第13章|時間の価値と生産性を見直す

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PHASE 13

時間の価値と生産性を見直す

1 すべてを自分で抱える働き方の限界

人の力を借りることも経営の仕事

これまでのフェーズで、あなたは効率よく作業をこなし、自力で月数万円〜数十万円の利益を生み出すための強固な基礎スキルを身につけました。

ところが、多くの人が「自分でやったほうが早い」「外注費を払うのがもったいない」と考え、自分の仕事を抱え込んでしまいます。この思い込みが、事業の成長を止めることがあります。

私自身、アフィリエイトで初めて月収100万円の壁を突破した時、まさにこの致命的な罠にハマっていました。 毎日モニターの前に縛り付けられ、自分でブログの文章を打ち込み、自分で画像を作り、自分で広告の数値を調整する。確かに口座残高は増えましたが、自分自身を休ませる時間は1秒もなく、常に頭も体も100%の過負荷(疲労困憊)状態でした。

「これでは、満員電車で通勤していたころよりも過酷ではないか。自分で自分を、厳しい職場に置いているだけだ」。そんな思いに至りました。

すべてを一人で頑張ることが、いつも事業にとってよいとは限りません。他者の力を借り、仕事を分担する可能性まで考えることが、経営には必要です。

生産性とは、「生み出された結果(利益)」対「つぎ込んだコスト」の比率です。ここでのコストとは「お金」だけを指すのではありません。あなたの有限な「命(時間)」と「気力」です。

代わりを任せられる作業まで抱え込めば、有限な時間と気力を消耗してしまいます。何を自分で担い、何を人に任せるかを考えることが、次の課題になります。

自分の時間の使い方を見直す
  1. すべてを自分で行う
  2. 目標から時給を逆算
  3. 自分が担う仕事を選ぶ

有限な時間と気力を どこに使うか

2 目標から自分の時給を逆算する

事業全体を統括する立場へ進む第一歩は、自分の時間をどのように使うべきか、数字で考えることです。

目標金額から逆算する資本家の本当の時給

たとえば、「1日2時間、月20日間の作業で月収100万円という利益を得る」という目標を設定したとします。 月の総作業時間は「2時間 × 20日 = 40時間」です。 「1,000,000円 ÷ 40時間 = 25,000円」

この目標から逆算した時給25,000円を、仕事を選ぶ際の判断基準にします。

私が現在のように複数の会社を同時に動かしながらも、圧倒的な自由な時間を持てているのは、自分の時給を常に極限まで高く設定し、それ以下の作業を自分の手でやることを「徹底的に拒否」しているからです。

月100万円を自動で生み出す仕組みを目指すなら、自分の時間を、時給25,000円に見合う価値を生む仕事へ振り向ける。そのように優先順位を考えるのです。

3 自分で担う作業のコストを見直す

自分の時給が「25,000円」であるとはっきり決まった瞬間、日々の作業に対するあなたの評価基準は、劇的に、そして厳しいまでに書き換わるはずです。

その作業に 25,000円を支払う価値はあるか

記事を1このコンテンツくことや、動画を1本編集することに1時間かかるなら、先ほどの目標時給では25,000円分の時間を使う計算です。今、自分の手で取り組んでいる作業は、その時間の使い方として適切でしょうか。

生産性を25倍に跳ね上げる他人の時間を買うという決断

あなたが自分で記事を書けば、25,000円の莫大なコストがかかります。しかし、クラウドソーシング(外注サイト)にアクセスし、その作業を「1記事1,000円」で他人に任せれば(他人の時間を買えば)どうなるでしょうか。

目標時給25,000円に対し、同じ作業を1,000円で任せられるなら、その差は24,000円です。自分が担当し続けることで、別の重要な仕事に使える時間を失っていないかを考えます。

バナー画像の作成は外部のデザイナーへ。YouTubeの動画編集は専門のチームへ。 1,000円で他人に作業を振り分ければ、あなたが自分でやるのと同じ1時間のコスト(25,000円分)で、一気に25記事もの成果物を「同時に」作り出すことができます。

この単純な比較では、同じ25,000円で25記事を依頼できます。人の力を借りることで、自分一人で作業するときとは異なる規模の成果を目指せるのです。

4 資本家の特権 企画 全体設計という心臓部への一点集中

作業を適切に任せた後、自分の時間と気力をどこに集中すべきでしょうか。事業を設計する立場の自分にしかできない、重要な仕事を考えていきます。

勝敗の9割は設計図で決まる

ビジネスが動き出すまでの工程は山ほどあります。しかし、莫大なお金と人の波を生み出す本質はたった一つ。最初の「企画(マーケティング・全体戦略)」です。

「どんな悩みを抱えたターゲットに対し、どんな解決策(価値)を提示して心を掴むか」 「どのような見せ方で顧客の奥底にある欲求を刺激し、どんな商品を世に出すか」

企画の骨格を明確にすれば、文章、デザイン、動画編集を他の人に任せる際も、目指す成果を共有できます。全体設計をつくることが、分業で事業を動かす土台になるのです。

私が新しい市場へ参入するたびに、次々と億単位の巨大な価値を生み出せたのも、この「戦略・企画の全体設計」のみに、自分の命(時間と頭脳)を100%全振りしたからです。

あなたの時給25,000円という高いエネルギーは、この「企画」というビジネスの心臓部だけに一点集中させなければならないのです。それこそが、市場で仕掛ける側に許された唯一の仕事です。

目標から逆算する時間の価値
1日2時間 × 月20日 = 40時間
月100万円 ÷ 40時間 = 時給25,000円

本文の目標例 この基準から役割分担を考える

5 まとめ 仕事を抱える人から仕組みを設計する人へ

時間はあなたの命(有限な資産)です。目標金額から逆算した「自分の本当の時給」を脳の奥底に刻み込み、時給以下の単純作業は、いかに自分が得意であっても容赦なく切り捨ててください。

自分一人の作業量に頼る働き方から、人の力を借りながら全体を設計する働き方へ。私が生産性を高めるうえで重視してきた転換です。

次章へ 足し算の防御から掛け算 爆発の極意へ

自分の時給を正確に認識し、労働を他人の手へと切り離す覚悟が完了しましたね。これでようやく、あなたは「資本家」という別次元のステージの入り口に立ちました。

しかし、ここでもう一つの恐ろしい事実を宣告します。 「外注化(他人の時間を買うこと)」は、あくまであなたの時間(命)を守るための「防御」に過ぎません。これだけでは、あなたの富は「足し算(+)」の速度でしか増えていかないのです。

次章では、あなたの作ったビジネスの仕組みに「他人のお金、他人の人脈、他人の巨大な仕組み」を意識的に掛け合わせ、利益のケタを何十倍、何百倍にも跳ね上げる事業拡大の手法、【Phase.14 レバレッジで事業を広げる】へと突入します。

私が実際に行った、信用を銀行からの融資につなげ、事業や資産へ投資していく流れも紹介します。外部の力を組み合わせる「てこの原理」を、事業にどう生かすかを考えます。

これまでの常識がすべて崩壊する衝撃に備え、次章を読み進めてください。