こんにちは。バナナデスクです。
個人で仕事を始めると、「お客様への連絡も、普段使っているLINEでよいのだろうか」と迷うことがあります。たとえば制作依頼と家族の連絡が同じ一覧に並ぶと、返事をしたかの確認にも手間がかかります。
LINE公式アカウントは、法人だけのものではありません。個人事業の連絡窓口としても検討できます。開設する前に、アカウント名と返信の約束を一枚にしておくと、作成後に何を設定すればよいかが見えてきます。
個人事業主も申し込める。開設と認証は別
LINE公式アカウント利用規約は、個人・法人を問わず申し込めると定めています。ただし、すべての事業・商品・表現を無条件に利用できる意味ではありません。事業内容は、現在の公式ガイドラインと照合します。
とくに教材や講座を扱う場合、「儲かる」とうたって登録や販売へ誘導するものなど、ガイドラインが対象として挙げる内容を確認してください。肩書きだけを別の名前にしても、実際に扱う内容の確認は省けません。
この記事は、日本で成人の個人事業主が、自分の事業の窓口を準備する場合を扱います。未成年者の契約可否や個別の審査通過を判断する記事ではありません。開設後に認証済みアカウントを申請する工程も、アカウントを作る工程と分けて進めます。
作成画面を開く前の素材メモ
架空の資料制作業「小さな資料室」を例に、準備する情報を書き出します。以下は入力素材の設計例で、実在する事業の登録情報ではありません。画面の全項目を再現したものでもなく、登録用の情報と、お客様に公開する情報を分けたメモです。
| 項目 | 記入例・用意するもの |
|---|---|
| 表示する名称 | 小さな資料室|資料制作相談 |
| 事業内容 | 小規模事業者向けのサービス説明資料・講座資料の制作。画面の業種選択は実態に近い項目を選ぶ |
| 管理者 | 事業主本人。本人が受信できる管理用メールと、認証に使える電話番号を用意 |
| 公開する連絡方法 | このLINEのチャットと、事業サイトに掲載する問い合わせ窓口 |
| 返信する時間 | 平日10〜17時。土日祝は休み。原則、翌営業日までに返信 |
| 依頼時に受け取る情報 | 資料の用途、希望の納期、想定ページ数。顧客の個人情報を含む原稿は初回の連絡に添付しない案内 |
| 事業の説明先 | 料金、対応範囲、制作の流れ、運営者情報が読める自分のサイト |
「翌営業日まで」と書くなら、翌営業日に確認する時間を確保します。まだ対応時間が決まっていないのに「すぐ返信します」と案内すると、窓口を作った直後から約束が守れなくなります。

Web版で開設する流れ
2026年9月30日更新の公式開設マニュアルに沿った流れです。入力欄は、実際の画面と現在の利用条件を確認しながら進めます。
- 公式の開設ページへ進む。「LINE公式アカウントをはじめる」からビジネスIDの登録・ログインへ進みます。
- ビジネスIDを準備する。LINEアカウントを使う方法と、メールアドレスで登録する方法があります。事業で管理し続けられる方法を選び、登録情報と復旧方法を管理します。
- 本人が受け取れる番号で認証する。公式マニュアルではSMSによる認証、受信できない場合の通話による認証が案内されています。認証コードを第三者へ渡す運用にはしません。
- アカウント情報と接続先を確認する。2025年6月25日から、ビジネスマネージャー組織との接続が必須です。既存の組織を選ぶか、必要に応じて作成します。他社や別事業の組織を誤って選ばないよう確認します。
- 入力を確認して開設する。管理画面へ入れた後、名前、ID、管理者と接続先を確認します。必要に応じて、設定から認証済みアカウントの申請へ進みます。
ビジネスマネージャーの「組織」という言葉だけで、法人登記が必須と読み替えないでください。サービス内で情報やアカウントを管理する単位と、事業の法的な形態は別です。一方で、事業情報は事実に合わせて入力します。
最初の設定は、何が届き、いつ返すかから
開設直後に、すべての機能を使う必要はありません。まず、プロフィールで何の窓口か分かること、問い合わせが受け付けられること、返信を待つ目安が伝わることを確認します。
| 設定・準備 | 今回の初期案 | 確認すること |
|---|---|---|
| プロフィール | 資料制作の対象、対応時間、事業サイト | 屋号だけでなく、何を相談できるかが読める |
| あいさつメッセージ | 窓口の用途、必要情報、返信の目安 | 架空のリンクや、まだ提供しない特典を入れない |
| チャット・応答設定 | 人が確認して返信する時間を決める | 自動の案内と人の返信を取り違えさせない |
| 管理権限 | 開始時は本人が管理。協力者が増えたら個別に権限を検討 | 共有パスワードで外注先へ渡さない |
| 確認の担当と日程 | 開設日に本人、公開案内前に協力者が利用者側を確認 | 問い合わせが届いた後の返事まで点検する |
あいさつの文例は、「友だち追加ありがとうございます。小さな資料室の資料制作相談窓口です。制作のご相談は、用途・希望納期・想定ページ数をお送りください。平日10〜17時に確認し、原則翌営業日までに返信します。初回のご連絡では、顧客情報を含む資料の添付はお控えください。」です。実際の対応方法に合わせて書き換えます。
応答の設定はチャットの公式マニュアル、担当者を追加する場合は権限設定の公式マニュアルを参照します。初回案内を長くするより、質問を送った後の対応が決まっていることを優先します。
お客様の画面で確認してから、事業サイトへ案内を置く
管理画面のプレビューだけではなく、許可を得た確認用のLINEから、名前、プロフィール、最初の案内、問い合わせと返信を確認します。自分のサイトへ置く追加URLやQRコードも、目的のアカウントへつながるかを見ます。
準備中でも、IDが分かれば友だち追加できる仕様です。「まだ公開ボタンを押していないから誰にも見えない」とは考えず、IDや追加URLを広く案内する前に最低限の説明を整えます。LINE Developersの準備中アカウントに関する説明も確認してください。
開設の完了は、画面が一つできたことです。窓口としての準備完了は、お客様が用途を理解して質問を送り、予定した時間内に返事を受け取れることです。この二つを順番に確かめると、小さな事業でも無理のない状態で始められます。