年間に店舗の責任者を任せてもらい料理の提供から従業員に対する人材育成、マネージメントまでを教えられました。そのため独立して自分の店を出してから起こることはほとんどが修行中に経験したことでしたので順調に経営できています。


ブログを書いて月に50万円


派遣会社に勤めていたBさんは、アフィリエイトの可能性を信じていたので、会社勤めの頃から毎日ブログを書いていました。そしてある程度記事がたまったところでグーグルアドセンスの審査をうけ、収益化を始めました。

ブログを書き始めてから3ヶ月で収入は20万円になり、その時点で脱サラしました。教材で勉強しなおし、さらにブログを書き続け、脱サラ後3ヶ月では収入は月50万円になりました。収入を安定させるためにブログを今後も増やしていく予定とのこと。あえて競合の激しいジャンルにもブログを構築していくことで収益アップを目指しています。


YouTubeをアップして月80万円


会社員をしながら1日、2動画をアップしていたら月に50万円が収入として振り込まれるようになったというCさん。会社員の頃には自分にも仕事にも自信が持てなかったそうですが、趣味で投稿していた動画の視聴回数がいきなり増えて考えられない報酬を得るようになったのです。誰でもというわけにはいきませんが、なんらかのノウハウがあればYouTubeでは、それが可能だということなのですね。

脱サラを成功させた人にはネットビジネスで、またはネットビジネスを絡ませてといったケースがとても多いように感じます。スマホがまだまだ増えていく今はビジネスチャンスも大きいといえるでしょう。いずれにしてもうらやましい話です。

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脱サラの成功者


集客コンサルタント 小川さん


小川さんは不動産会社で営業職をしていましたが、親の残した800万円の借金を返済するために独立された人です。ほぼフリーターの状態から6ヶ月で月商860万円を稼いだというからすごいですね。

1000万円以上の赤字事業を1000万円の黒字にするなど多数の企業を成功に導いています。小川さんのクライアントには年商100億円以上の経営者や芸能人、アスリートがいるそうです。


アフィリエイター 福田さん


年収200万円を下回る美容師から、かつての年収を1ヶ月で稼げるほどになったというアフィリエイターです。将来自分の美容室を出したいと考えた時に、実際の給料ではいつまでたっても夢の夢だと感じて脱サラをして起業したといいます。いまでは、美容師時代に考えていた実店舗の経営も夢ではなくなりました。

福田さんが言うには実店舗を持ちたい人であっても、最初から大きな投資をするのでなく、その前に副業としてネットビジネスで金銭的な余裕をもつことが大事だとのこと


フランチャイズビジネス 脱サラネットさん


むかつく上司や23万円の安月給にたえられず脱サラし、フランチャイズを通じて独立。月収500万円の生活を手に入れました。コンビニ、カフェ、コインランドリーと多岐に渡って、フランチャイズを経営することで全体の収入安定をはかっています。

脱サラネットさんのサイトでは主婦もフランチャイズで起業を成功している人がいるなど、フランチャイズでの起業をくわしく解説しています。


アフィリエイター 秋山さん


32才でほとんどパソコンの知識がないまま、アフィリエイト人生をスタートさせた秋山さんは、借金600万円、月給14万円だったといいます。不安と絶望の中、アフィリエイトをスタートさせたことで、この方は明らかに人生を変えることに成功しています。とはいえ始めた当初は、お金の苦労から解放されたい、これからどうやって生きていけばいいんだろうと八方ふさがりだったといいます。

今では島根県の隠岐の島で自然に囲まれ息子さんと自分らしい自由で豊かな人生を歩まれています。他のアフィリエイターの「お金を稼ぐことだけが目的」という生き方に違和感をおぼえ、「182日目の景色」というサイトで様々な思いをつづっておられます。

脱サラで成功をして人を見ていると、大きく2つの人種に分かれるような気がします。一方はとても肉食的なギラギラしたビジネスマン、そしてもう一方は仏様のようなおだやかな趣味人といった風貌の人。全く違うタイプの成功者たちですが、共通しているのは「信じて続ける」ということと「勉強熱心」ということではないでしょうか。脱サラで失敗するという人にはそれらが足らなかったのではないかと思います。

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