第12章|ビジネスを捉える4つの視点

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PHASE 12

ビジネスを捉える4つの視点

1 自分の視点だけでは全体像が見えない

自分の都合だけでは判断が偏る

事業を始めたばかりのころは、つい自分を主語に考えがちです。「自分はこの商品を売りたい」「これだけ徹夜して記事を書いた」「早く月100万円を稼ぎたい」。私にも、そのような時期がありました。

しかし、市場が評価するのは、売り手の個人的な都合や努力の量そのものではありません。顧客にとって、どのような価値があるかです。

自分の視点だけで作業を続ける状態は、迷路の中で目の前の道だけを見ていることに似ています。壁の向こうや、迷路全体の構造を見渡せなければ、同じ場所を行き来してしまいます。事業の全体像を捉える視点が必要なのです。

私も目の前の利益だけを追っていた

ビジネスの初期段階では、私自身も周りが見えていませんでした。「早く売上を上げたい」という都合を押し出し、商品の特徴ばかりを並べた、一方的な売り込みをしていたのです。

当然、結果は「完全な門前払い(誰からも相手にされない)」の惨敗。誰からも見向きもされない、失敗だらけの日々を過ごしました。

その状態を抜け出し、Lステップなどの事業で数十億円規模のお金を動かす立場へ進めたのは、「自分が稼ぎたい」という視点だけで考えるのをやめ、事業全体のつながりを見るようになったからでした。

視野を広げる
  1. 目の前の作業
  2. 他者の立場
  3. 事業の全体像

迷路の中から 全体を見渡す視点へ

2 空間を透視するサイコロの理論 立体的な攻略法

ネズミの狭い視界から抜け出し、迷路全体を見下ろすトップ層の視点を手に入れるための考え方が、この「サイコロの理論」です。

一つの面だけでは全体は分からない

サイコロを真正面から見たとき、そこに「1」の目があれば、素人は「これは1という四角い平面の絵だ」と認識し、それだけで考えることをやめてしまいます。 しかし、少し見る角度(視点)をズラして側面から見れば「2」や「3」があり、裏側には「6」が存在します。これが立体的な全体像です。

ビジネスの構造も全く同じです。 ひとつのノウハウを学んだ時、「これはブログで稼ぐための専用のやり方だ」と一面だけを見るのが素人です。 しかし視点をズラせば、「この集客の仕組みはSNSにも応用できる」「この購入へ結びつけるセールスの流れは、そのままYouTubeの台本に転用できる」と、サイコロの別の面(無限のビジネスチャンス)が次々と立体的に浮かび上がってきます。

「今、自分の目の前に映っているものは、ビジネス全体のごく一部にすぎない」と常に疑い、裏側の仕掛けを覗き込むプロのクセをつけてください。

3 他者の立場に立つ4つの視点

全体像を捉えるために、自分自身の都合をいったん脇に置き、他の立場に立って考えてみます。

次の4つの立場へ、意識を切り替える練習をしてください。私が数億、数十億円規模の事業に関わるときも、これらの視点を行き来しています。

① 顧客の視点 悩みと欲求を理解する

「お客様はどう思うだろうか」で止まらず、具体的に考えます。今どんな悩みを抱え、何を恐れ、なぜその言葉で検索したのか。本人も言葉にしきれていない思いまで理解しようとする姿勢が、顧客への理解を深めます。

② プラットフォームの視点 目的とルールを理解する

私たちが活動するGoogle、YouTube、Xなどのプラットフォームには、それぞれの目的とルールがあります。「自分の記事を上位に表示してほしい」と願うだけでなく、「どんな情報をユーザーに届けたいのか」「利用者の満足や滞在に、どう貢献できるか」と考え、その視点からコンテンツを整えます。

③ 成功者の視点 設計の意図を学ぶ

成果を上げている人のコンテンツを見たときは、「すごい」で終わらせないことです。「なぜこのデザインや言葉を選んだのか」「なぜこのタイミングで購入の案内をしたのか」。その意図や構造を分析し、自分の事業に生かせる考え方を学びます。

④ メンターの視点 課題の狙いを読み解く

私が課題を出したとき、指示どおりに行動することに加えて、「なぜ今の自分に、この課題が必要なのか」を考えてください。指導する側の意図を理解できれば、同じ視点から課題を捉え、より主体的に学ぶことができます。

事業を捉える4つの視点
  1. 顧客 悩みと欲求
  2. プラットフォーム 目的とルール
  3. 成功者 設計の意図
  4. メンター 課題の狙い

4 まとめ 4つのカメラアングルによる事業全体の理解

自分の都合だけを基準にすることから、一歩離れてみてください。顧客の悩みを理解し、プラットフォームの役割に貢献し、成果を出している人の設計を学び、指導者の意図を読み解くのです。

4つの視点を切り替えられるようになると、目の前の作業だけでなく、事業全体の構造を見渡しながら判断できるようになります。

次章へ 自分の体一つで稼ぐという物理的な縛り

これであなたは、ビジネスの全体像を全体を俯瞰する視点から見下ろすことができる「最強の頭脳」を手に入れました。 しかし、ここで最後の物理的な制限があなたに襲いかかります。

次章では、この「自分の体一つで稼ぐ」という時間の制約から抜け出し、あなたの利益のケタを天文学的に跳ね上げるための、【Phase.13 時間の価値と生産性を見直す】へと突入します。

「自分でやったほうが早い」「外注費がもったいない」という考えを、時間の価値から見直します。自分が集中すべき仕事は何かを考えていきましょう。

自らの手を止め、仕組みに働かせる覚悟を決めて、次なるステージへ進んでください。