ウェビナー台本の作り方|説明・実演・質問をつなぐ進行表の完成例

紙の台本カードと小さな画面、時間の区切りを表す黄色のしおり

こんにちは。バナナデスクです。

台本を書こうとして、スライドの文章をそのまま読み上げる原稿にしていませんか。ウェビナーでは、その文章を説明しながら画面を切り替え、参加者の反応を待ち、質問にも答えます。

だから「何を話すか」だけでなく、「何を見せ、どこで止まり、時間が足りなければ何を省くか」を同じ台本に置くと、進行を判断しやすくなります。

ここでは、架空の「サービス案内文の対応範囲を整理する30分講座」を作ります。以下は設計上の30分枠です。実際の読み上げ・接続リハーサルを済ませた所要時間ではないため、開催前に自分の話す速度と画面操作で調整してください。

30分後にできることを、一つにする

今回のゴールは、参加者が手元の案内文を見て「含む作業」「対象外」「変更時の対応」を見分け、曖昧な箇所を一つ選べることです。売れる文章全体の完成や、個別の契約判断は扱いません。

用意するのは、元の案内文、提供条件メモ、整理後の案内文、確認用の3項目の四つ。登壇者は説明を担当し、進行補助者がいる場合は時刻管理と質問の整理を任せる設計です。一人で開催するなら、質問を読む時間を予定に含めます。

開始3分、問題4分、実演10分、演習6分、質問5分、終了2分の配分図
設計上の時間枠。実際の読み上げと操作はリハーサルで測定する。

合計30分の進行表

経過時間 長さ 見せるもの・行動 到達点
0:00〜3:00 3分 テーマと参加方法、音声確認 何を扱う回か分かる
3:00〜7:00 4分 曖昧な案内文と条件メモ 足りない情報を見つける
7:00〜17:00 10分 三つの欄へ分けて文章を編集 整理する過程を見られる
17:00〜23:00 6分 自分の文章への短い記入時間と解説 直す箇所を一つ選ぶ
23:00〜28:00 5分 質問を読み、一般化できる範囲で回答 残った疑問を整理する
28:00〜30:00 2分 確認項目と終了案内 次に自分で行う作業が分かる

合計は3+4+10+6+5+2=30分です。質問が長引いた分をすべて終了時刻へ足す運用にせず、終了時刻と個別回答できない範囲を先に案内します。

実演で使う原稿と条件メモ

架空の元原稿:「サービス案内文を丁寧にサポートします。相談は60分、料金33,000円。必要に応じて修正にも対応します。」

提供条件メモ:料金は税込33,000円。事前に現在の案内文を受け取り、オンラインで60分相談。相談後3営業日以内に案内文の下書き1枚を渡す。下書きの誤記訂正は納品後7日以内に受け付ける。新しいサービスの追加や提供条件の変更は、内容と追加作業を確認して別途相談。契約書作成や法的判断は含まない。

「必要に応じて修正」が曖昧でも、登壇者の思いつきで「何度でも修正」と変えない例です。まず元の提供条件を確認するところから実演します。

0〜7分:開始と、見方を示す台詞

こんにちは。バナナデスクです。本日は、サービス案内文で「どこまで対応するか」を伝える方法を、架空の原稿で見ていきます。30分で文章全体を完成させる回ではありません。自分の案内文で、確認すべき箇所を一つ見つけることを目標にしましょう。

音声は聞こえていますか。確認用の反応をお願いします。質問は指定の欄へお送りください。個人名、顧客情報、契約文の全文は書かなくて大丈夫です。最後の5分で、共通して使える内容から扱います。

今、画面に出している文章には「必要に応じて修正」とあります。皆さんなら、どこまで直してもらえると思いますか。文章の誤字だけかもしれませんし、新しい商品を足すことまで含むと思う方もいるかもしれません。少し考える時間を取ります。

答えは、文章だけでは決められません。そこで右側の提供条件メモを確認します。今回含むのは、相談と案内文の下書き。誤記訂正の期間は7日、新しいサービスの追加は別途相談です。言い回しをやさしくする前に、この違いを見えるようにします。

操作・待機:0〜3分で開始と音声確認。3〜7分で元原稿とメモを並べ、20秒ほど考える間を置き、該当箇所を指す。時間はリハーサルで調整します。

7〜17分:分けながら書く実演台詞

まず一つ目の欄、「料金に含むもの」へ、60分相談と下書き1枚を移します。下書きという言葉も残します。ここを完成原稿と書き換えると、実際の提供物より強い約束になるからです。

次は「対象外」です。契約書の作成や法的判断を入れます。対象外を隠すより、申し込む前に判断できる方が、期待のずれを減らす設計になります。ただし、この文を入れれば法的な問題がすべて解決するという意味ではありません。

最後に「変更時の対応」です。誤記訂正と、新しい要望を分けます。「修正可能」という一語にまとめると、どちらも同じ対応だと思われるためです。

ここまでを、案内文として読める順へ戻します。料金、相談、受け取るもの、訂正、追加変更、対象外の順に置きます。今の段階で文章が長く見えたら、情報を削る前に見出しを付けます。大切な条件を、小さな注記へ隠す必要はありません。

この見本は、すべてのサービスに同じ期間や枚数を当てはめるためのものではありません。自分の商品では、実際に対応できる日数や範囲へ置き換えてください。決まっていない条件があるなら、空想で埋めず、提供する側で先に決める項目です。

完成した架空の案内文:

料金33,000円(税込)。現在のサービス案内文を基に、60分のオンライン相談で提供範囲を整理します。相談後3営業日以内に、案内文の下書き1枚をお渡しします。

下書きの誤記訂正は、納品後7日以内にご連絡ください。新しいサービスの追加や提供条件の変更は、必要な作業を確認して別途ご相談します。契約書の作成、法的な判断は対象外です。

操作・配分:含むもの3分、対象外2分、変更条件3分、完成文の照合2分を予定します。入力している間は話を詰め込まず、変更した語を指してから説明します。画面操作に時間がかかる場合は、途中の完成版を用意して切り替えます。

17〜23分:参加者が考える時間を作る

次は、お手元の案内文で曖昧な言葉を一つ探してください。「サポート」「柔軟に対応」「必要に応じて」などです。原稿が手元にない方は、画面の元原稿を使って構いません。

その言葉について、含む作業なのか、対象外なのか、条件を確認して決めることなのかを書きます。2分取りますので、文章を完成させようとせず、判断に必要な情報をメモしてください。

時間です。もしどの欄にも置けなかったら、文章力が足りないとは限りません。提供条件がまだ決まっていない可能性があります。「何回まで」「何を渡すか」「追加になったらどう相談するか」のどれが未定か、印を付けてみてください。

配分:課題説明1分、記入2分、見直しと解説3分。参加者の原稿を公開させる必要はありません。

23〜28分:質問がある時・ない時を用意する

想定する質問 返す言葉の例
対象外を書くと冷たく見えませんか 「できません」だけで終えず、対応できる範囲と、別途相談できる条件を一緒に書けます。ただし、引き受けられないことを柔らかい表現で引き受けたように見せないようにします
何回修正を付ければよいですか 今回の例の7日は誤記訂正の受付期間です。修正回数と期間は別なので、作業内容と負担を見て、ご自身の提供条件として決めてください
この契約なら返金しなくてよいですか 個別の契約や返金の判断は、この講座の範囲ではお答えできません。今回整理した提供条件と関係する書類を揃え、専門家へご確認ください

質問がない場合は、用意した一つ目の問いを「よくいただく質問」とせず、「補足として考えたい問い」として扱います。実際には届いていない声を、参加者の質問に見せないためです。Zoomのレポート説明にはQ&Aの記録も示されていますが、記録の取得条件や扱いは使用環境で確認し、顧客情報を不用意に再利用しません。

28〜30分:次の一歩と終了の台詞

最後に三つだけ確かめます。料金に含むものが具体的か。対象外が分かるか。変更があった時にどう進めるか。この三つを、今ある案内文の横に書いてみてください。

今日は架空の例で整理の過程を見ました。実際に使う時は、ご自身の提供条件と一致するか確認してください。本日はここで終了します。ご参加ありがとうございました。

接続や実演で止まった時の切替

画面共有が動かなければ「実演を一度止め、準備した完成見本で説明します」と伝えます。入力が遅れた場合は二つ目の言い換え例を省き、含む・対象外・変更条件の説明と質問時間を残す案です。配信自体が続けられない場合は、復旧見込みを曖昧に約束せず、事前に定めた連絡先で対応を案内します。

実施前は、台詞を声に出し、画面操作と待ち時間を含めて測ってください。30分の枠へ置いた台本と、30分で進められる台本は別です。リハーサルで押した箇所を削り、途中からでも戻れる見出しを台本へ残しておきましょう。