こんにちは。バナナデスクです。
新しいサービスのLPを作り始めて、「お客様の声」の欄だけが空いたままになっていませんか。まだ販売していないのだから、感想がないのは当然です。それでも、完成したLPの見本を見ると、そこを埋めないと公開できない気がするかもしれません。
私は、その空欄を別の褒め言葉で埋めるより、読者が判断できない部分を探します。例えば文章の点検サービスなら、「丁寧に対応します」と書くより、実際にどこへコメントをつけ、どんな形で返すのかを一部見せる方が、頼む仕事を想像できます。
お客様の声がないLPでは、成果物の見本、対応の進め方、提供条件、確認できる運営者情報を揃えます。ただし、それらは利用者の満足や売上向上の実績を証明するものではありません。この記事では、その区別を守りながら、初めてのサービスでも用意できる判断材料を具体化します。
「どこまで分かる資料か」を決めてから載せる
LPに置く資料は、種類によって説明できることが違います。自分で作った完成見本は、納品物の形や考え方を示せます。一方、お客様がそのサービスで何を達成したかは、見本だけでは分かりません。
| 用意できるもの | 読者が判断できること | 証明したことにはならないもの |
|---|---|---|
| 自分で作った納品見本 | 文章の詳しさ、形式、点検の視点 | 顧客の満足度や販売実績 |
| 作業の実演 | どの手順で何を確認するか | すべての依頼で同じ結果が出ること |
| 対応範囲と進行表 | 依頼後に何が起こり、自分が何を準備するか | 売上や集客の改善効果 |
| 事実に基づく自己紹介 | 誰が担当し、何を専門としているか | 書いていない実績や第三者からの推薦 |
| 許可を得た利用者の感想 | その人がその条件で感じたこと | 全利用者に共通する評価 |
この整理をすると、「声がないから何も載せられない」状態から進めます。同時に、架空の見本を「お客様事例」と呼ぶような誤解も防げます。見本なら見本、試験提供なら試験提供と、資料の近くで分かるように書きます。
Nielsen Norman Groupのサービスサイトに関する調査では、提供内容や費用を先に示すこと、作業の過程を分かるようにすることなどが信頼の判断に関係していました。これは特定の日本のLPで成約率が上がる保証ではありませんが、見た目以外の情報を揃える理由になります。出典:Trustworthiness in Web Design

手元の材料を、使える・作る・使わないに分ける
ここからは、初回相談の案内文を点検する架空サービスを例にします。対象は、オンラインで相談業務を始める個人事業主です。実在する募集や利用者の事例ではありません。
最初に、掲載できる資料を棚卸しします。資料があることと、公開してよいことは別です。過去に別の仕事で作った原稿でも、依頼者が公開を認めていなければ、そのままLPに載せません。名前を隠しただけで掲載できると決めつけず、自作の見本で説明する方法もあります。
| 候補の資料 | 扱い | 次にすること |
|---|---|---|
| 自分で作った架空の案内文 | 作る | 点検前、コメント、修正例を一組にする |
| 点検時に使う確認表 | 使える | 対象・日時・準備物・連絡方法など、実際の項目を見せる |
| 以前の顧客原稿 | そのまま使わない | 公開範囲の許可が確認できない間は掲載しない |
| まだ受けていない感想 | 作らない | 架空の感想や満足度を置かない |
| 他社サービスへの一般的な評価 | 自分の声として使わない | 必要なら出典付きの一般資料として別に扱う |
| 担当者紹介と問い合わせ先 | 事実確認して使う | 今回担当する内容と連絡方法を確かめる |
ここで埋めたいのは、LPの部品の数ではありません。読者が「何を渡すと、どう返ってくるのか」「どこまで任せられるのか」を知るための材料です。関係の薄い認定証や、大きな数字を増やしても、その疑問が残っていれば判断は難しいままです。
成果物サンプルは、修正の理由まで見せる
次の原稿は、記事のために作った架空の見本です。「丁寧な文章へ直します」という説明だけより、点検の中身を確認できます。
点検前の案内文
お申し込みありがとうございます。当日はZoomで行います。資料を準備してお待ちください。分からないことがあればご連絡ください。よろしくお願いいたします。
この文章は失礼ではありません。ただ、受け取った人が次に必要とする情報が抜けています。日時はどこで確認するのか、参加先はどこか、どの資料を用意するのか、連絡はこのメールへの返信でよいのか。点検では、印象だけでなく、行動を決めるための不足を見ます。
| 該当箇所 | 点検コメント |
|---|---|
| 「当日」 | 予約内容を照合できるよう、日時と所要時間を記載します。ここでは仮の日時を置き、実際の予約情報へ差し替えます |
| 「Zoomで行います」 | 参加方法が分かる位置にURLを置きます。この記事の見本には実際に参加できるURLを入れません |
| 「資料」 | 必要な資料を具体化します。今回不要な個人情報まで送ってもらわないよう、準備範囲を限定します |
| 「ご連絡ください」 | 返信先、日程変更の連絡方法、返答する時間帯など、実際の運用条件を確認して記載します |
点検後の案内文
お申し込みありがとうございます。ご予約内容は、〇月〇日14時から、オンラインで45分です。
当日は、予約確定時にお送りした参加URLからお入りください。事前に、今回相談したいことを三つ以内でメモしておくと、確認したい順番を決めやすくなります。資料を共有する場合は、相談に不要な氏名や連絡先などを除いてください。
日時や参加方法の確認は、このメールへの返信でお知らせください。日程変更の扱いは、申込前にご案内した条件をご確認ください。
この見本の日時、相談時間、返信方法を、そのまま他の事業へ使うのではありません。点検者が決めてよい情報と、依頼者が確認すべき運用条件を分けています。例えば、実際にはメール返信を受け取れない設定なら、文章だけ直しても機能しません。
また、修正例から分かるのは、情報の置き方と説明の具体性です。これで欠席が減った、売上が伸びた、といった実績は示していません。見本を成果の証拠へ読み替えないことが、最初のLPでは特に大切です。
声がなくても組める、LP一節の完成見本
では、サンプルを単に置くのではなく、サービスの案内とつなげます。以下は架空のLPに載せる一節です。記事内の説明例であり、ここでサービスの申込を受け付けているわけではありません。
お渡しするのは、コメント付きの案内文と、送信前の確認メモです。
初回相談を予約した方へ送る案内文一通を点検します。日時・参加方法・準備物・連絡先などを読み手が確認できるかを見て、気になる箇所へ理由付きのコメントを入れます。
上のサンプルは、納品形式をご覧いただくために制作した架空の見本です。実際のお客様の原稿や改善実績ではありません。
依頼時には、現在の案内文と、相談時間・実施方法・変更時の対応条件をご用意いただきます。条件が未定の部分は、文章で推測して埋めず、確認事項としてお返しします。
点検後は、コメント付き原稿と確認メモをファイルでお渡しします。納品内容の確認質問は一回分を含みます。新しい案内文の作成、予約システムの設定、個別の法的判断は含みません。
この一節なら、見本の立場、納品物、依頼者の準備、対象外が分かります。LP全体には、これに加えて実際の料金、期間、受付方法、変更時の扱いなどを載せます。「詳しくは相談で」とすべてを隠して、感想の数で補おうとしないようにします。
サンプルが長い場合は、全文を小さな画像にするより、要点の一部分を読める大きさで見せ、残りを本文で説明します。閲覧者が拡大しなくても、点検前の一文、指摘の理由、返ってくる形式が分かる状態を目指します。ファイル形式やページ数を見せたいなら、その情報も実際に提供する仕様に合わせます。見栄えのためだけに、納品時には含まない豪華な冊子へ見せかけないようにしてください。
過程を見せるときは、仕事の境界も見せる
実演動画を作るなら、長時間の作業をそのまま流す必要はありません。今回の例では、原稿の一文を選び、足りない情報を一つ指摘し、どう確かめて直すかを短く見せれば、点検の考え方が伝わります。
見せる順番は、原稿、確認する観点、指摘の理由、修正例です。途中を編集した動画なら編集を含む見本だと分かるようにし、全件が同じ短時間で完成するかのように見せません。個人情報や他者の未公開資料が映る場合は、公開用の自作資料へ置き換えます。
作業の速さを主張したい場合も、再生時間だけでは根拠になりません。準備を含むのか、素材が揃った状態なのか、編集で省いた箇所があるのかで変わります。最初の実演は、速度の宣伝より、判断の過程を見せる目的に絞る方が作りやすいでしょう。
運営者紹介は、今回の仕事とつながる事実を書く
自己紹介には、読者が依頼先を判断するために必要な事実を置きます。担当する分野、提供する作業、問い合わせ方法、確認できる公開物などです。実績が少ないことを埋めるために、根拠のない肩書や推薦を加える必要はありません。
経歴を載せる場合は、今回のサービスとの関係を説明します。別業種での経験があっても、それだけで文章点検の成果が保証されるわけではありません。肩書を長くするより、見本でどのように判断するかを示す方が、具体的な確認につながります。
写真やイメージ画像にも役割を持たせます。装飾用の写真を、担当者や利用者本人の写真と誤認させないこと。生成画像を実際の作業風景や顧客事例の証拠にしないこと。雰囲気を整える画像と、仕事の内容を説明する資料を分けます。
公開前は、感想を足すより四つの質問で確かめる
LPができたら、対象に近い人へ見てもらい、内容をどう理解したかを聞きます。「信頼できますか」という一問だけでは、どこを直すか分かりません。
- このサービスでは、何を依頼できると思いましたか。
- 自分が準備するものは何だと理解しましたか。
- サンプルは実績ですか、それとも納品の見本ですか。
- 依頼するかを考えるために、まだ知りたい情報はありますか。
見本が顧客実績だと受け取られたなら、説明を小さな注釈へ追いやらず、見本の直前や見出しで修正します。対象外の設定代行まで頼めると思われたなら、含まない範囲を受付前に読める位置へ出します。こうした修正は、立派に見せるためではなく、判断を揃えるために行います。
実際の声が集まった後も、公開の許可、対象サービス、利用時期、試験提供の条件などを確認し、発言の趣旨を変えずに扱います。良い感想があるからといって、見本や条件説明を削る必要はありません。それぞれ違う疑問に答えているからです。
お客様の声がない段階で、空欄を気にしすぎる必要はありません。まず一つの完成見本を作り、何を頼めるか、何を頼めないかを伝えましょう。LPの受付や申込までを通して確認する場合は、申し込みにつながらないLPの点検手順も合わせて確認できます。