こんにちは。バナナデスクです。
画像生成AIに「ブログに合う、おしゃれな画像」と頼んでも、できあがった画像を見て「少し違うな」と感じることがあります。色が悪いのか、主役が小さいのか、自分でも直す場所を言いにくい状態です。
そんなときは形容詞を増やす前に、画像の中で何を、どこに、どれくらい大きく見せるかを決めます。今回は同じノートと鉛筆を題材に、構図の指示だけを変えた3枚を実際に作りました。中央に大きく置く案と、余白を広く取る案では、同じ題材でも伝わり方が変わります。
この記事では、入力した指示をそのまま公開し、640×360pxへ整えた作例を比べます。万能な呪文を探すより、自分の掲載場所に合う指示へ直す方法をつかんでください。
先に画像の用事を一文で決める
今回の用事は、「ブログの原稿づくりを扱う記事で、ノートと鉛筆を題材として見せる」ことです。実測グラフ、操作画面、著者や顧客の写真には使いません。テーマを伝えるイメージとして作成します。
| 決めた項目 | 今回の条件 |
|---|---|
| 題材 | 開いた紺色のノート1冊、黄色い鉛筆1本、青緑のしおり1つ |
| 表現 | 紙の立体模型、やわらかい自然光、温かいアイボリーの机 |
| 掲載サイズ | 横長16:9。最終ファイルは640×360px |
| 文字 | 画像内の文字・数字・ロゴなし |
| 見せないもの | 実在人物、実績の数値、順位、無関係な装飾 |
| 比較する点 | 主役の位置と大きさによる構図 |
OpenAIの画像プロンプト資料も、題材、構図、スタイル、制約を示し、一度に一つずつ修正して結果を見る考え方を説明しています。特殊な記法がないと通じないという話ではありません。後から変更する場所が分かる形で書くことが実務では役立ちます。
3案で共通にした生成指示
以下が実際に入力した共通部分です。作例では英語を使いましたが、英語のほうが必ず高品質になると比較したわけではありません。日本語で使う場合も、題材・個数・色・掲載条件を同じように具体化できます。
Use case: stylized-concept. Create a 16:9 horizontal blog illustration about turning a rough manuscript into an organized draft. Exactly one open navy notebook with ivory pages represented by a few broad blank strips, one banana-yellow pencil, and one small folded teal paper bookmark on a warm ivory desk. Tactile matte paper sculpture, soft natural light, no letters, numbers, logos, people, watermark, charts or extra objects. Keep all important objects safely within the frame.
日本語で言えば、「原稿を整理するブログ記事向けの横長イメージ。紺のノート、黄色い鉛筆、青緑のしおりを、紙の立体模型として描く。文字・ロゴ・人物・余計な物は入れず、主役を画面内に収める」という内容です。
共通部分の後ろへ、次の構図指示をそれぞれ追加しました。既存の画像を編集した3段階ではなく、同じ生成機能へ3つの指示を個別に入力した結果です。

A:主役を中央に大きく置く
Composition A: overhead top-down view, the notebook centered and large, the pencil diagonal beside it, balanced margins.

ノートが画面の大きな面積を占め、鉛筆もしっかり見えます。画像だけを小さく一覧へ表示したとき、何を描いているかが伝わりやすい構図です。その一方、外側に後から文章を載せるための余白は少なめです。
共通指示ではノートのページを太い帯のような表現にする要素も入れましたが、この出力ではほぼ白いページになっています。指示を全部満たしたものとして扱わず、満たされた条件と残った違いを分けて見ます。
B:右側へ寄せ、左側に余白を残す
Composition B: overhead top-down view, place the notebook and pencil together in the right third, leave the left half almost entirely empty ivory.

左側に広い余白ができました。ノートと鉛筆は右側へまとまり、タイトルなどを別レイヤーで置く用途を考えやすい案です。生成画像へ文字を焼き込まずに後から組む場合、余白の位置を先に決める意味があります。
ただし「右3分の1へ」という指示に対し、ノートは右半分を超える程度の大きさで出ています。座標を厳密に守った出力ではありません。背景の空き具合を見て、予定している文字が実際に収まるかを別に確認します。
C:主役を小さくし、周囲を広く空ける
Composition C: overhead top-down view, place the notebook and pencil together near the center but much smaller, leaving wide empty ivory space around all sides.

ノートと鉛筆が中央へ小さくまとまり、静かな印象になりました。余白が欲しいときには使い道がありますが、640×360pxで見たときの主役の存在感はAより弱くなります。
さらにスマートフォンの記事一覧では画像自体が小さくなるので、余白の美しさだけで選ばず、ノートや鉛筆が一目で分かるかを見ます。主役が小さすぎるなら、「高品質に」ではなく「主役を大きくし、外周の余白を減らす」と修正点を具体化できます。
採用する案は、掲載場所から決める
| 用途 | 今回の3案から考える候補 | 選ぶ前の確認 |
|---|---|---|
| 文字を画像へ載せない記事の小さな一覧 | Aを候補にする | 端が切れてもノートと鉛筆が残るか |
| 左側に見出しを別レイヤーで組む告知画像 | Bを候補にする | 実際の見出しが余白へ収まるか |
| 広い背景の中で小さな題材を見せたい見出し背景 | Cを候補にする | 掲載幅で題材が小さくなりすぎないか |
これは編集上の用途判断です。どの案のクリック率が高かったかを測った結果ではありません。画像の目的が違えば採用する案も変わります。
今回、避けたのは「必ず最高品質」「圧倒的におしゃれ」など、直す位置が分かりにくい表現です。残したのは題材の個数、色、余白の方向、文字を入れない条件。出力のどこを見ればよいかが明確になります。
今回の生成条件と、比較できないこと
2026年10月1日、同じOpenAIの組込画像生成機能を使い、参照画像なし・透過背景なしで各案を1回ずつ生成しました。共通指示は保持し、構図に関する末尾だけ変更しています。出力された原画像を保持し、比率を保って640×360pxへ整えました。
この機能から内部のモデルIDや乱数seedは提示されないため、モデルと乱数条件を厳密に固定した比較実験ではありません。生成にはばらつきがあり、しおりの位置やノートの形なども変わっています。差のすべてを構図の一文だけの効果と断定したり、同じ画像の再現を保証したりはできません。
読者が比較するとき、利用サービスでモデル・品質・サイズを選べるなら、その条件も記録してそろえてください。何を固定でき、何が自動なのかを残しておくと、次の修正を判断しやすくなります。
公開前は、元画像と掲載サイズの両方で見る
原画像で細部がきれいでも、公開サイズでは主役が分からない場合があります。640×360pxのファイルを作った後、実際の記事一覧や本文の幅でも見てください。画像への拡大リンクを押す前提で、小さい文字や細部へ説明を詰め込まないようにします。
切り抜きが必要なら、主役の欠け方も確認します。異なる縦横比の画像をそのまま引き伸ばすとノートや円形がゆがむため、比率を保って縮小し、必要な部分だけをトリミングします。
利用条件も、使ったサービスと契約に合わせて確認します。たとえば確認時点のOpenAIの個人向け利用規約では、法令で認められる範囲での出力の権利関係を示す一方、出力が一意とは限らないこと、入力する素材の権利や出力の適切性を利用者が確認することも定めています。生成したという事実だけで、他者の権利や独占利用まで確認済みとは考えません。
まず「この記事では何を見せたいか」を一文で決め、生成後は主役の位置や大きさを一つずつ直す。それだけで、何となく作り直し続ける状態から、理由を持って案を選ぶ作業へ変えられます。