キャッチコピーの作り方|対象・悩み・提供物から言い切りすぎない一文へ

短い言葉を整える紙の吹き出しとはさみのイメージ

こんにちは。バナナデスクです。

「売れる言葉」を探しているのに、出てくるのは「あなたの未来を変える」「理想を実現する」といった一文ばかり。どの商品にも使えそうで、自分のサービスの説明になっていないことがあります。

こういう時は、形容詞を強くするより、相手が受け取るものを一つ書いてみます。「事業を変える相談」ではなく、「サービスに含む作業を、一枚の案内文に整理する相談」。派手ではありませんが、何を頼めるのかが見えてきます。

キャッチコピーは、短さを競うものではありません。読み手が自分に関係する提案だと分かり、次の説明と矛盾せずにつながる一文を作ります。以下は架空のサービスを使った編集例です。反応率を比較した実験ではありません。

最初に、言葉の材料を事実メモへまとめる

例として「サービス案内文の整理相談」を考えます。実際に販売している商品ではなく、コピーを作る練習用の設定です。

材料 この例で使える事実・条件
対象 すでに個別サービスを提供し、案内文がある人
困る場面 含む作業や修正範囲を、問い合わせごとに説明している
行うこと 既存の案内文を読み、範囲・対象外・変更時の対応を整理する
渡すもの 相談後に確認して使える、一枚の案内文の下書き
進め方 事前に案内文を提出し、オンラインで60分相談する
対象外 契約書の作成、商品の新規設計、売上保証

「売上が増える」「説明時間が半分になる」は、このメモに根拠がありません。今の材料で言えるのは、何を整理し、どんな下書きを渡すかです。利用後に起こり得る成果と、提供側が実施を約束できる作業を分けます。

同じ材料から、切り口を変えて12案を出す

最初から一つを完成させようとせず、入口を変えます。案ごとの違いを見えるようにした作成ログが次の表です。

入口 初稿 点検すること
提供物 サービスの対応範囲を、一枚の案内文へ。 下書きである条件を補足する
質問 「どこまで頼めますか」に答える案内文を。 修正だけでなく対象外も含むか
対象 個別サービスの説明を、今ある原稿から整える。 何が届くかを続く文で説明する
進め方 60分の相談で、案内文を一緒に整理。 完成までの時間を誤解させないか
範囲 含む作業と含まない作業を、分かる言葉に。 サービス形式が伝わるか
手元の素材 説明し直している内容を、案内文へ書き足す。 事前提出が必要と分かるか
悩み 問い合わせの説明を、もう繰り返さない。 説明ゼロを約束してしまうため不採用
成果 案内文を変えて、成約率を上げる。 根拠がない成果のため不採用
広い価値 あなたのビジネスを次のステージへ。 提供内容が分からないため不採用
時間短縮 最短60分で、売れる説明文が完成。 納品時期と成果を言い過ぎている
判断 修正の範囲を、依頼前に確かめられる案内へ。 修正のあるサービスに対象が狭まる
共有 毎回違う説明を、見返せる一枚に整える。 何の説明かを補足する

不採用案も残すと、同じ誇張を次に繰り返さずに済みます。「もっと強く」と言われた時も、根拠のある部分を具体的にするのか、提供できない成果を足すのかを区別できます。

成果を大きくする表現から、実際に渡す案内文へ焦点を戻す比較図
効果の保証を足す代わりに、対象と提供物を具体的にする。

3候補を、掲載場所と一緒に比較する

残した候補は、コピーだけでなく、すぐ下の説明も含めて並べます。短い一文に全条件を押し込むと、読みづらくなるためです。

候補 キャッチコピー 続く説明
A・提供物から入る サービスの対応範囲を、一枚の案内文へ。 既存原稿を基に、含む作業・対象外・変更時の対応を60分のオンライン相談で整理。相談後に案内文の下書きをお渡しします。
B・質問から入る 「どこまで頼めますか」に、案内文で答える。 問い合わせで繰り返し説明する内容を、今あるサービス案内へ整理して加える相談です。
C・修正範囲から入る 修正の範囲を、依頼前に確かめられる案内へ。 回数だけで伝わりにくい修正と内容変更の違いを、現在のサービスに合わせて文章にします。

サービス全体のLPにはAを選びます。受け取るものが早く分かり、修正がないサービスにも対象を広げられるからです。修正回数の書き方を解説した記事から案内する場面なら、Cの方が直前の疑問とつながります。同じサービスでも、入口の文脈によって選び方が変わります。

これは編集上の採用理由です。Aが最も申込につながることを確かめたわけではありません。公開後に比較する場合は、対象読者、流入経路、料金、掲載期間などの違いが結果へ混ざらないか確認します。

言い切り過ぎは、弱めるだけでなく提供物へ戻す

初稿の「最短60分で、売れる説明文が完成」を、単に「売れるかもしれない説明文」へ変えても、何が届くかは曖昧なままです。次のように、時間・成果物・根拠を切り分けて直します。

元の表現 問題 修正
最短60分で完成 相談時間と納品時期を混同する 60分のオンライン相談で整理し、相談後に下書きを渡す
売れる説明文 売上の成果を示す材料がない 対象・対応範囲・対象外が分かる案内文
もう説明しなくていい 問い合わせがなくなる保証になっている 繰り返す説明を案内文へ加える

広告へ使う場合は掲載先のポリシーも確認します。たとえばGoogle広告の不実表示ポリシーは、不正確な主張や現実味のない効果の訴求、リンク先にない特典の約束などを制限しています。これはGoogle広告の基準であり、コピーを整えただけで審査通過が保証されるわけではありません。

初めて読む人が、何を頼めると受け取るか確認する

原稿を書いた人は、書いていない前提も知っています。確認時は、サービスを知らない人へコピーと直下の説明だけを見せ、「誰向けで、何が届き、何は含まれないと思ったか」を聞きます。「いいと思う?」では、具体的な誤解を拾いにくくなります。

もし「60分後に完成原稿が届く」と読まれたら、読者の理解不足で済ませず、相談時間と納品時期の書き方を直します。逆に「何をしてくれるか分からない」と言われたら、形容詞を足す前に、成果物の名詞を見直します。

最終案と一緒に、材料メモ、選んだ理由、確かめていないことを保存しておきましょう。反応が弱い時に、もっと強い言葉へ振り切るのではなく、どの条件が伝わっていないかから修正できます。