こんにちは。バナナデスクです。
「形のないサービスは、TikTokで何を撮ればいいのでしょうか」。資料制作、講座、業務の相談。商品を手に持って見せられない仕事ほど、自己紹介だけの動画になりやすいですね。
見せられるのは商品そのものだけではありません。たとえば、営業資料の一ページを直す仕事なら、文字を大きくする場面より「なぜ、その情報を先に見せるのか」を一つ実演すると、仕事の中身が伝わります。
この記事では、仮の資料制作サービスを題材に、撮影できる三本の台本を作ります。再生回数の実績を紹介するものではなく、専門知識を短い動画へ変えるための制作例です。
短い動画では、専門家の判断を一つ見せる
初めて見る人は、あなたのサービス名より「自分の資料のどこを直せるのか」を知りたいはずです。そこで、一動画の目的を「どんな会社か知ってもらう」から「見積もりを頼む前に一つ判断できる」へ具体化します。
三本は、作業前後、選び方、誤解の整理へ分けます。同じ説明を三回繰り返すのではなく、それぞれ別の疑問へ答えます。仮例に使う資料には「説明用サンプル」と書き、実在する顧客の社名、売上、画面は使いません。

台本1:直したのは色より、読む順番
題材は、架空の資料制作サービス「提案資料の整理室」。対象は、自分で営業資料を作っている小規模事業者です。尺は約35秒の制作目安で、実際には声に出して長さを調整します。
| 目安 | 映すもの | 話す言葉 |
|---|---|---|
| 0〜6秒 | 会社沿革が大きく載った提案資料の仮ページ | 提案資料の最初が会社紹介で埋まっていたら、色を変える前に読む順番を見直します。 |
| 6〜17秒 | 「困り事」「対応」「会社紹介」の紙を並べ替える | この例では、納品後の修正が増える理由を先に置き、その次に対応内容を説明しました。 |
| 17〜28秒 | 修正後の一ページを指で示す | 読み手が、自分の話かどうかを先に判断できる順番です。会社紹介を消したのではなく、後ろへ移しています。 |
| 28〜35秒 | 二枚を同じ大きさで並べる | まず一ページ目を見て、相手が知りたいことから始まっているか確かめてみてください。 |
画面上の修正前後は、伝え方の違いです。「成約率が上がった」「売上が倍になった」という結果を付け足しません。見せたい判断が読む順番なら、色やフォントは揃えたまま比較すると、違いが分かりやすくなります。
台本2:デザインだけ頼むか、構成から頼むか
こちらは約40秒の目安です。依頼先の選び方を、二つの原稿で見せます。
資料を外注するとき、デザインだけでよいか、構成から頼むかで見積もりが変わります。
左は、対象者と結論が決まっていて、文章も確定した原稿。この場合は、レイアウトや図の整理を中心に相談できます。
右は、誰へ何を提案するかが未確定の原稿。見た目を整えても、あとから話の順番が変わるかもしれません。先に構成の相談が必要です。
見積もりを頼むときは、ページ数に加えて「文章は確定済みか」を伝えると、依頼範囲を揃えやすくなります。
映像は、左に見出しまで埋まった原稿、右に対象者と結論が空欄の原稿を置きます。小さな文章を読ませず、違いが出る二か所を大きく映します。最後に表示する一文は「ページ数+文章の確定状況」。字幕で全説明を詰め込む必要はありません。
台本3:おしゃれな資料なら伝わる、とは限らない
三本目は、約30秒で誤解を一つほどきます。派手な失敗例を作って笑いものにする構成にはしません。
文字が少なくて、おしゃれな提案資料。でも、見積もりに必要な条件が抜けていたら、読み手は判断できません。
このサンプルは「資料を制作します」だけだったので、対象ページ数、納品形式、修正回数を足しました。
大事な条件を小さい注釈へ追い込まず、依頼前に見える場所へ。短くする前に、相手が決めるために必要な情報が残っているかを見てください。
三本のどれから見ても、一つの答えが得られるようにします。「答えは次の動画で」と切ってしまうより、今回の疑問を解決してから、関連するテーマを案内する方が自然です。
動画、プロフィール、案内先の言葉を揃える
この仮アカウントの説明は「営業資料を自分で作る小規模事業者へ。読む順番・依頼範囲・見積条件を、サンプルで解説します」とします。動画が資料制作の実演なのに、プロフィールが「夢をかなえる起業家」だけでは、何を頼める人なのか分かりません。
外部ページへつなぐ場合は、リンク欄の利用可否を先に確かめます。TikTokはアカウントの種類だけでなく、ビジネス機能の権限段階も案内しています。2026年5月更新の公式説明では、事業情報を編集できる段階と、プロフィールへ公開表示できる認証済みの段階を区別しています。切り替えれば誰でも同じリンクが使える、と決めないでください。
利用できる案内先では、動画と同じサービス名を使い、対応範囲、必要な素材、料金条件、納期の決まり方を示します。動画で条件を省き、移動先で初めて大きく異なる内容を伝えないようにします。
投稿前と投稿後に確認すること
撮影時は、縦画面で二枚の資料の差が読める距離を選びます。字幕やアプリの操作表示に重要な箇所が隠れないか、投稿前の確認画面でも見ます。周囲の会話、机の上の顧客資料、通知にも注意してください。
音楽を加える場合は、事業利用の権利条件を確認します。TikTokの商用音楽ライブラリの案内では、利用地域や掲載先で絞り込める仕組みを説明しています。流行している曲だから自由に使えるとは限りません。この三本なら、自分の説明音声だけでも内容は成立します。
投稿後は、再生と相談を別に記録します。再生が多いのに専門サービスへの質問がない場合は、視聴者が対象外なのか、何を頼めるか伝わっていないのかを、コメントや案内先の内容から確認します。一度の投稿だけで原因を断定せず、次は同じ対象者に別の疑問を扱い、反応の違いを見ます。
最初の一本は、手元にある説明用サンプルを二つ並べ、一つの判断を話せれば作れます。専門サービスの集客では、仕事を大きく見せることより、その人に頼むと何を考えてもらえるのかが見える動画から始めましょう。