食べ物がない頃には人生の目的は食べるものを探すことだったでしょう。つい70年ちょっと前には多くの人が戦争で焼け出され、食べ物を求めて盗みをしたり、争いをしたりしていました。
それから復興した日本では、より「豊かな暮らし」を求め、皆が喜んで残業し、テレビを買ったり洗濯機を買い求めたりするのが人生の目的だったのです。
記事の目次
人生の目的・目標がないと…
今の時代は本当に豊かになりました。ちょっとお金を出せばおいしいものはいつだって食べられるし、着るものに困ることもありません。ですが心は豊かになったのでしょうか。人生の目的、目標をもって輝くように生きている人はあまりいないような気がしませんか。
- 人生の目的・目標とは
一休和尚は言いました。「人生とは死に向かうこと」ということは人生の目的は「死」だということになってしまいます。確かにお金持ちも貧乏人も誰しもが死に向かっていることは間違いありません。ですがわたしたちにとっての人生の目的とは死ぬことではないでしょう。
死ぬというのは避けられない最後であっても、人生の目的はあくまでも「どう生きるか」にあるのです。「どう生きたいか」というのが目的であり、「どうありたいのか」が目標になります。そんな人生の中でも自分の思いに対して目的を持ち、目標を立てる繰り返しが人生なのです。
- 人生の目的・目標がなかったら
◆目的・目標のない人生はつまらない
人間は「達成感」を味わう時に幸福を感じます。目的や目標がなければ、当然「達成感」は生まれません。そのため目的、目標のない人生は幸福が少ないつまらない人生となるのです。
◆目的・目標のない人生はつらい
私たちは人生とは目的を持つもの、目標を立てるものだと何世代にもわたって教えられ続けてきました。それを「教え」というのか「洗脳」というのかはここでは取り上げませんが、目的・目標がないという状態はその「教え」にそむいていると自覚することになります。
そのため「自分はだめな人間である」と潜在意識から責められていることになるのです。そのような生き方はとてもつらいものでしょう。
◆目的・目標のない人生は寂しい
人間は目的、目標があるからこそ、人の力を借り、助けられ感謝するのです。目的、目標のない人生では他人や家族とのかかわりに意味を見出すことができません。それは誰に対しても感謝をすることがないという寂しいものなのです。
◆目的・目標のない人生が悪いわけではない
人生に目的、目標がないからといって悲しむ必要はありません。それはつまらなく、つらく、寂しいものでしょうが決して悲しまなくていいのです。なぜなら、多くの人が人生に目的や目標を持っているわけではないからです。
ただ「生かされている」それだけでじゅうぶんだといえるでしょう。与えられた命と心を感じながら、ただ毎日を過ごすのもひとつの人生です。
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人生の目的・目標とは?例えば…
「人生の目的はなんですか?」と聞かれて答えられる人ってどれくらいいるのでしょうか。目的を明確に持っている人というのは、財力もパワーもある人くらいなのではないでしょうか。多くの人はかなえられない目的を設定するのはムダなことなのだと考えているかも知れません。
では「あなたの夢はなんですか?」そう聞いてみたらどうでしょう。目的や目標を聞かれるよりも多くの人から回答が得られるかもしれません。実際に色んな人に「あなたの夢はなんですか?」と聞いて回った人がいるそうですが、回答を得られたのは3割ほどだったといいます。
- 「あなたの人生の目標は何ですか?」
ではネット上で回答された答えを見てみましょう。
◆幸せな世界を築くことです。
◆幸せだったと思える人生にする事です。人は幸せになる為に生まれたのですから。
◆食べたい時に食べて、寝たい時に寝ることです。
◆世界から戦争を無くすこと。有り余って捨てている物資は,それを必要としている人へ供給し,居場所が無くて生きる希望を失っている人には居場所を与え,全ての人と物がバランスよく存在出来る循環型社会の構築。
◆一流の技術者になること。自立した一人前の大人になること。器の大きい人間になることです!
◆私は、幸せな家庭を作り。平和な日本 世界になりますように。それしか ないですよね。
お金でも 物でもなく人が 最優 愛和 素直 謙虚 正直 笑顔そんな言葉が 大好きですよ。◆お金持ちになる事です!めざせ!億万長者☆
◆幸せな家庭を愛する人と作れれば良いです。できそうだけど簡単じゃなさそう 。汗
で、欲を言うならば中学校教師になって少しでも多くの生徒と関わる。その出会えた生徒と音楽を作る。こんなでかい夢持っているから今頑張れているのかなぁと思います。◆子供が普通以下にそだたないように、自立できるように、そだてること。
◆病気もしないが、長生きもしないこと。
◆彼女をつくって愛し合うことですかね
出典:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q14173704504
こうやっていろんな回答を見てみると、大きな志であったり、ささやかなものであったりさまざまな考え方があるようです。人生の目的、目標は人それぞれでいいような気がします。
ただ、前置きをつけるなら多くの人の答えは違ってくるはずです。それは「もし6億円があたったら、あなたの人生の目的は何ですか?」どうでしょう。まったく違った具体的な目的や目標が聞けるかもしれません。
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人生の目的の名言
さてそれでは人生の目的に関する名言を見て、元気をつけたいと思います。
- 『好きなことを見つけることこそ、人生で一番の仕事である』堺屋太一
人生の目的の原点は「好きなこと」にあるということです。とてもシンプルでわかりやすいです。「こうしなくては」とか「こうあるべき」といった概念を捨て去って、「好きなこと」に集中できれば人生は思っていた以上に楽しくなるでしょう。
- 『「心の平和」として知られるその精神状態に至ることは、私たちすべての究極的な目標です』ジェームス・アレン
目的や目標を手に入れた人が結果的に「心の平和」を手に入れるのだと普通は解釈してしまいますが、ジャームス・アレンさんは「心の平和」を得ることが人生の目標だとしています。「心の平和」を得るためにどうすればいいのか、それを考えながら歩むのが人生だということです。
- 『目的のない生活は味気なく、目的のある生活はわずらいだ』ヘルマン・ヘッセ
目的のない人生は味気がなく、目的のある生活はわずらわしい・・・いよいよ哲学的になってきました。ですが真理をついているような気がしませんか。たしかにその通りなのかもしれません。ではどうすれば?とヘルマン・ヘッセがそこにいれば聞いて見たかったですね。
- 『人間の目的は生まれた本人が、本人自身のために・・・』 夏目漱石
一番知りたいところが「・・・」となっているのは、夏目漱石さんらしいといえばらしいですね。結局、「自分で考えなさい」ということでしょうか。とはいえ「本人自身のために」ということは、いろいろなことを思わせてくれます。「自分を大切に」生きることを教えてくれているのかも知れませんね。
- 『何のためにあなたたちは生きているのですか。』武者小路実篤
このように切り出されると厳しいですね。この名言には続きがあってドキッとさせられます。
『何のためにあなたたちは生きているのですか。国のためですか。家のためですか。
親のためですか。夫のためですか。子のためですか。自己のためですか。愛するもののためですか。愛するものを持っておいでですか』
さらに解説では最後に「生きる目的が明確になくても問題ないでしょう。」とくくられています。自分のため、愛する人のため生きなさい、でもそうでなくてもいいんだよということですね。
人生の目的の名言は奥が深いものが多かったですね。きっと昔の人たちも「人生の目的」について悩んだり、つまずいたり、時には迷ったりしながら名言を残したのでしょう。
出典:http://meigen.shiawasehp.net/ikirumokuteki.html
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人生の目的・目標の見つけ方
- バカがチャンスを手にする
人生の目的や目標について見てきましたが、ものすごい考え方をする人がいましたので、ここでご紹介したいと思います。
1日24時間をできるだけ「ワクワクすること」だけで埋めるように努めている。何か具体的な目的のための手段として人生を送ってはいけない。楽しむことだけがすべてなのだ。
好きなことを好きなだけやっていると、手元に何かが残っているのだ。人生に目的なんてない。今生きている時間、この瞬間を楽しまず、ただ歯を食いしばって努力したところで、思うような成果なんて得られない。
今がすべてであり、「将来の夢」や「目標」なんて必要ない。「想定の範囲外」の新しいプロジェクトが次から次へと頭に浮かび、毎日がおもしろくてたまらない。僕はそんな人生を送っていきたい。人生にゴールや終着点なんてあってたまるか。
出典:https://toyokeizai.net/articles/-/176629
「目的のための手段として人生を送ってはいけない、人生に目的なんてない」そう言い切れるなんて、なんて力強い生き方でしょう。
さらに「小利口な人間があれこれ考えて行動を起こせずにいる間に、バカがチャンスを手にするのだ」と目が覚めるような発言をしているのは、堀江貴文さんです。人生の目的・目標を形にとらわれて見つけようと頑張らなくても「今をワクワク」と生きるためにどうすればいいのかを考えれば、おのずと答えが見つかるということを教えてくれています。
- 人生の目的・目標の見つけ方
人生の目的・目標を見つけるには「大人気ある自分」を捨てることが一番です。なぜなら目的や目標を見つける前に大人は「できない理由」をいっぱい並べ立ててしまうからです。出来ない理由を見つけたり、したい事への制約を決めつけたりしていては目的や目標なんて見つかるはずもありません。
子供の頃はやりたいことがあれば、まっしぐらに向かっていって、できない理由なんて考えようともしませんでしたよね。だから今、人生の目的、目標を見つけたいのであれば、一切のできない理由を取っ払うことが大事です。
◆お金が無い?作る方法を考えればいい。
◆時間がない?寝る時間をけずればいい。
◆自信がない?それって役に立つ考え方なの?
一切のしがらみをなくして自分のやりたい事、やりたかった事、どうすれば楽しくなるのかを思い出してみてはいかがでしょうか。
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人生の目標を見失った時
人生の目標を見失った時とはどんな時でしょう。何事にもやる気がなくなったのでしょうか。それとも大事な人を失ってしまったということですか。人生の目標を見失った時は急いで見つける必要はまったくないのです。
なぜなら人生の目標を見失ったからといって無理やり目標を作っても何の意味もないからです。人生の目標とはひょんなところから、またふと見つかるものです。それまでは人生の目標を見失ったことを嘆くよりも、自分ができることが何かないか探してみましょう。
- 誰かを幸せにする
家族でなくても構いません。自分が誰かを幸せにできるか想像してみましょう。小さなことでもいいのです。使いっぱなしの食器があれば自分が洗ってあげる、売り上げの伸び悩んでいそうなパン屋さんで買い物してあげる、朝起きたら近所の道に落ちているゴミをひろってみる、どうせ自分に目標がないのなら、何をしたって同じことですよね。
だったら、どうせなら、誰かの笑顔を作れないかできることをやってみるのです。人の笑顔を見るのが目標、それでいいのではないでしょうか。最初は意味があるの?と思っていてもそのうち人の人生について考えることができるようになります。
「この人はどんなことを望んでいるのだろう。」「何が幸せなんだろう。」そんなことを考え始めたら、少なくとも自分の人生の目標を見失った喪失感から少しは離れられることができるでしょう。
- 自分に正直になる
人生の目標を見失った時はいい機会だと思って、自分の心の内に耳を傾けてはいかがでしょうか。ほんとうはどんな人生がよかったの?何をしている時が楽しかったの?きっと目頭が熱くなってくるでしょう。あなたは今、とても疲れているのです。だから自分にだけは正直になってみてください。
- 人生をやり直す
人生はやり直すことができます。仕事を変えてもいいでしょう。旅に出て心機一転するのも方法です。新しい気持ちを手に入れるには、あなたが「よし」と決めるだけでいいのです。
これまでの人生で辛かったこと、嫌だったことのすべてを忘れ去って、人生をやり直しましょう。そして「やらなくては」という人生から「やりたいから」というふうにチェンジしてみませんか。
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