こんにちは。バナナデスクです。
教室と教材販売をしているなら、LINE公式アカウントも二つ必要でしょうか。同じ生徒へ「次の授業」と「復習教材」を案内する場合と、別の地域の二教室でそれぞれ予約を受ける場合では、答えが変わります。
分ける軸は、商品が何個あるかだけではありません。誰が受け取り、どこへ問い合わせ、誰が返事をするかまで分けて考えると、アカウントを増やす理由がはっきりします。
複数作成は可能。ただし友だちは引き継げない
2026年10月1日に確認した公式ヘルプでは、未認証・認証済みを問わず、一つのビジネスIDで最大100アカウントを作成できます。一方、新しいアカウントへ既存アカウントの友だちがそのまま移るわけではありません。新しい入口を案内し、そこで友だち追加してもらう必要があります。作成数の公式ヘルプ、複数作成・運用の公式ガイドに基づく説明です。
「今のアカウントが散らかってきたから、新しく作れば解決する」と考える前に、現在のメニューと配信対象を整理できないかを見ます。お客様にとっては、連絡先が増えること自体が負担になる場合もあるからです。
三つの事業例で、分ける理由を比べる
次の三例は、運用を考えるための架空の事業です。事業の規模ではなく、案内と受付の違いを比べています。
| 事業の組み合わせ | 受け取る人・窓口 | 初期案 |
|---|---|---|
| 同じ教室の授業と復習教材 | 同じ生徒。質問も同じ講師へ | 一つで始める。メニューで「授業日程」「教材の使い方」を分ける |
| 北口教室と南口教室 | 通う場所、開催日、受付担当が異なる | 二つへ分ける案が有力。教室名を明示し、各受付が返信する |
| 個人向けの写真講座と法人向けの撮影代行 | 受講相談と、納期・見積・契約の相談が異なる | 継続して両方を運用するなら分離を検討。片方が年一回程度なら別ページの案内で足りるかも確認 |
二教室でも、生徒が自由に行き来し、同じ受付が両方の空きを調べるなら、一つの方が便利な場合があります。逆に同じ屋号でも、連絡を見ているスタッフに他方の相談内容を見せる必要がないなら、権限と窓口を分ける理由になります。
更新頻度と費用の見方も、三例で変わります。同じ教室の授業・教材なら月4回の案内を一つにまとめる案、二教室なら各教室が月2回ずつ更新して各アカウントの配信通数を見積もる案、個人講座と法人制作なら講座は月2回、法人向けは月1回の更新を別担当で確認する案です。これは運用の仮定です。費用は一括で同じと見込まず、各アカウントのプラン・追加配信・外部ツール料金を合計し、別途かかる原稿制作と返信の時間も並べます。

月に増える仕事を先に書き出す
アカウントの作成が無料でも、二つ目の案内文と返信は自動では完成しません。以下は「月4回の案内、週1回の設定点検」を仮定した月間作業の見積もりです。LINEの公式な所要時間ではありません。
| 作業 | 一つを運用 | 二つを個別運用 |
|---|---|---|
| 配信原稿の作成と確認 | 4本×25分=100分 | 8本×25分=200分 |
| 日程・メニュー・リンクの点検 | 4回×10分=40分 | 8回×10分=80分 |
| 月末の記録整理 | 20分 | 40分 |
| 合計 | 160分 | 320分 |
この例では月160分増えます。個別チャットへの返信時間は含めていません。共通原稿を使えて短くなる作業もあれば、転送や重複問い合わせで増える作業もあります。まず一か月分の予定表へ置き、担当者が空いているかを見ます。
料金プランと配信通数もアカウントごとに確認します。たとえば無料プランの枠が各アカウントにあることと、二つの友だちへ同じ案内を送る運用が適切なことは別です。無料枠を増やす目的だけで、同じお客様に複数の連絡先を使わせる設計は避けたいところです。
二つ目の作成と切り替えの入口
Web版ではLINE Official Account Managerのアカウントリストを開き、「作成」から追加します。管理画面内にいる場合は、左上のアカウント名から「すべてのアカウント」、または右上の管理者名からアカウントリストへ戻ります。管理アプリでは左上のメニューから「+アカウントを作成」へ進みます。
切り替えるときも、アカウントリストから対象を選びます。作成・切り替えの案内は2026年8月更新の公式ガイドで確認できます。新規作成では、現在の開設マニュアルに従い、ビジネスIDの認証や接続先の組織も確認してください。
作成後は、管理者用の区別だけでなく、お客様側の名前を確認します。「○○教室 北口」と「○○教室 南口」なら、予約を送る前に宛先を判断できます。アイコンを色違いにするだけでは、文章を転送されたときに見分けられません。
グループ機能と担当者の権限を別々に決める
複数アカウントへ共通の設定やメッセージを適用するためのグループ機能があります。ただし、友だちや窓口を一つへ統合する機能としては扱いません。Web版のグループ設定マニュアルでは、一括配信にテスト配信がないなど、個別運用との差も案内されています。
たとえば「全教室の年末休業」は共通配信の候補ですが、「北口教室の振替授業」は北口だけです。配信先が違うのに共通文章へ店名を一行加えるだけでは、南口の生徒が自分の予定と読み違えるかもしれません。
複数人で管理する場合は、ログイン情報を共用するのではなく、担当者ごとに権限を付けます。権限設定の公式マニュアルで、追加・変更・削除と、参加しているグループも確認できます。外注先に原稿制作だけを依頼するなら、送信や管理の権限まで必要かを分けて判断します。
新しい窓口を案内した後の迷子を防ぐ
架空の二教室を分ける案内なら、「11月から、北口教室の欠席・振替は北口教室のLINEで受け付けます。南口教室のご連絡先は変わりません。旧窓口に届いた北口教室へのご連絡は、11月末まで担当者が確認してご案内します」と書けます。移行期間を決め、旧窓口を突然閉じない設計です。
開始前に、両方の名前、案内先、営業時間、休みの日の担当を見直します。分けた結果を見るときは、友だち数の増減だけでなく、誤った窓口への連絡件数と返信待ちも記録してください。お客様が連絡しやすくなったかまで確かめて、二つを続けるかを判断します。