Instagram運用代行はいくらかかる?制作・返信・分析の範囲を見積書で比べる

二枚の見積カードを天秤で比べ、必要な作業を確かめる紙模型

こんにちは。バナナデスクです。

Instagramの運用代行を探していると、同じ「月8投稿」でも見積もりの金額が違います。安い方を選んだあとで、撮影も原稿の確認もDM対応も自分の仕事だと分かることがあります。

比べたいのは投稿一本の値段だけではありません。その料金で、どの仕事が誰の手から離れるかです。写真を渡せる人と、撮影から頼みたい人では必要な契約が変わります。

この記事では、小さなサービス事業が依頼する場面を想定し、同じ依頼条件を二つの仮見積もりへ当てはめます。実在会社の料金ランキングではなく、自分の条件で必要な総額を比較する方法を扱います。

料金を読む前に、任せる作業を分ける

「Instagram運用一式」という表現だけでは、範囲は決まりません。企画を考える、素材を撮る、画像を作る、投稿する、コメントへ返信する、数字を振り返るという作業へ分けて確認します。

実際にガイアックスのInstagram運用代行の公式ページも、内容は個別に提案し、投稿本数や一本あたりの制作工数によって料金が変動すると説明しています(2026年10月1日確認)。この説明からも、「同じ本数なら同じ内容」とは置けません。

同ページの公開料金例は、投稿クリエイティブの納品が40万円〜、アカウント運用代行が初期50万円〜・月額80万円〜・最低契約6か月〜、アカウントと広告の運用代行が初期50万円〜・月額120万円〜・最低契約6か月〜です。投稿10本前後を目安とする個別カスタマイズの料金例で、一本あたりの工数によって投稿本数も変わります。

これは一社の公開例で、市場平均や小規模事業の必須予算ではありません。確認した料金図に税区分の記載はなく、広告運用の料金へ広告出稿費まで含まれるかも、この図だけでは判断できません。実際の見積もりで別途確認します。以下の仮見積もりは、この会社のプランを再現するものではなく、比較の練習用です。

仮見積もりA案は基本10万円に追加5万5千円、B案は必要作業込み15万円で比べる図
金額は税抜の仮例です。必要な作業を揃えた月額の比較で、初期費用と契約期間による総額は本文で計算します。
作業 見積もりで確認する内容 依頼側に残りやすいこと
企画 題材の提案、取材回数、企画の修正 商品・営業情報の提供と判断
素材 撮影、移動、写真加工、音源 出演や場所の準備、掲載許可
制作 静止画・複数枚・動画の区分と本数 価格・内容の正誤確認
公開 投稿、予約、差し替え、取り消し 公開承認と急な中止連絡
返信 対応時間、件数、回答できる範囲 契約や返金など個別判断
分析 集計する指標、報告頻度、改善案 問い合わせ・受付結果との照合

先に一枚の依頼書を作る

次は、架空の教室が体験講座を案内するための依頼書です。実在する事業の依頼や見積もりではありません。

目的:体験講座の内容・対象・受講の流れを伝える。
制作:月8投稿。静止画6本、短い動画2本。各投稿は原稿・画像を含める。
素材:教室内の撮影を月1回。既存写真も支給する。
修正:公開前に各投稿1回。事実誤認は別途対応範囲を確認する。
返信:平日の定型質問へ月30件まで。予約確定と個別の受講判断は教室側。
分析:月1回。表示・反応と、教室側が照合した問い合わせを分けて報告。
承認:教室担当者が公開2営業日前までに確認する。
除外:広告費、広告運用、予約受付代行は含めない。

本数だけでなく動画の有無を書いたのは、画像制作と撮影・編集では必要な作業が違うためです。「返信もお願いします」ではなく、定型質問と個別判断の境界を置くと、受講条件を勝手に約束されることを防ぎやすくなります。

同じ条件へ揃えた二つの仮見積もり

金額は比較方法を説明するために設定した仮の数字です。市場相場、特定会社の価格、推奨予算ではありません。すべて税抜として比較します。

項目 A案 B案
月額の基本費 100,000円 150,000円
撮影1回 追加30,000円 含む
定型返信30件 追加15,000円 含む
月次の改善打合せ 追加10,000円 含む
条件を揃えた月額 155,000円 150,000円
初期費用 50,000円 100,000円

月額だけを見るとA案が5万円安く見えますが、必要な作業を足すとA案15万5,000円、B案15万円です。一方、初期費用はB案が高いため、短期間の総額はまた違います。

仮に3か月なら、A案は50,000+155,000×3=515,000円、B案は100,000+150,000×3=550,000円です。6か月ならA案980,000円、B案1,000,000円になります。これに契約上必要な追加費、税、実費などを同じ条件で加えます。

この計算だけでA案を選ぶわけではありません。動画の修正品質、取材の進め方、担当者が変わるときの対応などは金額表だけでは分かりません。まず総額の比較を揃え、そのうえで見本と対応方法を確認します。

自分に残る仕事を、時間で確認する

依頼後も、内容の正しさを判断する人は必要です。たとえば一投稿の承認に20分かかるなら、月8投稿で160分です。そこへ素材の整理と月次打合せが加わります。この時間を確保できないまま契約すると、原稿が届いても承認待ちになってしまいます。

見積もりの質問は、次のように具体化できます。

当方が毎月渡す素材と、確認する締切を教えてください。修正は何を1回と数えますか。投稿の差し替えや急な中止は、何時までの連絡で対応できますか。定型回答では判断できない問い合わせは、誰へどの方法で引き継ぎますか。

「全部お任せできますか」と聞くより、通常時と例外時の流れを確認する方が、依頼側の負担も見えます。

開始前に、終了するときの引き継ぎも決める

アカウントの管理権限、制作データを受け取れる形式、写真や音楽を契約終了後に使える範囲、運用記録の渡し方を確認します。担当者個人の連絡先だけが分かる状態にせず、依頼側に管理責任者を置きます。

成果報告では、表示・反応と、問い合わせ・予約確定を分けてください。フォロワーが増えたことを、そのまま受講者の増加と読み替えないようにします。初月から売上の保証を求めるより、何を記録し、どの条件で次の投稿を変えるかを決めます。

運用代行の料金を比べる最初の作業は、安い会社探しではなく、自分の依頼書作りです。月に何を作り、何に返答し、何を自分で判断するか。それが揃ってから見積もりを並べると、価格差の理由を具体的に話せるようになります。