オンライン講座プラットフォームの選び方|決済・視聴・課題・移行で比べる

同じ教材と鍵と移行用の鞄を備えた二つの紙の学校模型

こんにちは。バナナデスクです。

講座の動画を置けるサービスは見つかった。でも、受講者から提出された文章をどこで受け取り、直したものをどこへ返すのか。この部分が決まらないと、講座を始めた後にメールと管理画面を行き来することになります。

オンライン講座のプラットフォームは、動画の置き場所だけで選ばず、受講者が最初の課題を終えるまでの流れで比べます。今回は、動画一つと文章課題一つを持つ小さな講座を例にします。

同じ講座の条件を一枚にしてから比較する

比較用の架空講座は「サービスの対象と範囲を三行で伝える講座」です。価格は比較計算用に100米ドル、買い切り、動画一つ、PDF二ページ、文章課題一つ、提出後の個別コメント一回を設定します。実際の販売価格や募集ではありません。

場面 今回必要なこと 合格を判断する具体物
支払い 買い切り一回。継続課金にしない 購入画面の総額と支払周期
受講開始 購入後に講座へ戻れる 購入者へ渡る案内とログイン先
教材 動画を再生し、PDFを保存できる 受講者権限で開いた教材
課題 三行の文章を提出し、コメントを受け取る 提出文と返信が対応した一組
退会・移行 教材と必要な受講記録を持ち出す 書き出せた項目と持ち出せない項目の一覧

「コミュニティ付き」という名前だけでは、非公開の課題提出ができるかは分かりません。受講者全員に見えてよい課題なのか、講師だけが読む課題なのかも、先に決めてください。

受講者が教材を見て課題を提出し、講師の返答を受け取る一往復を示した図
架空講座の要件。サービスの操作実績ではない。

料金は月額だけでなく、契約周期と売上連動分を分ける

2026年10月2日に確認したTeachableの料金表では、Starterは月払い39米ドル、年払いの月額換算29米ドル、取引手数料7.5%と記載されています。Builderは月払い89米ドル。teachable:payまたはMonthly Payment Gatewayを使う場合の取引手数料は0%ですが、決済処理手数料まで0になる意味ではありません。7日間の無料体験と、継続して使える無料プランも分けて見ます。

月払いの上記二プランを、基本料金と7.5%の差だけで比較すると、50÷0.075=約666.67米ドルが売上の分岐点です。100米ドルの商品が月7件なら売上700米ドルなので、Starterは39+52.50=91.50、Builderは89米ドルになります。ただし、決済処理費、税、通貨換算、必要機能の違いを含まない部分比較です。これを最終的な手取りと呼ばないようにします。

単価100米ドルの商品の月間販売数 Starterの基本料+取引手数料 Builderの基本料+取引手数料
2件・200米ドル 39+15=54米ドル 89米ドル
6件・600米ドル 39+45=84米ドル 89米ドル
7件・700米ドル 39+52.50=91.50米ドル 89米ドル

月7件の差は2.50米ドルです。そこで上位プランに変えるかは、販売見込みだけでなく、必要な機能と契約周期も見て決めます。年払い換算29米ドルと月払い89米ドルを混ぜて、同じ分岐点の計算をしないでください。

Thinkificの公式料金表では、Basicに動画・クイズ・受講者間の議論、Startに課題提出と修了証が示されています。10月2日に取得したページの月払い表示はBasicが$54、Startが$109でした。ただし取得時の地域・通貨表示は契約条件そのものではないため、Teachableの米ドル額へそのまま並べて安さを判定していません。今回の個別課題を組み込むなら、まずStartの課題機能を比較対象にし、申込画面の通貨・税・契約周期を確かめます。

機能表の丸印を、受講者の一つの行動へ置き換える

今回の課題は「誰に、何を、どこまで提供するかを三行で書く」です。講師側で課題の設定欄が見えるだけでは足りません。受講者側で提出し、講師がコメントを付け、そのコメントを受講者が再び読めるところまでが一往復です。

コメントを非公開の提出先にしない

Teachableの講座コメントの公式説明は、コメントを非公開にできないと明記しています。承認してから表示する設定があっても、講師だけが読む個別提出欄に変わるわけではありません。未公開のサービス原稿を扱う今回の講座では、講座コメントを提出先に採用しません。Teachableを選ぶなら、他の個別受付方法について、追加費用と受講者との照合方法を別に検証する必要があります。

Thinkificの課題作成手順では、新しいコースビルダーは文章での提出を許可でき、ファイルなしの文章だけを受け付ける選択肢もあります。従来のビルダーは基本的にファイル一つの提出です。同じ「課題あり」でも、三行を直接入力できるか、ファイルにして渡すかが違います。

提出文・講師の返答・書き直しを一組にする

次は、この講座の比較に使うために作った架空の一往復です。受講者の実績や、どちらかのサービスで送受信した記録ではありません。

提出文 v01
誰に:集客に困っている人。
何を:ホームページを良くします。
どこまで:相談に乗ります。

講師からの個別コメント
「集客に困っている人」には、まだページのない人も含まれます。今回は既存ページを持つ一人事業者へ絞ってみてください。「良くします」は作業が見えないので、60分で整理する対象を書きます。最後の行には、渡す物と含めない作業を一つずつ入れましょう。売上増加を約束する文章へ変える必要はありません。

受講者が書き直した v02
誰に:自分でサービスページを更新する一人事業者。
何を:既存ページ1枚の対象者・内容・料金の説明順を、60分のオンライン相談で整理します。
どこまで:相談中の構成メモを終了時に渡します。代筆とサイトへの実装は含みません。

個別コメントは一回という約束なので、この設計ではv02の再提出を受け付けても、二回目の添削は付けず、修正の反映確認だけにします。受講者へは「v01を提出→個別コメントを確認→v02へ書き直して再提出→反映確認で修了」と、最初から伝えます。再提出も受け付けない講座なら、その条件に変えてください。

Thinkificの課題管理の説明では、提出後は差し戻されるまで再提出できず、承認後はその課題を再提出できません。2026年1月28日以降に作成されたアカウント向けの管理手順では、個別の承認・差し戻し時に任意のメール案内も選べます。今回の流れなら、v01をいきなり承認せず、返答と再提出の手順を揃える必要があります。

試す入力 期待する状態 うまくいかない時の判断
文章を初めて提出 講師が提出者と内容を照合できる メール受付へ変えるなら、受講情報との対応を決める
同じ文章を修正して提出 どちらが最新版か分かる 上書きか履歴保持かを案内へ書く
講師がコメントを返す 受講者が返答へ戻れる 通知だけでなく、画面上の保存先を案内する
提出をせず動画だけ見る 修了扱いの条件が設定どおり 視聴完了と課題合格を混同しない

録画を見るだけの講座なら課題機能が不要な場合もあります。逆に、添削を主な価値として提供する講座では、安いプランへ外部ツールを足した結果、照合作業が増えることがあります。必要な一往復を先に置くと、機能の多さより運営のしやすさで選べます。

移行できる範囲は、教材と受講記録を別々に確認する

動画の原本とPDFは、自分の保管場所にも残します。受講者一覧をCSVで出せても、進捗、コメント、課題の添付、継続課金の契約が同じ形で移せるとは限りません。「エクスポート可能」の一語を、講座を丸ごと移せる意味に広げないことです。

移行確認用の一覧には、教材原本、受講者識別子、購入状態、視聴記録、課題本文、講師返信、契約中の支払いを別々に書きます。対象一件を書き出し、新しい場所で同じ受講者と結び付くかを確認します。個人情報を含む実データを試用先へ無断で複製する必要はありません。

Teachableの講座レポートは、ユーザーID・講座・レッスン・完了状態等を含むCSVを案内しています。Thinkificもコース別進捗のCSV出力を案内しています。ただし、その進捗CSVが先ほどのv01・講師コメント・v02を全部含むとは限りません。

架空の受講者TEST-01で残したいもの 持ち出しを確認する単位
誰が、どの講座を購入したか 受講者IDと注文・受講情報の対応
動画を終えたか レッスン名と完了状態。理解度の判定とは別
何を直したか v01、講師コメント、v02の本文と順序
なぜ修了としたか 対象・作業・範囲を確認した結果と確認日

上二行だけを取得できても、個別添削の記録を移したことにはなりません。講座を閉じる前に、課題と返答をどの形式で保管できるかまで確かめておくと、移行先で受講者に同じ提出をやり直してもらう事態を避けやすくなります。

選ぶ前に、一講座で支払い後まで通す

候補を二つまで絞ったら、同じ教材と架空の提出文を使って試します。講師権限のプレビューと受講者としての閲覧を分け、購入後の案内、再ログイン、PDF、課題、返信を一つずつ確認します。比較表へは「公式資料に記載」「実際に動作確認」「未確認」を分けて残してください。

最後は、必要な受講の流れが成立するプランで、固定費、売上連動費、別サービス費、運営の手間を比べます。動画の容量が多い方を選ぶより、受講者が迷わず教材と返答へ戻れるかを確かめる方が、今回の講座には直接役立ちます。

今回の「未公開原稿を個別に直す講座」なら、公式資料上はThinkificの課題機能を先に試す理由があります。一方、全員に見える事例への意見交換が中心なら、Teachableのコメントも別の役割で使えます。ここでは公式資料と比較用原稿までを用意しました。支払い、実際の公開範囲、通知の到達、再提出、書き出したデータの内容は未操作なので、使って比較した結果としては扱っていません。