WordPressのスラッグとは?決め方・設定・変更時の確認

旧原稿と新原稿のしおりを一本の経路でつなぐ紙の模型

こんにちは。バナナデスクです。

記事タイトルを「講座のご案内」から「初めての方向け講座案内」に直したい。でも、URLまで変わってしまうのでは、と手が止まることはありませんか。

WordPressでは、読者に見せるタイトルと、URLの一部になるスラッグを分けて考えます。タイトルを改善するたびに、公開済みのURLまで変更する必要はありません。先にこの区別を知ると、記事を直すときに迷いにくくなります。

スラッグは、URLの中で記事などを識別する部分

https://example.com/2026/10/01/course-guide/なら、この例の投稿スラッグはcourse-guideです。ドメイン名や日付を含むURL全体がスラッグというわけではありません。

WordPress公式のパーマリンクの説明では、URL全体の構成と、投稿名などの構成要素を分けています。サイト全体のパーマリンク設定を変えることと、一記事のスラッグを変えることも別の作業です。

記事タイトルとURLの一部であるスラッグを区別。日付部分を薄色、course-guideの部分を黄色で強調
URLは説明用。日付を含む構造の例で、すべてのサイトに同じ構造を勧める意味ではありません。

カテゴリーにもスラッグがありますが、この記事で扱うのは主に投稿のスラッグです。新規記事を設定したいだけなら、既存サイト全体のパーマリンク構造を変更しないでください。多数の記事URLへ影響する可能性があります。

内容が伝わり、更新後も使える名前を選ぶ

以下は架空の記事6本の命名例です。英語の正解を探すより、自分たちで内容を識別でき、意味の薄い番号を増やしすぎないことを意識します。

記事の用事 スラッグ例 考え方
サービスの紹介 website-support 提供する内容を短く示す
導入方法の比較 website-tools-comparison 比較記事であることを区別
設定手順 contact-form-setup 行う作業を示す
改善例 service-page-rewrite-example 実例の記事だと分かる名前
毎年差し替える基本ガイド blog-cost-guide 年を付けず内容を更新する設計の例
2026年に開催する特定イベント writing-workshop-2026 年そのものが内容を識別する場合は含める

半角英小文字とハイフンで統一すると管理しやすくなります。日本語のスラッグを選ぶこともできますが、共有先でURLが長い符号列として見える場合があるため、実際にコピーした状態も確認しましょう。英字にしただけで順位が上がると考える必要はありません。

「おすすめ」「完全版」「最新版」などを全部URLへ入れると、後で内容を変えたときに扱いづらくなります。タイトルで具体的な価値を伝え、URLは記事の主な用事が変わらない限り維持する設計が向いています。

投稿編集画面でスラッグを確認・保存する

最初に、今の記事URLを一つ見てください。/course-guide/や/2026/10/01/course-guide/は投稿名を含む構造です。一方、/?p=123や投稿IDを使う構造では、スラッグを保存しても、その文字列が公開URLに現れるとは限りません。自前サーバーのWordPressなら「設定」→「パーマリンク」で現在の構造を確認できます。確認のために設定を変更・保存する必要はありません。

編集時には、WordPress Playgroundのブラウザ内デモ(WordPress 7.1.2、PHP 8.3.33、2026年10月1日確認)で、架空の講座案内を使いました。本番ブログや一般のレンタルサーバーの状態を測ったものではありません。

  1. 対象の投稿を開き、投稿全体の設定を表示します。ブロック単体の設定と混同しないようにします。
  2. 今回の英語画面では、Post設定のSlug欄からリンク変更の画面を開きました。
  3. Slug欄に、新しい末尾の文字列だけを入力します。URL全体を入れる欄ではありません。
  4. 表示されるパーマリンクを確認し、保存します。今回の画面ではSave後にPost updatedが表示されました。
  5. 保存後のスラッグを開き直し、末尾番号などが加わっていないかを確認します。投稿名を含む構造なら、その保存値と公開URLも照合します。

今回の画面操作ではcourse-guide-afterからcourse-guide-finalへ変更し、保存後の投稿データでも一致を確認しました。画面の名称や配置は言語、エディター、バージョンで変わることがあります。別の設定項目を推測で変更せず、URL全体を確認しながら進めてください。

保存すると「-2」が付く場合

たとえばcourse-guideを入力したのに、保存後はcourse-guide-2になった場合です。WordPressには、同じ名前の衝突や予約された名前を避けて末尾番号を付ける処理があります。公式のスラッグ処理では、投稿・固定ページ・添付で確認範囲が異なり、下書きなどでは一意性の確認を省く場合もあります。

まず既存の投稿や添付などで同じ文字列が使われていないかを確認し、名前を変えるならcourse-guide-beginnerのように内容の違いを表します。見つからない場合も、番号だけを消すために既存記事を削除する必要はありません。使おうとした名前と保存値を控え、投稿の種類やプラグインの設定を確認します。下書きで希望の値が見えていても、公開時の保存値とURLを最後に確かめてください。

公開済み記事を変えたら、古いURLも開く

新しいURLが表示できても、古いURLから来る人が移転先へたどり着けるとは限りません。記事内のリンク、SNSで共有したURL、外部サイトからの紹介などは、保存ボタンだけでは全部書き換わらないためです。

同じデモ環境では、別の確認として公開投稿のスラッグをREST APIでcourse-guide-beforeからcourse-guide-afterへ変更しました。その後、古いURLのHTTP応答は301で、Locationに新しいURLが返りました。これは、日付を含むパーマリンクを使ったこの公開投稿での観測です。すべての固定ページ、全プラグイン、すべてのURL変更で自動転送される保証ではありません。

確認対象 見る内容 困ったときの次の確認
新URL 目的の記事が表示され、別記事になっていない 入力したスラッグと保存後のURLを照合
旧URL 新URLへ移動するか、転送先はどこか 404、転送の連鎖、無関係なページへの転送を調べる
内部リンク 自分のメニュー・関連記事・本文リンク 古いURLが残っていれば管理できる範囲を更新
画像・添付資料 新しい記事から参照できるか 移動時にファイルの場所も変わっていないか
検索用の出力 canonicalやサイトマップのURL テーマ・プラグイン・キャッシュの出力を確認

GoogleのURL変更を伴う移転の案内も、新旧の対応や検索側が変更を処理する時間を説明しています。設定した直後に検索結果まで新URLへ切り替わるとは限りません。

意味が通じる公開URLは、必要なく変えない

タイトルに追加した言葉をスラッグへ反映しないと不安になるかもしれません。しかし、記事の用事が同じなら、URLを維持してタイトルと本文を直す方が、古いリンクの確認を増やさずに済みます。

誤った固有名や分かりにくい管理番号など、変更する理由がある場合は、一記事の旧URLと新URLを記録してから進めましょう。すべてのURLを一括で英語に直す、毎年「最新」の年へ変える、といった作業を先に決める必要はありません。

新規記事では分かりやすいスラッグを公開前に決める。公開済みなら、変更の理由と旧URLの扱いを確認する。この二つを分けると、記事の改善とURL管理を落ち着いて進められます。