ガントチャートの作り方|先に終わる仕事と待ち時間を予定へ入れる

横に並ぶ紙の工程と黄色い作業片が右へ動く、ガントチャートを表す紙模型

こんにちは。バナナデスクです。

原稿は水曜日、デザインは金曜日。予定を横棒で並べたのに、素材が届かず、後ろの仕事がまとめて止まる。ガントチャートで見たいのは、日付だけでなく「これが終わらないと、次に進めない」という関係です。

たとえば、デザインに6時間かかることと、確認の返事を2営業日待つことは別です。どちらもカレンダーを使いますが、待つ間に自分の手が空くかどうかは違います。ここを分けると、予定がずれた時も、動かす仕事を判断できます。

ガントチャートを作る前に、着手条件を書く

ガントチャートは、作業・開始と終了・依存関係・担当を日付上に示すものです。Atlassianの解説でも、日付だけでなく作業間の関係が構成要素になっています。この記事では専用アプリを操作せず、架空のLP制作の予定を組みます。

最初に「原稿作成」の左へ「サービス条件と掲載素材が確定したら着手」と書いてみてください。「素材待ちでも見出しだけ考えられる」なら、それは別の作業として扱えます。未確定の料金を仮置きして全文を書くことを、確定後の執筆と同じ扱いにはしません。

作業 着手条件 終わったとする条件
原稿 料金・対象・範囲・素材が確定 見出しから申込前の案内まで、版を付けて提出
デザイン 原稿の制作内確認が完了 PCとスマホの配置案を同じ版で提出
依頼者確認 確認用URLと質問を送信 承認または修正点を一つの記録へ集約
実装・検査 承認済み案と対象範囲が確定 表示とテスト受付を確認し、結果を記録

2週間の初期予定を、作業と待ちに分ける

以下は2026年12月7日から18日までの架空の制作予定です。営業日は月曜から金曜、土日は休みとし、この期間に独自休業日はない前提です。制作担当は佐藤さん一人、依頼者の確認担当は田中さん。日付は全て日本時間です。

項目 初期予定 担当・負荷 直前に必要なこと
条件整理 12月7日 佐藤、2時間 相談内容の受領
素材到着 12月8日終業まで 田中、提出期限 不足一覧の共有
原稿 12月9〜10日 佐藤、各3時間・計6時間 素材到着・条件確定
デザイン 12月11日・14日 佐藤、各3時間・計6時間 原稿の制作内確認
依頼者確認 12月15〜16日 田中、2営業日の返答枠 配置案の受領
実装 12月17日 佐藤、3時間 承認済み案
表示・受付検査 12月18日 佐藤、2時間 実装完了

12月12〜13日の土日は、デザインの間に挟まります。「11日から14日まで」と見える棒でも、4日間働く予定ではありません。また、確認の2営業日は佐藤さんが16時間作業する意味ではありません。返答を待つ日数と、返答を読んで処理する時間を分けて見積もります。

ここでは確認で大きな仕様変更が出ない前提を置いています。修正対応がある仕事なら、修正と再確認の枠も別に必要です。見積もりに入っていない仕事を、短い空白へ押し込まないようにします。

原稿・デザイン・検査の予定が土日を除いて2営業日ずれる様子を示した図
架空の制作予定。図は主要3工程の抜粋で、全工程と待ち時間は本文表。

素材が2営業日遅れた時は、依存する仕事を順に動かす

12月8日の到着予定が10日終業になったとします。原稿を11日から始め、必要な作業時間を減らさず、各工程の完了翌営業日に次の工程を置くと、次の改訂案になります。

項目 初期予定 改訂案 変更の理由
素材到着 12月8日 12月10日 到着が2営業日遅れる
原稿 9〜10日 11日・14日 土日を挟み、6時間を確保
デザイン 11日・14日 15〜16日 原稿の後、6時間を確保
依頼者確認 15〜16日 17〜18日 返答枠2営業日を維持
実装 17日 21日 18日承認後、土日を除く
検査 18日 22日 実装後に2時間を確保

終了は12月18日から22日へ、2営業日、暦日では4日動きます。すべての棒を暦日で2日ずらすと、休業日に作業を置いてしまいます。改訂案は確定納期ではなく、担当と依頼者へ確認する案です。

同じ担当の別案件まで含めて、重なりを点検する

佐藤さんには12月15日に別案件の3時間の作業がある設定です。この日の作業可能枠は計6時間なので、デザイン3時間と合わせて6時間。枠には収まりますが、余裕はありません。別案件が4時間なら、合計7時間になり、この改訂案のままでは成立しません。

その時は、他の日へ動かせる仕事、担当を変えられる仕事、範囲を減らせる仕事を確認します。依頼者の返答を無断で翌日締切にする、検査を省く、休日出勤を暗黙に足す、といった調整では合意条件が変わります。

元の予定を残して、変更理由と次の確認日を記録する

改訂案v02/12月8日作成。素材到着を12月10日終業へ変更したため、原稿以降を2営業日後ろへ移動。検査終了案は12月22日。12月15日の佐藤担当枠は別案件3時間+デザイン3時間。田中さんへ確認枠17〜18日と終了日の了承を依頼し、12月9日正午までに返答を確認する。

これは記入例であり、実際の相手から了承を得た記録ではありません。実務では返答が来てから承認済みへ変えます。遅れの報告だけで終わらず、どの条件なら実行できるかまで示すと、ガントチャートが次の判断に使える資料になります。