メルマガ登録フォームの項目は何が必要?必須・同意・登録後の案内文例

配信に必要な入力だけを残した登録カードと封筒の紙模型

こんにちは。バナナデスクです。

メルマガの登録フォームを作ると、メールアドレスのほかに、氏名、会社名、職種、電話番号も聞いておきたくなります。後で役立つかもしれない情報は、いくつも思いつきますよね。

ただ、読者が「案内文の書き方をメールで読みたい」と思って来た場合、電話番号を入力する理由はすぐには分かりません。送る側が知りたいことと、今回登録するために必要なことは分けて考える必要があります。

登録フォームの項目は、その情報がなければ約束した配信を始められないかを基準に絞ります。同時に、何が届くか、継続配信があるか、どう停止できるかを見える位置で説明します。この記事は設計の見本であり、当ブログに新しい登録フォームを設置した案内ではありません。

メールアドレス以外は、一つずつ使い道を説明できるか

W3Cのフォーム作成ガイドは、手続きを完了するのに必要な情報だけを尋ねることを勧めています。不要・過剰な情報を求めると、入力をやめる要因になるという説明です。項目を一つ減らせば登録率が何%上がる、といった一律の効果を示す資料ではありません。出典:W3C WAI「Forms Tutorial」

例えば、全員へ同じ文章講座をメールで送るなら、配信先のアドレスが必要です。氏名は宛名に使えても、名前なしで「こんにちは」と始められるなら、配信開始に不可欠とは限りません。入力を任意にした場合は、名前が空欄でもメールが自然に届く設定へ合わせます。

架空の文章改善メルマガで、登録時の項目を選ぶ例
項目 登録時の扱い 判断の理由
メールアドレス 必須 配信先として必要
氏名 今回は尋ねない 宛名を入れず同じ内容を配信できる
会社名 今回は尋ねない 個人でも読む内容で、開始時の用途がない
電話番号 今回は尋ねない 電話連絡を行うサービスではない
知りたいテーマ 配信後の任意回答へ回す 初回内容の提供には必要ない
配信への同意 内容を説明したうえで意思を確認 資料の受け取りと継続配信を曖昧にしない

これは最少項目を競う表ではありません。地域別の開催案内を選んで送るなら、地域の情報に使い道があります。どこまで細かく必要か、郵便番号なのか都道府県だけでよいのかを確認します。応募資格の審査や見積依頼を同時に行う場合は、単なるメルマガ登録とは別の手続きとして設計しましょう。

サービス側の初期設定も、そのまま正解とは考えません。ただし、氏名を省けるか、任意項目へ変更できるかは、利用中のサービスの仕様を確認する必要があります。例えばfutureshopの公式マニュアルには、申込フォームの項目や送信に必要な記述が整理されています。自分のサービスで変更できる範囲を確かめ、入力画面と保存後のデータ、メールの差し込みを一組で直します。出典:futureshop「メールマガジン申込フォームを使いこなそう」

情報の必要性を確認し、登録時の入力と後日の任意質問へ分ける図
氏名や属性を一律に削る図ではありません。約束した配信に必要か、使う目的があるかで判断します。

特典の説明と、その後に届くメールを隠さず並べる

「無料で受け取る」というボタンだけでは、資料一回だけなのか、メルマガに登録されるのかが分かりません。特典を渡す設計なら、特典の内容・受け取り方と、その後の配信内容を同じ画面で説明します。

説明には、誰から、何の話が、どの程度の頻度で届くかを入れます。有料サービスの案内も送るなら、そのことも先に伝えます。「役立つ情報をお送りします」だけで幅を広く取りすぎない方が、登録する側も選びやすくなります。

消費者庁の特定商取引法ガイドは、通信販売などに係る電子メール広告について、事前の請求・承諾がない送信を原則禁止するオプトイン規制を説明しています。個別の適用条件や例外は別途確認が必要ですが、資料請求の文字だけで広告メールの同意まで分かることにしない設計が必要です。出典:消費者庁「迷惑メールの概要」

また、個人情報の取扱いへの同意と、何の広告メールを受け取るかの意思は、同じものとして省略しません。リンク先へすべて押し込むのではなく、継続配信の重要な説明は登録操作の近くへ置きます。最初から選択済みにしない同意欄を使うなど、利用者が自分で判断できる形にします。具体的な記録の残し方は、使う配信サービスと必要なルールに合わせて決めます。

必要項目を絞った登録フォームの完成文例

以下は、架空の「文章サポート室」が運営する「案内文改善レター」の見本です。存在するメルマガや特典の募集ではありません。この例では、初回の記入シートに加え、週一回の配信とサービス案内を受け取る登録であることを明示します。

架空の登録フォームに掲載する文面の記入例
置く場所 掲載する文面
見出し 案内文改善レターに登録する
内容の説明 個人でサービスを提供する方向けに、対象・提供物・料金の伝え方を、短い例文で週一回お送りします。配信元は文章サポート室です。有料の文章点検サービスの案内を含みます。
初回の内容 登録の確認後、最初のメールで「案内文の三行整理シート」をお送りします。空欄のシートと記入例をPDF一つにまとめたものです。
入力欄のラベル メールアドレス(必須)
入力欄の説明 確認メールを受け取れる、ご本人のメールアドレスを入力してください。
同意欄 上記の配信内容と個人情報の取扱いを確認し、案内文改善レターの受信に同意します。
ボタン 同意して確認メールを受け取る
ボタン付近の補足 配信は無料です。各メールの配信停止から、いつでも解除できます。確認メール内の操作が終わるまで、本登録は完了しません。

実際に設置するときは、運営者と個人情報の取扱いを説明した公開ページを用意し、「個人情報の取扱い」の文字から内容を読めるようにします。表の文面だけで、どの事業にも必要な表示がすべて揃うという意味ではありません。配信サービス、利用目的、実際の提供方法と矛盾しないように合わせます。

この例は、登録確認メールの操作後に本登録となる方式を選んでいます。確認前に特典が届く方式や、確認メールを使わない方式もあるため、採用した動作と文章を一致させてください。法律上すべてのフォームにこの二段階が必須、と説明しているわけではありません。

入力中に消えないラベルと、直せるエラー文を用意する

入力欄の中だけに「メールアドレス」と薄い文字を置くと、入力した後に何の欄かが分かりにくくなります。画面上に残るラベルを付け、必須と任意を言葉でも示します。W3Cは入力欄とラベルの関連付けを説明しています。フォームツールを使う場合も、ラベルが表示される設定かを確かめます。出典:W3C WAI「Labeling Controls」

エラーは「入力が違います」で終わらず、どの欄をどう直すかを書きます。アドレスの形式に不備があるなら、「メールアドレスを確認してください。例:reader@example.com」のように説明します。この例のアドレスは説明用で、送信先ではありません。

ただし、形式が正しいことと、その人が受信できることは別です。入力チェックを通過しても、別人のアドレスや存在しない宛先の場合があります。確認メール方式なら、確認の操作が完了した状態と、フォームの送信を受け付けた状態を分けて管理します。

W3Cの入力検証ガイドも、エラーと修正方法を伝える必要性を扱っています。ブラウザー側の入力チェックだけで、情報の正当性や安全性まで保証した扱いにはしません。実装する側ではサーバー側の確認も必要です。出典:W3C WAI「Validating Input」

送信直後と登録完了後で、案内を変える

先ほどの確認メール方式なら、フォーム送信直後に「登録完了」と出すと、確認メールを開かずに終えてしまうかもしれません。次の操作が必要な状態を正確に伝えます。

確認メール方式の各段階に表示する文面・架空例
段階 表示する文面
フォーム送信後 入力を受け付けました。登録はまだ完了していません。入力したメールアドレスに届く確認メールを開き、本文の確認操作を行ってください。
確認メールの冒頭 案内文改善レターへの登録申請を受け付けました。配信内容をご確認のうえ、本文の確認用リンクから登録を確定してください。お心当たりがない場合は確認操作を行わず、このメールを削除してください。
確認操作の完了後 案内文改善レターの登録が完了しました。最初のメールで記入シートをお届けします。以後は週一回の配信です。停止は各メールから行えます。

届かない場合の案内には、入力の誤りや迷惑メールフォルダーなど、確認する場所を短く示します。再送信やアドレス訂正の手段があるなら、その方法も載せます。まだ実装していない機能や、確認していない送信所要時間を約束しないようにしてください。

項目を減らす前後で、何が変わったかを分けて見る

フォームを公開する前には、名前などの任意欄を空にした場合、アドレスの形式が違う場合、同意しない場合、正常に登録する場合を分けて試します。スマホでは入力中にラベルが読めるか、キーボードにボタンが隠れていないか、エラーから戻れるかも確認します。本稿では実フォームの設置や端末操作は行っていません。

公開後の数字も、どこを完了としたかを揃えます。説明用に、ある期間にフォームを見た重複を除く200人を同じ条件で追い、各人の初回訪問から7日以内に40人が送信、32人が確認操作まで終えたとします。送信は40÷200=20%、本登録は32÷200=16%、送信後の確認完了は32÷40=80%です。

送信率と本登録率は、どちらもフォームを見た200人が分母です。一方、送信後の確認完了率は、送信した40人が分母です。登録が増えなかったとき、入力途中で止まったのか、確認メールの段階で止まったのかで、見る場所は変わります。数字は架空であり、目標値でも業界平均でもありません。実際に同じ人を追えるか、計測できない人がいないかも、自分の仕組みに合わせて確認します。

項目を減らした時期に特典や流入元も変えれば、差を項目数だけの効果にはできません。まずは不要な質問を特定し、必要な説明と同意を残し、登録後のメールまで矛盾なくつなげましょう。登録後に何を送るかは、5通のステップメールを組み立てる例でも整理できます。入口で知りたいことを全部聞くより、約束した内容を届けるための情報から始めると、フォームの役割が明確になります。