LINEのセグメント配信はどう使う?条件で絞れる範囲と送る内容を確認する

三つの顧客の状態に合わせたメッセージカードと分類トレーを示す紙模型のイメージ

こんにちは。バナナデスクです。

講座へ申し込んだ人にも、まだ「お申し込みはこちら」と送っていませんか。文章を少し丁寧にするより、「誰に送るか」を分けるだけで、案内が自然になる場面があります。

ただし、LINEのリンクを押した人が、そのまま申込者とは限りません。申込後に別の端末で読んだ人もいます。セグメント配信を使うときは、分けたい状態と、管理画面が実際に持っている情報を合わせることから始めます。

セグメント配信は、分けるための情報が先に必要

セグメント配信とは、対象者の条件を決め、その条件に合う人へ内容を分けて届ける方法です。LINE公式アカウントでは、属性での絞り込みや、クリックなどから作るオーディエンス、チャットタグ、契約条件に応じたCRMオプションなどが候補になります。

「申込済み」「利用済み」が標準で自動判定されるわけではありません。自社の予約や受講記録と対応させる仕組み、または確認して記録する運用が必要です。データのない区分へ名前を付けても、その相手だけに配信できるようにはなりません。

属性・クリック・確認済みの状態は、意味が違う

使う情報 分かること その情報だけでは分からないこと
性別・年代・地域などの属性 LINEの推定属性による対象の傾向 本人の正確な属性、受講の意思、購入の完了
メッセージ内リンクのクリック 指定のリンクをクリックした行動 最後まで読んだか、決済したか、申込者と同一か
照合して付けたタグ・顧客記録 決めた手順で確認した受付や利用の状態 記録後の変更。キャンセルなどは更新が必要

属性は「みなし」の情報で、実際と異なる場合があります。案内の傾向を変える用途と、本人の受講資格や個別契約を判定する用途は分けてください。公式の絞り込み配信マニュアルにも、属性の推定と反映時点の注意が示されています。

未参加・申込済み・利用済みの三つへ書き分ける

ここからは、架空の「写真整理講座」の案内設計です。連絡対象となる120人について、受講記録と本人を照合できていると仮定します。「未参加」は未受講かつ申込なし、「申込済み」は次回を申込済みで未受講、「利用済み」は受講済みで次回申込なし、と定義します。区分が不明な人を無理に入れません。

区分と仮の人数 送る内容の完成例 送らない内容
未参加70人 次回は「撮った写真を探せない」を減らす整理講座です。スマートフォン内の写真を三つの基準で分けます。参加前に、対象機種と当日の準備をご確認ください。 まだ申し込んでいない人への「当日の参加方法」だけの連絡
申込済み30人 11月14日の写真整理講座は14時開始です。開始前に充電を済ませ、整理したい写真を10枚選んでおいてください。欠席・日程変更は、このトークでご連絡ください。 申込を促す再案内、未申込者向けの締切催促
利用済み20人 講座で作った「残す・見直す・共有する」の分類を、一週間後に確認してみてください。迷った写真を一枚選び、どの基準で迷ったかを言葉にすると、次の整理に使えます。 前回を未受講と決めつけた説明
未参加70人には検討材料、申込済み30人には当日準備、利用済み20人には復習を分ける仮例
数値は独自の仮例です。この人数で全ての配信方式が使えることを示していません。必要人数・データ・契約条件は本文で確認します。

過去に受講した人が次回も申し込む場合は、当日案内を優先するなど、重なる条件の扱いを先に決めます。三つの配信を別々に実行すると、タグが残った人に複数届く可能性があります。一つの配信の重複排除と、別配信の重複は同じではありません。

人数の条件を確認する。30人へそのまま送れるとは限らない

属性で絞る配信は、絞り込み前のターゲットリーチが100人以上必要で、選択後の推計対象も50人以上という条件があります。また、メッセージのクリック・開封、リッチメニューのクリック・表示、友だち追加経路などのオーディエンスには、配信利用にサイズ50以上の条件があります。公式のオーディエンス一覧で、使う種類ごとに確認します。チャットタグなどを含む全方式へ、一律に同じ最低人数を当てはめないでください。

一つのオーディエンスを使う場合と、複数を掛け合わせる場合も分けます。2026年10月1日更新の公式の絞り込み配信マニュアルでは、掛け合わせた結果が50人以上であることに加え、各オーディエンスに含まれる有効な友だちも50人という条件が示されています。単独のタグの説明だけで、複数条件を組み合わせた配信まで可能とは判断しないでください。

したがって、上の30人・20人という表は「どの案内を分けるか」の設計例で、属性やクリックオーディエンスで三通とも配信できる例ではありません。30人から取消済みの人を除く場合も、複数オーディエンスの掛け合わせをそのまま使えるとは限りません。まず、この人数と条件で利用できる方式を確認します。条件に届かないなら、本人と受付記録を照合した個別チャットなど、対象を正確に確認して連絡できる方法を選びます。人数を増やすために、申込済みの人へ未申込者を混ぜると、案内を分けた意味がなくなります。

オーディエンスが「準備中」のときも、単に待てば必ず使えるわけではありません。集計待ちなのか、必要サイズに届いていないのかを見ます。有効期限がある種類もあるため、以前使えた対象を次の月も無条件で使えるとは考えないことです。

CRMオプションを検討するなら、料金と利用条件を確認

顧客情報やタグを管理して配信を分ける方法として、LINE公式アカウントのCRMオプションがあります。2026年10月1日に確認した公式案内では月額5,000円(税別)で、チャットProオプションの機能を含みます。LINE公式アカウント自体の料金は別です。CRMオプションの公式料金・機能を確認してください。

契約できる条件には、認証済みアカウント、ビジネスマネージャーとの接続・認証、管理者権限、友だち数などがあります。別の拡張オプションの契約状況による制約もあるため、誰でも追加すれば即日使えるとは限りません。申し込み条件と切り替えの公式説明を先に読みます。

導入の判断は、「月額が払えるか」だけではありません。たとえば申込の取消を誰がいつタグへ反映するかを決められないなら、道具を増やしても古い状態で案内してしまいます。個別の受付を扱う場合は、本人を取り違えない照合方法と、必要な情報だけを扱う手順を用意します。

配信前に、誰を入れて誰を外すかを一行で残す

今回の申込済み向けなら、「11月14日分の予約確定者を対象にし、取消済み・日程変更済みを除く。配信直前の受付台帳と照合する」が条件です。これは案内対象を決める運用上の条件であり、複数オーディエンスによる除外設定が使えることを示すものではありません。人数と利用方式を確認したうえで、本文には日時と準備、連絡先だけを入れます。

確認欄には、対象の根拠、照合時刻、人数、除外条件、配信方式、担当者を残します。配信後はクリック率だけでなく、「申込済みなのに募集が届いた」「取消後も当日案内が来た」という行き違いも記録します。適切な相手へ必要な内容が届いたかを見ることで、分け方を改善できます。