こんにちは。バナナデスクです。
ブログのアクセスは増えているのに、問い合わせは増えない。そんなとき、記事の最後に申込ボタンをもう一つ足したくなるかもしれません。
ただ、たとえば「講座のスライドに使う文字サイズ」を調べて来た人は、今ある資料を直したいのです。その答えを読み終えた直後に「講座制作を全部お任せください」と言われても、話が飛んだように感じます。
ボタンの数を変える前に、検索した理由、記事で解決したこと、その次に必要な作業をつなげて見ましょう。この記事では、個人でサービスを提供する方に向けて、同じ商品でも読者の状況で案内を変える方法を、完成した文例まで示します。現在のブログに登録導線を追加する案内ではなく、サービスを説明する際の設計方法です。
問い合わせが来ない原因を、入口・説明・受付に分ける
「読まれている」をページビューだけで捉えると、必要な修正が分かりにくくなります。顧客になる可能性がある人が来ているか、何を提供しているか理解できるか、申し込みたい人が実際に送れるかは、別の問題です。
| 状態 | 先に確かめること | 修正の候補 |
|---|---|---|
| 訪問は多いが対象外の人が多い | 検索語と記事の対象者 | 記事テーマと対象者の説明 |
| 対象者は来ているがサービスが分からない | 提供内容・対象・成果物の説明 | 記事からサービスへの橋渡し |
| 料金や対応範囲の質問で止まる | 判断材料が足りているか | 料金条件・対応範囲・進行の説明 |
| フォームへ進むが受付が増えない | 入力、送信、受付の動作 | フォームと受付の確認 |
この表は原因を確定する診断結果ではありません。次に見る場所を決めるための切り分けです。とくに受付の不具合がある場合、記事を増やしてもその不具合は直りません。先に問い合わせを受け取れる状態か確認してください。
反対に、フォームが正常でも、読者が自分のためのサービスだと判断できなければ問い合わせは起きにくくなります。操作の点検と文章の点検を、どちらか一方で済ませないことが大切です。
検索語と記事を、一組で読む
Search Consoleでは、対象ページと検索クエリを絞って、どんな言葉で表示・クリックされているかを確認できます。ただし、表示されるクエリがすべての検索を表すわけではありません。データの範囲を踏まえて利用します。検索パフォーマンスの公式説明。
見つかった言葉を、「情報収集だから弱い」「購入に近いから強い」と機械的に分けるだけでは不十分です。情報収集の段階でも、自分のサービスが助けられる人かもしれません。見るのは、その人が次に困ることと、自分の提供範囲がつながるかどうかです。
たとえば、講座構成を整理する架空の相談サービスを考えます。「講座 スライド 文字サイズ」は説明を読むだけで解決する可能性があります。一方「講座 内容 多すぎる」は、教える順番や削る項目の判断まで必要になり、構成相談と接点があります。
同じ記事に来た人でも、検索語が「オンライン講座 受け方」なら受講者かもしれません。提供者向けの記事だと冒頭で示せているかを確認します。対象外の読者へ長く読ませるために、タイトルだけ広くする必要はありません。
同じ商品でも、3つの状況で案内を変える
以下はすべて架空の例です。サービスは「講座の対象者と内容を整理し、構成案を作る個別相談」とします。制作代行や広告運用は提供しない前提です。
| 状況 | 検索の例 | 記事内で答えること | 次に必要なもの |
|---|---|---|---|
| 自分で調べている | 講座 内容 絞り方 | 残す内容と外す内容の判断 | 自分の題材で記入する構成表 |
| 方法を比較している | 講座 自作 外注 | 工程別に任せる範囲を比較 | 相談で何を頼めるかの説明 |
| 依頼の準備をしている | 講座 構成 相談 料金 | 対象・料金条件・進め方 | 希望を伝えるための確認項目 |
一段目の読者へ、いきなり「今すぐ個別相談」と大きく出すより、まず記事の方法で一度整理できるようにします。自分で解決できる人には、その場で答えを渡してください。そのうえで、判断が残る場合に何を相談できるかを短く示します。
三段目の人には、基本的な講座の意義を長く説明するより、料金の単位、対応範囲、相談前に必要な資料を分かりやすくする方が合います。読者の準備が進んでいるのに、入口の説明へ戻さないことです。
押しつけになりにくい橋渡し文の完成例
自分で整理したい人への案内
まず、教えたい内容を「受講後に一人でできる作業」と「知っておくと役立つ補足」に分けてみてください。本文の配分例を使えば、60分に残す項目を選べます。
それでも削る項目が決まらない場合は、対象者が広すぎる可能性があります。個別相談を検討する際は、対象者と講座内容をどこまで一緒に整理してもらえるかを確認すると、自分に必要な支援を選びやすくなります。
この文例では、読者が自分で進める答えを先に渡しています。サービスの案内は、方法を試したあとに残る具体的な問題につなげています。「一人では無理です」と不安を増やす必要はありません。
自作と外注を比較している人への案内
構成は自分で決められるけれど、スライド制作に時間がかかる場合は、制作工程を任せる方が目的に合います。一方、何を教えるかがまだ整理できていない場合は、見た目を作る前に、対象者と内容を相談できる支援を探してください。
サービス説明では、相談後に残るものが構成案なのか、完成スライドなのかを確認しましょう。どちらも「講座制作サポート」と書かれていても、受け取れるものは同じとは限りません。
相談サービスを売りたいからといって、全員に相談を勧めない文例です。自分の提供内容と合わないケースも示すと、依頼前の期待を揃えやすくなります。
依頼を検討している人への案内
問い合わせる前に、現在決まっている対象者、講座のテーマ、希望時期を3行でまとめておくと、対応範囲を確認しやすくなります。まだ決まっていない項目は、そのまま未定と書いて構いません。
料金を見る際は、時間と回数だけでなく、事前確認、相談後の修正、資料制作が含まれるかも確認してください。希望日時を送ることと予約の確定は別なので、受付後の案内も読みましょう。
実際に自社のサービスへつなぐ場合は、該当する説明ページへリンクします。本文で紹介したものとリンク先の提供範囲が同じかを、先に照合してください。存在しないプランや未完成の特典へ案内しないことも、文章の品質の一部です。
内部リンクは、次の作業が生まれる場所に置く
記事の一番下にすべての案内を集めると、その直前まで読者が何を判断していたかとのつながりが弱くなることがあります。比較を読んで「料金も確認したい」と思う箇所なら、料金条件の説明へ。自作の手順で「ここは任せたい」と考える箇所なら、対応範囲へつなぎます。
リンクの文言も「詳しくはこちら」だけでは、次に何が分かるのか伝わりません。「構成相談で対応する範囲」「初回相談の料金と準備物」のように、遷移先の役割を示します。Googleも、リンク先を理解しやすいアンカーテキストを案内しています。Googleのリンクに関する公式ガイド。

とはいえ、すべての段落からサービスへリンクする必要はありません。説明を読んでいる途中で、同じ案内に何度も止められると、本題を追いにくくなります。どの疑問の次に置いたリンクか説明できるものを残し、同じ役割の重複を減らしましょう。
変更後は、移動と受付を別々に確かめる
橋渡し文を変えたら、変更日、対象記事、変更箇所を残します。そのうえで同じ条件の期間を比較します。アクセス数、サービス説明への移動、受付成功を一つの数字にまとめないでください。
次の計算は架空例です。変更前の対象記事のセッションが200、サービス説明へ移動したセッションが10、問い合わせ受付が2件。変更後が150、移動が12、受付が2件だったとします。移動したセッションの割合は5%から8%へ増えていますが、受付件数は同じです。
この数字だけでは、問い合わせが改善したとは言えません。流入した人、期間、ほかの変更、受付の重複なども確認する必要があります。また、受付件数と訪問セッションが照合できていないなら、2÷200を厳密なセッション単位の申込率として扱うべきではありません。
| 記録 | 内容 |
|---|---|
| 変更点 | 末尾の一般的な案内を、対応範囲が分かる説明へ変更 |
| 観測 | 記事からサービス説明への移動割合は5%→8% |
| まだ言えないこと | 問い合わせ増加、売上改善、変更による因果 |
| 次の確認 | サービス説明を見た後に残った質問と、受付動作 |
問い合わせが少ないサイトでは、割合よりも実際に聞かれた内容が役立つことがあります。「資料も全部作ってもらえると思った」という質問が来るなら、提供範囲を直す必要があります。記事内の一文を変えたあと、同じ誤解が続くかを確認してください。
最初に直すのは、一本の記事の一つの飛躍
全記事に申込ボタンを増やす前に、事業との接点が強い記事を一本選びます。検索した人の疑問を書き、その記事でできることを書き、次に案内しているページを書いてください。この3行を並べると、話が飛んでいる場所が見つかります。
「講座の内容を絞る」記事から「撮影代行」の説明へ進ませているなら、必要な作業が変わっています。「文字サイズ」の記事から「高額な総合支援」へ急に案内しているなら、依頼する理由の説明が足りません。リンクを強くするより、読者の次の作業へ戻して考えます。
読者が自分で進められる答えを出したうえで、残る課題と提供できる支援を正確につなぐ。問い合わせへの道筋は、この小さな一致から作れます。フォームの段階で止まっている場合は、LPの反応と受付を切り分ける記事も参考にしてください。