AIでサービスのロゴ案を作る方法|小さな表示と単色で候補を比べる

メモ、吹き出し、本の紙模型を並べてロゴ候補を比較するイメージ

こんにちは。バナナデスクです。

AIでロゴを作ると、大きな画像ではきれいに見えても、サイトのタブに置いた瞬間に何の形か分からなくなることがあります。紙の折り目や細い線が、16pxに縮めると一つの塊になるからです。

ここで、もっと高解像度で生成するだけでは解決しない場合があります。小さくなった時に残す形が、多すぎるのです。ロゴ案を選ぶなら、大きな完成予想図と、実際に使う小さな表示を並べて比べます。

今回は架空サービス「説明ノート便」を題材に、メモ、吹き出し、本という3方向のシンボルをAIで生成しました。実際に16px・64px・256pxへ縮小した素材を使い、どの案をどう直して候補に残すかを説明します。既存ブランドへの採用や商標調査を済ませた作品ではありません。

最初に、ロゴを使う場所と伝える内容を一枚にする

AIロゴの比較では、サービスとの関係、小さい表示で残る形、単色での区別、納品形式を別々に確認します。一枚の華やかな見本だけで全部を判定しないようにします。

「説明ノート便」は、個人の専門家がサービス内容と対象外の作業を一枚に整理する、という説明用の架空サービスです。ロゴへ「売上が上がる」「最先端AI」のような要素は足さず、短く説明できることを中心に置きました。

項目 今回の指定
相手 自分のサービスを説明する個人の専門家
伝える意味 複雑な提供内容を、一枚の説明へまとめる
主な場所 Webサイトの見出し付近、資料の表紙、小さいアイコン
色 紺一色を指定。色の違いだけで意味を区別しない
文字 今回の生成対象はシンボルだけ。サービス名の字体は別に設計する
避けること 既存ロゴの模倣、細い線の詰め込み、印刷写真のような影

シンボルだけにしたのは、最初から名前と絵を同時に評価すると、書体の好みが形の判定に混ざるからです。文字を含むロゴが必要なら、候補を絞ってから名前の長さと並べ方を確認します。

方向の違う3案を、同じ条件で生成する

候補は色違いを増やすより、何を表すかを変えます。今回はAが「一枚へまとめる」、Bが「短く話す」、Cが「要点を見つける」です。どれも同じサービスに関係しますが、見た人が受け取る印象は同じではありません。

案 生成したモチーフ 比較したい点
A 折ったメモと中央の太い抜き 一枚の文書として見えるか。折り目が残るか
B 三行を含む吹き出し 会話や説明を連想できるか。三行が潰れないか
C 中央にしおりの形がある開いた本 本と中央の形を同時に区別できるか

次は、B案に使える依頼の書き方です。今回の画像はこの条件を英語で指定して生成しています。日本語で頼む場合も、形と使用条件を具体的に書く点は同じです。

架空サービス「説明ノート便」のシンボル案を一つ作ってください。個人の専門家がサービスの範囲を一枚へ整理するサービスです。太い吹き出しの中に、間隔を十分に空けた短い三本の横線を置きます。紺一色、透明背景、正方形、文字・影・グラデーションなし。小さく使うため細い線を避け、既存ブランドを模倣しないでください。

依頼に「文字なし」と書いても、出力が印刷用の完成データになるわけではありません。今回も、紺一色の見た目を指定したPNGです。画像には輪郭の階調や色の揺れがあり、特色一色の印刷用ベクターデータとは区別します。

16pxでは、意味の数と隙間を見る

生成原本は正方形1280pxです。同じ原本を縦横比を変えず、256px・64px・16pxへ縮小しました。16pxは余白を含むキャンバス全体の寸法なので、図形そのものはさらに小さくなります。細部が残るかを厳しく見るための今回の比較条件です。あらゆる掲載先が16pxを要求するという意味ではありません。

メモ、吹き出し、本の三つのロゴ候補を大きい表示と小さい表示で比べる
3案は架空サービスのためにAI生成した単色指定のラスタ案。本文図は縮小されるため、16px実寸は付属HTMLで確認します。

比較用HTMLとPNGをZIPにまとめました。展開して「index.html」を開き、ブラウザの拡大率を100%にしてください。HTML内の16pxはCSS上の表示寸法です。高密度の画面では、物理的な画素数と一致しない場合があります。通信や入力を行う機能はありません。

ロゴ3案の16px・64px・256px比較見本(ZIP)

本文の図は画面幅に合わせて縮小されるため、図の中の16px表示を実寸テストとして扱わないでください。見本HTMLで、大きい案を見た後に小さい案へ目を移します。

案 生成物を見て分かる特徴 次に直す内容
A 文書の外形と一本の抜きで構成される。小さくすると折り目の分離が弱くなる 折り目がなくても文書として残るかを確認し、必要なら角の処理を簡略化する
B 吹き出しの外形が太い。小さい表示では三行の間隔が詰まって見える 三本を残すか、二本へ減らすかを別案で比較する
C 開いた本の横長の外形は残るが、中央のしおりが小さい表示で判別しにくい 本を主役にして中央の意味を減らすか、大きい用途だけに使う

この表は制作した画像への編集上の判断です。顧客がどの形を好むかを調べたアンケートではありません。「伝わりそう」と「見た人が説明できた」を分けます。候補を残したら、想定読者にサービス名を伏せて見せ、何の形に見えるかを聞くと、意図とのずれを確かめられます。

今回なら、文書を一枚にするサービスとの関係が直接的なA案を、次の修正候補にします。B案は会話の支援を強調したい場合に残します。C案を一律に失敗とはせず、本・教材の印象を必要とするかで判断します。

単色指定の見た目と、納品用のデータを分ける

単色で見る目的は、色を取り去っても輪郭と隙間で区別できるかを確認することです。カラー案で黄色と紺の差に頼っていた部分は、単色印刷で一つになることがあります。今回のように最初から紺一色を指定すれば、その関係を早い段階で見られます。

一方で、PNGは画素の画像です。ファイル名の拡張子をSVGへ変えたり、画像をSVGの枠に入れたりしても、線と面を編集できるベクターロゴにはなりません。採用候補が決まった段階で、必要なデータを作る人へ次のように渡します。

A案を基に、シンボルを編集可能なベクターで描き直す。色は指定の紺一色。折り目と中央の抜きが16px表示で区別できるよう形を簡略化し、64pxと256pxでも確認する。シンボル単独、サービス名を横に置く形、白背景用と濃色背景用を別データにする。SVG、印刷会社が受け取れるベクター形式、透明PNGを納品し、書体の名称と利用条件を添える。最低使用サイズと余白を見本に記載する。

濃色背景用の白い案や名前を組み合わせた案は、この3候補から自動的に完成するものではありません。今回は形を絞る段階までの見本です。必要な用途が増えたら、その用途を一つずつ追加して点検します。

公開前は、掲載先の仕様と利用条件を確認する

Google検索用のfaviconも、形が小さく見える代表的な場所です。Googleの現行ガイドは正方形で最低8×8pxとし、48×48pxより大きい画像を推奨しています。16pxの比較画像だけを、すべての掲載用データにする必要はありません。設定しても検索結果への表示は保証されません。

今回使ったOpenAIの画像生成については、個人向け利用規約で、適用法令の範囲での出力の扱いと、似た出力が他の利用者へ返る可能性を説明しています。出力を得たことと、他者に似ていないことや商標として独占できることは別に確認する事項です。企業向けの契約など、自分に適用される条件も確認してください。

正式採用の前には、サービス名・図形・使う商品やサービスに合った商標確認を進めます。この見本について、独占利用可能性や第三者の権利を調査済みとはしていません。

最初の一歩は、候補を何十枚も増やすことより、一枚を実際の掲載サイズへ縮めることです。残った形に意味を説明できるなら、次は余白・文字の組み合わせ・背景別のデータへ進めます。小さくした途端に説明が必要になる案は、モチーフを減らすところから直してみてください。