LP制作費用の見積もり方|内訳と公開後1年の総額が分かる比較例

見積書の紙束と一年の月を表す小さなカード列、黄色の電卓の模型

こんにちは。バナナデスクです。

LPの制作費は安く見えたのに、公開後に文章を変えるたび費用がかかる。見積もりを比べる時は、最初に払う金額だけでなく、使い続ける間の作業を一緒に置く必要があります。

逆に月額が高くても、予定している更新が含まれていれば、一年間の合計は小さくなることがあります。ただし、更新の回数や内容が同じであることが前提です。

ここでは、LP一ページを制作し、公開後12か月使う架空の3案を計算します。実在する会社の見積もりや、日本の平均相場ではありません。自分が受け取った見積もりの比較表を作るための例です。

見積もる前に、同じ制作範囲を置く

今回の共通条件は、サービス案内一ページ、支給資料からの原稿整理、PCとスマホの表示対応、既存フォームへの接続と検証、公開、編集用原稿と画像の引継ぎです。広告運用、新規撮影、独自の決済機能は含みません。

公開後は、本文200字以内の変更と支給画像1点の差し替えを一組として、年間4回依頼すると仮定します。構成の作り直しやページ追加は対象外です。この「一回」の内容を揃えなければ、更新単価を並べても比較できません。

Atlassianのプロジェクト範囲の説明でも、含むもの・含まないもの・制約を明確にすることを扱っています。金額を出す前に成果物の範囲を揃える、という部分を今回の見積もり比較に使います。

A・B・Cの仮見積もりを初期・月額12回・更新4回・年額の積み上げで比較する図
税込の架空見積もり。制作範囲と12か月・年4回更新を揃えた計算。

3つの架空見積もりの内訳

すべて税込の仮の提示額です。月額は公開月から12回発生するとし、初期費用との二重計上はない条件を置きます。

費用項目 A案 B案 C案
初期制作 198,000円 143,000円 242,000円
月額の保守・サーバー等 6,600円/月 11,000円/月 3,300円/月
条件内の更新 5,500円/回 年4回まで月額に含む 6,600円/回
ドメイン等の年額 3,300円/年 月額に含む 3,300円/年
今回の計算対象外 広告費・撮影・追加ページ・大幅改修・解約時の移行作業

月額に何が含まれるかは、実見積もりでは必ず確認します。「保守」の一語だけでは、バックアップ、更新作業、不具合対応、本文変更のどこまで含むか分かりません。今回は上表に記した費用が重複しないという仮定で計算します。

公開後1年の総額を計算する

基本式は、初期費用+月額×12+単発更新費×回数+年額費です。更新が月額に含まれる場合は、その条件内の分をもう一度足しません。

案 12か月の計算 総額
A 198,000+6,600×12+5,500×4+3,300 302,500円
B 143,000+11,000×12+0+0 275,000円
C 242,000+3,300×12+6,600×4+3,300 311,300円

A案の月額12回は79,200円、更新4回は22,000円です。C案の月額12回は39,600円、更新4回は26,400円になります。この条件ではB案の総額が最小ですが、サービス品質や実際の対応範囲まで最良だという意味ではありません。

「月額×12」を単純に使えない契約もあります。初月無料、年払い、最低契約期間、制作中から課金、公開月の日割りなどがあれば、その開始条件で計算し直します。1年の途中で終了する場合の支払義務は、契約条件として別に確かめます。

更新回数が変わった場合も見る

更新を一度も依頼しない場合、A案は280,500円、B案は275,000円、C案は284,900円です。更新を8回依頼したい場合は、A案324,500円、C案337,700円と計算できますが、B案は4回を超えた時の単価が未提示なので確定できません。

更新回数 A B C
0回 280,500円 275,000円 284,900円
4回 302,500円 275,000円 311,300円
8回 324,500円 追加4回の条件確認待ち 337,700円

未提示を0円として埋めないことが大切です。追加の単価が分からないなら「不明」、そもそも対応しないなら「対象外」と分けて記します。

見積もりの空欄を埋める質問例

比較条件を揃えるため、次をご確認ください。初期費用には、原稿整理、スマホ表示、フォーム接続と受信確認、公開作業、編集データの引継ぎまで含まれますか。

月額の起算日と最低利用期間、本文変更と画像差し替えの範囲、年4回を超える場合の単価を教えてください。サーバー・ドメインの契約者、解約後のページやデータの扱い、別途必要な移行費用も確認したいです。

税込・税別の区分と、一回の修正依頼をどう数えるかを、見積書へ記載いただけますか。

これは見積もりの確認文であり、契約条項の法的な評価ではありません。個別の契約判断が必要な条件は、契約書と合わせて専門家へ確認します。

自作する場合は、現金と自分の時間を分ける

自作なら制作会社への支払いを減らせる可能性がありますが、原稿、素材、表示調整、フォーム確認をする時間は必要です。たとえば自分の作業20時間とツール年額を置くなら、まず「現金支出」と「自分の投入時間」を別欄に書きます。

時間へ単価を掛ける場合も、仮の評価単価と明示してください。20時間がそのまま売上損失になるとは限りません。外注と自作は、現金額だけでなく、公開までに担当できる作業が揃っているかで判断します。

見積書を受け取ったら、最初に一つの条件で12か月の合計を出してみてください。その後、更新回数や契約期間を変えると、どの不明点が予算へ響くのか分かります。