第18章|価値の循環を育てる

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PHASE 18

価値の循環を育てる

1 富を流れとして捉える

ため込むことより価値を届けること

お金や知識を得ると、減ることを恐れて抱え込みたくなるものです。しかし、情報や関係を閉ざすと、新しい価値も入りにくくなります。富を停滞させず、流れの中で生かすという見方が必要です。

資本主義というルールにおいて、富(お金・情報・人脈)は「血液の流れ」そのものです。 常に流れ続ける性質を持っており、あなた自身がスムーズな「血液の通り道」にならなければ、富は詰まりを起こし、別の流れの良い交差点へと迂回して流れていってしまいます。

自らが最強のハブ(交差点)となって各領域のトップ層を繋ぎ合わせた「Lステップ」の事業において、年商50億円規模のビジネスへと成長させ、M&A(事業売却)を果たしたことで、私は時間を切り売りする制約から解放されるだけの強固な資産を手に入れ、経済的・時間的な自由を確保しました。

世間一般の一般的な考え方で言えば、ここでビジネスを引退し、南の島でのんびりと余生を過ごすのが「ゲームクリア」でしょう。 しかし、私は現在でも4つの会社を同時に動かし、毎日現場に立ち続けてビジネスの最前線で情報を流し続けています。

なぜ引退せずに続けるのか。それは、仕事を続けること自体が目的だからではありません。情報や人との関係を閉ざすと、価値を生む流れも止まってしまう。そのことを経験から学んだからです。

自分の手元にどれだけ蓄えるかだけでなく、どのような価値の流れをつくるか。その視点へ切り替えてください。

2 循環を育てる3つのルール

富を枯渇させず、限界を突破して増幅させ続けるための確かなルールが以下の3つです。

① 循環のルール1 水門の開放 世間への出し惜しみなしの公開

最初は「開く」ことです。新しく学んだ知識、有益な情報、自分の体験を、相手に役立つ形で発信してください。自ら情報を届けることで、新しい情報や関心が集まる入り口が生まれます。

② 循環のルール2 増幅 独自のフィルターを通した再構築

受け取った情報を、そのまま伝えるだけで終わらせないことです。自分の視点や、実践で得た成功と失敗の経験を加え、再構成してください。自分というフィルターを通すことが、情報に新しい価値を与えます。

③ 循環のルール3 還元 信頼が新しい機会につながる

価値ある情報を届け、相手の状況がよくなるように関わる。その貢献は、感謝や信頼となり、やがて収入や新しい事業の機会につながります。私は、この価値の還元まで含めて、循環と捉えています。

価値を育てる循環
  1. 開放 価値を届ける
  2. 増幅 自分の経験を加える
  3. 還元 信頼と機会になる

得た価値を 再び次の貢献へ

3 価値の流れを妨げる3つの落とし穴

よい循環の仕組みができても、自分の考え方がその流れを妨げることがあります。ここでは、特に注意したい3つの落とし穴を見ていきます。

① 独占 情報を自分だけで抱え込む

自分だけが稼ぎたいという気持ちから情報を閉ざすと、ハブとしての役割も失われます。人に価値を届ける流れが止まることで、信用や新しい機会を得る接点も減ってしまいます。

② 恐れ 外野の目を気にする思考停止

「間違っていたらどうしよう」「批判されたら困る」と考えすぎると、発信が止まります。周囲のすべての評価を気にしていては、自分の行動を決められません。未完成でも価値を届け、実践しながら整えていく姿勢を大切にしてください。

③ 慢心 学びと成長を止める

「自分は十分に稼げている」「もう学ぶ必要はない」と、成長を止めてしまうことです。私が今も年間数千万円を自己投資に回し、自分より年下の起業家からも学ぶのは、この慢心を避けるためです。

成果が出ると、気持ちが緩むことがあります。私自身も、その点で自分の意志だけを頼りにしていません。数千万円を投じ、自分より成果を出している人から学べる環境に身を置いています。自分の弱さを認め、学び続けられる環境を選んでいるのです。

新しい学びを止めれば、知識や方法は時代に合わなくなります。自分が知らないことを認め、謙虚に情報を取り入れながら、循環を続けてください。

循環を止めないために
  1. 独占 情報を抱え込まない
  2. 恐れ 評価だけで行動を止めない
  3. 慢心 学びと成長を続ける

4 まとめ 富の流れの最大化による途切れることのない富のサイクル完成

「どれだけ自分の手元に稼ぐか」という独占思考を捨て去り、「どれだけ巨大な価値を世の中に流せるか」という循環思考に切り替えてください。

独占、恐れ、慢心に気をつけながら、「開放・増幅・還元」のサイクルを続ける。価値を届け続けることが、長く事業を営むための土台になります。

次章へ AI時代に選ばれる理由を考える

ここまで、お金や情報を生む仕組みと、それを社会に循環させる方法を学んできました。最後に考えたいのは、その先にある事業の意味です。AIが広がり、情報やノウハウを容易に得られる時代には、情報そのものだけでなく、誰が、なぜ届けるのかが問われます。ここからは、このコンテンツの最終段階に進みます。

Phase.19では、お金を稼ぐことの先にある、「意味」とストーリーの力を考えます。

自分は、なぜ時間を使ってこの事業に取り組むのか。その根本の理由を、最後に考えていきます。