YouTubeショートの編集方法|縦画面・カット・字幕を30秒の台本と編集設計で解説

横長映像から必要な対象を縦画面へ収める紙模型

こんにちは。バナナデスクです。

横長の説明動画を縦長にすると、操作している場所が画面の外へ消えてしまった。全体を小さく収めると、今度は文字が読めない。YouTubeショートのような短い動画を作るときは、枠の形を変える前に、一本で何を伝えるかを決めると進めやすくなります。

今回は、資料の見出しを「誰向けの、何をするサービスか」が分かる文章へ直す、30秒の動画を考えます。私は、長い説明を早回しにするのではなく、必要な場面を選び、見せる場所と文字の出る時間を揃えて組み立てます。

以下は、仮の60秒の説明を基にした台本と編集設計です。元素材の収録や実編集、完成動画のスマホでの確認を済ませた記録ではありません。手元で作るときは、この設計を使って素材を用意し、自分の映像と音声を確かめながら進めてください。

現在のショート判定と、編集する長さは別

YouTubeへ動画ファイルを送ることを「アップロード」といいます。2026年10月1日に確認した公式説明では、標準のチャンネルで2024年10月15日以降にアップロードした正方形または縦長の動画は、3分以内ならショートに分類されます。条件は、動画の形・長さ・アップロード時期を組み合わせて見ます。3分間のYouTubeショート

ここでは、一つの見出しを直す説明を30秒へまとめる予定にします。3分まで使えることと、今回何秒あれば伝えられるかは別の判断です。30秒をすべてのテーマに当てはめる必要もありません。

手元のアプリに表示される録画時間も、ショートの判定条件とは分けて確かめます。端末の基本ソフトであるOSや、アプリの版によって表示される機能が変わることがあります。古い15秒・60秒の画面だけを見て、ショート全体の上限だと判断しないようにします。

横長1分から、残す説明を選ぶ

仮の元動画は、資料の見出しを「サービスのご案内」から「誰の、何の困りごとを扱うか」が分かる形へ直す、60秒の説明です。まず紙やメモに「読み手と用事が伝わる見出しへ直す」と書きます。残す場面を選ぶときの基準にするためです。

今回は、YouTubeの外にある動画編集ソフトで完成ファイルを作り、その後YouTubeへ送る流れを使います。使うソフトで、縦長の画面設定、動画を区切る操作、文字の表示時間の調整、動画ファイルとしての保存ができるかを確かめます。元動画は残し、別の作業用データを作って編集します。

動画から使う区間を選び、不要な部分を外すことを「カット」と呼びます。一つずつの映像の区間は「クリップ」です。今回の予定では、次のように残す場面を決めています。

元の時間 内容 30秒版での判断
0〜10秒 挨拶と今回のテーマ 長い挨拶を省き、見出しの比較から入る
10〜20秒 「サービスのご案内」では対象が不明 10〜16秒の6秒を採用
20〜35秒 誰向けかを先に書く 23〜33秒の10秒を採用
35〜50秒 困りごとを一つへ絞る 38〜47秒の9秒を採用
50〜60秒 再確認と次回の予告 50〜55秒の確認5秒を採用。予告は外す

実際に編集するときは、元動画を取り込み、映像を時間順に並べる場所である「タイムライン」へ置きます。まず全体を一度再生し、表のように、残したい説明の始まりと終わりをメモしてください。表の時刻は設計例なので、自分の録画へそのまま当てはめず、話の切れ目で決めます。

  1. 最初の採用区間の始まりに再生位置を合わせ、映像を区切る機能で分割します。今回の予定では元動画の10秒です。
  2. 区間の終わりでも分割します。今回は16秒なので、残る区間は6秒です。元動画の10〜16秒が、完成版の0〜6秒になります。
  3. 同じように23〜33秒、38〜47秒、50〜55秒を取り出し、使わない部分を作業用データから外します。採用した4区間を、間に空白が入らないように並べます。
  4. つなぎ目の少し前から再生し、言葉が途中で切れていないかを聞きます。文として聞き取れてから、次のつなぎ目へ進みます。

採用区間の予定は6+10+9+5=30秒です。文の途中で切れてしまった場合は、直前の操作を戻し、区間の前後を広げて言い切る位置を探します。それでも説明がつながらなければ、映像に合わせて読む説明音声、つまり「ナレーション」を録り直します。秒数に合っただけでは、編集の完了とはしません。

元動画の10〜16秒、23〜33秒、38〜47秒、50〜55秒を、完成版の0〜6秒、6〜16秒、16〜25秒、25〜30秒へ並べる編集予定の対応図。
元動画での時刻と、並べ直した後の時刻を対応させています。6+10+9+5=30秒は編集上の予定で、完成動画の実測値ではありません。

縦画面は、見せる場所をカットごとに変える

次は、編集画面の縦と横の比率を決めます。今回は横9に対して縦16の「9:16」を使う設計です。これは今回選ぶ縦長の形で、ショートの判定条件を9:16だけに限定する説明ではありません。

映像のうち、どこまでを画面に見せるかを「画角」といいます。横長の映像を縦へ引き伸ばすと、文字や図形の形が変わります。元の縦横の比率を保ち、拡大する大きさと位置を調整して、その場面で見てほしい場所を入れます。

横長の見出しを縮小でなく縦画面に合わせて拡大配置する図
説明用の仮設計です。実操作・実測や配信成果の証拠ではありません。

0〜6秒では「サービスのご案内」という見出し、6〜16秒では読み手を書き足す欄、というように、場面ごとに見せる場所を決めます。映像に重ねる短い要点と、読む音声の予定は次の表です。

30秒版の予定時間 画面と要点表示 ナレーション案
0〜6秒 見出しだけを拡大。「誰向け?」 サービスのご案内。この見出しだけでは、誰のための資料か分かりません。
6〜16秒 修正欄を中央へ。「小さな教室の先生へ」 まず、読み手を書きます。たとえば、小さな教室で案内資料を作る先生へ。
16〜25秒 二つ目の行を表示。「初回案内を1枚に整理」 次に、扱う困りごとを一つへ。初めての人に渡す案内を、1枚に整理するサービスです。
25〜30秒 完成見出しを静止。「対象と用事が分かる」 読み手と用事が分かるか。見出しだけを読んで確かめます。

ここにある秒数は編集表の予定で、完成動画を測った値ではありません。実際に録音して収まらなかったら、文を短くするか、動画全体の長さである「尺」を延ばします。速回しだけで詰め込まず、言葉を聞き取れる長さに直してください。

たとえば、縦枠へ収めると「小さな教室の先生へ」の右端が切れた場合は、まず位置を動かして全体が入るかを見ます。小さくしすぎて読めなくなるなら、見出しを二行にした縦型の説明スライドを作る方法へ戻ります。横に並んだ修正前後の比較は、上下へ並べると文字を大きく保ちやすくなります。必要な操作が映っていなければ、その手元だけを撮り直す方法もあります。

各場面を通常の速さで再生し、見出しの全体と、変えた部分が読み取れるかを確認します。画面には収まっていても読むために何度も止める必要があるなら、文字量か見せる時間を見直してから字幕へ進みます。

アプリ内編集と外部編集を混ぜない

YouTubeアプリにも、クリップのカット、素材の取り込み、音声、文字の表示時間を調整する機能があります。公式のAndroid向け案内では「テキスト」「タイミング」「編集」などの項目が説明されています。ショートの編集機能

この記事の主な作業は、先ほど選んだ外部の編集ソフトで続けます。YouTubeアプリの項目名を、そのソフトでも同じ場所にあるボタンとして探す必要はありません。ここでは「文字を追加する」「始まりと終わりを決める」という機能の役割で操作を確認します。

話す内容を画面の文字でも伝えるものが「字幕」です。表の短い要点表示は、音声を一字ずつ写した字幕とは分けて用意しています。今回は、まず要点が場面に合って出るようにし、音声なしでは分からない説明が残る場合に、必要な字幕を補います。

  1. 文字を追加する機能を開き、最初の場面へ「誰向け?」と入力します。表示の始まりを0秒、終わりを6秒の予定に合わせます。
  2. 次の文字として「小さな教室の先生へ」を入力し、6〜16秒に表示します。同じように「初回案内を1枚に整理」を16〜25秒、「対象と用事が分かる」を25〜30秒へ配置します。
  3. 動画を再生し、話している内容と表示中の文字が合うかを確かめます。前の文字が残るならその終わりを戻し、文字が出るのが遅ければ始まりを前へ動かします。
  4. 文字を一度で読み切れるかを見ます。読む前に消える場合は、文を短くするか、場面を延ばして文字の表示時間も調整します。ほかの場面の開始時刻も、変更後の長さに合わせて直します。
「小さな教室の先生へ」という文字を、読み手を説明する6〜16秒の場面に合わせて表示する予定を示す図。
一つの要点を、その内容を話す場面に合わせて表示します。読める時間が足りなければ、文字を短くするか場面を延ばし、前後の時刻も直します。

文字の位置は、見出しや手元を隠さない場所へ置きます。YouTubeの再生画面では操作ボタンや説明文も重なるため、編集ソフトの画面だけで「ここなら必ず安全」と決めません。投稿前の画面や表示ガイドを使い、対象の文字が隠れていないかを確かめます。

ナレーションを録り直す場合は、元の声と新しい声が二重に流れないよう、使わない音声を消すか音量を下げて再生します。必要な映像・音声・文字が揃ったら、作業用データを保存し、動画ファイルとして保存する「書き出し」を行います。書き出したファイルだけを開いて再生できれば、次のスマホ確認へ進めます。

音楽の扱いは、動画の長さだけで決めない

今回の設計はナレーションのみで、背景に流す音楽を使う前提ではありません。音楽を加える場合は、使う曲などの音声素材である「音源」が、どの場面で利用を認められているかを先に確認します。ショートの作成画面で選べる曲を、そのまま外部ソフトへ自由に取り込める素材とは考えないでください。

Content IDは、権利者が登録した映像や音声と、投稿された動画との一致を調べる仕組みです。公式案内には、2026年9月24日からの一部の扱いの変更についての説明もあります。ただし、その日付だけで自分の動画が公開できるとは決めず、投稿時の公式案内と、その動画に届く通知を確認してください。いずれにしても、「自動ブロックされない場合がある」ことは、音楽を無許可で使ってよいという意味ではありません。

動画を管理するYouTube Studioには、音楽や効果音を探せる「オーディオライブラリ」があります。曲ごとの利用条件を開き、作者名などを記す「クレジット」が必要かを確かめます。Creative Commonsは、決められた条件に従って作品を使うための許諾の仕組みです。その条件の曲には、動画の説明欄へ指定の表記が必要なものがあります。オーディオライブラリの利用条件

曲の利用条件や必要な表記を確認できない場合は、音楽を入れる前の状態へ戻し、ナレーションだけで内容が伝わるかを確かめます。音楽がないことで説明が成立しないのか、それとも雰囲気のために付けたいだけなのかを分けると、選び直しやすくなります。

完成ファイルは、音声を消しても確認する

書き出した動画をスマートフォンへ移し、通常の再生サイズで確認します。編集画面を大きく表示したときに読めた文字も、スマホでは小さく見えることがあるためです。次の順番で、気づいた場所をメモしてください。

  1. 音声を消して見る。見出しのどこが変わったかを追えるか、文字が切れていないか、読み終わる前に字幕が消えないかを確認します。問題があれば、文字量・配置・表示時間へ戻ります。
  2. 画面を見ず、音声だけを聞く。何を直す説明なのかが分かるか、言葉が途中で切れていないかを確かめます。つなぎ目で意味が切れるなら、カット位置を戻すか、ナレーションを録り直します。
  3. 画面と音声を合わせて見る。話している場所が画面に出ているか、字幕と場面の切り替わりが合っているかを確認します。ずれていれば、クリップの順番と文字の開始・終了時刻を直します。
無音で文字、音声だけで言葉のつながり、画面と音声を合わせて場面との一致を確認し、問題に応じた編集箇所へ戻る図。
確認の見方を変えると、どこへ戻って直すかを絞れます。図は点検手順の整理で、完成動画を視聴して得た結果ではありません。

修正したら再び書き出し、直した部分だけでなく前後の場面も続けて再生します。読み手と困りごとが分かる見出しを、視聴者が追える状態になったら、YouTubeへ送って表示を確認します。一般公開する前に自分で確認できる公開範囲を選び、アップロード後の分類、字幕、画面の切れや操作ボタンとの重なりも見直してください。

再生数が増えたことだけで、説明が伝わったとは判断できません。まずは一本の中で「どの見出しを、どう直したか」が分かることを目指します。予定した30秒へ無理に合わせるより、変更後の具体的な見出しを、読める大きさと時間で画面に残して仕上げましょう。