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PHASE 02
危機感を行動力に変える
1 分かっていても動けない理由
このままじゃいけないと頭では分かっているのに…
Phase.01では、社会や働き方を取り巻く現実を見てきました。ここで、自分の生活を変えるために、これまでどのような行動を起こしてきたかを振り返ってみてください。
「よし、今日からやるぞ!」と決意したはずなのに、いつのまにかスマホでネットサーフィンやYouTubeを見て1日が終わってしまっていた…。 「ダイエットするぞ!」と決めたその日に、コンビニでスイーツを買って食べてしまった…。
そんな経験が何度もあるはずです。しかし、もしそうだとしても、自分を責める必要はありません。あなたの意志が弱いわけでも、怠け者なわけでもないからです。
これは単に、人間の脳に生まれつき備わっている「現状維持(今のラクなままでいたい)」という強力な防衛本能が、正常に働いているだけなのです。
今日からは、「また先送りしてしまった」と自分を責めるだけで終わらせないでください。現状維持バイアスという心の働きを理解し、気合や根性だけに頼らず、思考と行動の仕組みを見直していきましょう。
- 情報を知る
- 取り組むことを決める
- 実際に手を動かす
理解した先に 実践の時間をつくる
退路を断つことで開いた火事場の馬鹿力
偉そうに語っている私も、かつては「明日から本気出す」を繰り返す、筋金入りの先送り人間でした。ネットで稼ぐための情報を集めては「なるほど、こうやれば稼げるのか」と満足し、いざパソコンを開いても、すぐに「今日は本業で疲れたから明日やろう」と逃げ出す毎日。 1ヶ月経っても1円も増えない口座残高を見ては、強烈な自己嫌悪に陥っていました。
そんな意志の弱い私が、なぜ圧倒的な行動力を手に入れ、一気に結果を出せたのか? それは、意図的に逃げ道をなくし、【本当の危機感】を脳にムリヤリ植え付けたからです。
当時、私が「これで人生を変える」と目をつけたのが『PPCアフィリエイト』という、広告費を払って商品を売るビジネスでした。やればすぐ結果が出る方法だったのですが、ここで致命的な問題が起きます。ビジネスを回すための「広告費」が1円もなかったのです。
「また、お金がないことを理由に諦めるのか」。これまでの先送りを断ち切ろうと、私は大きな決断をしました。愛用していたロレックスを質屋に持ち込み、仕事用のスーツ以外の服をヤフオクで売り、車も売却したのです。部屋にあった漫画やゲームなど、資金に換えられるものも手放しました。
そうしてかき集めたなけなしの全財産を、広告費として一気に「全額投入」したのです。
「もしこの広告費を溶かしたら、俺は本当に何もかも無くなる」 この極限のプレッシャーが、私の脳内で「カチッ」と何かのスイッチを入れました。「失敗は許されない」という緊迫感が、人間本来の「火事場の馬鹿力」を意識的に引き出したのです。結果として、私は寝る間も惜しんで高い集中力で作業に没頭し、たった1週間で1万円、初月でいきなり10万円の利益を生み出しました。
人間は将来の危機から目を背ける生き物
目の前に危険な熊が現れたら、多くの人は身を守ろうと、すぐに動くでしょう。今行動しなければ危険だという、差し迫った緊張感があるからです。
一方、「今の働き方のままでは将来の生活が厳しくなるかもしれない」という危機は、その場ですぐに結果が表れるものではありません。だからこそ、夏休みの宿題のように、期限が迫るまで先送りしがちです。状況が少しずつ変わるうちに行動の機会を失わないよう、将来の問題を今の課題として捉える必要があります。
- 将来の課題を見る
- 今の課題に置き換える
- 今日の行動を選ぶ
漠然とした不安を 具体的な一歩へ
2 火事場の馬鹿力を意図的に引き出すメカニズム
もちろん、あなたが私のように、車や服まで物理的にすべてを売却し、文字通り「ゼロ」になるまで自分を追い込む必要はありません。しかし、成功者たちは皆、この火事場の馬鹿力を「偶然」ではなく「意図的」に引き出しています。
危機感の正体とは何か
危機感とは、漠然と「このままではよくない」と焦ることではありません。私がここでいう危機感は、今の状態を続けた先にどのような困難が待つのかを、具体的に想像することです。遠い将来の問題を、今日の自分に関わることとして捉え直すのです。
自己暗示と集中力の関係
危機が目の前に迫ると、普段は出せないほどの集中力を発揮することがあります。私は、その感覚を意図的に思い出すことが、行動の力になると考えています。「今日動くことが、自分の未来を変える」と、具体的に言い聞かせるのです。
3 危機感を行動に変えられる人と 変えられない人の5つの違い
危機感を具体的な行動に変えられる人は、何をどのように捉えているのでしょうか。ここでは、5つの違いから考えます。
① 計画性か 根拠のない楽観主義か
「来月になれば何とかなる」と考えるだけでは、具体的な行動は決まりません。将来の収支や不安を現実の課題として捉え、「そのために今月はいくら必要か」と逆算し、計画に落とし込むことが大切です。
② 現実の直視か 現実逃避か
貯金残高や自分に足りないスキルなど、見たくない事実から離れたくなることがあります。しかし、行動につなげる人は、その現状を受け止め、「ここから変わりたい」という反骨心や意欲へと変えています。
③ 当事者意識を持つ
国や会社、誰かの助けを待つだけでなく、自分の人生を自分で考えることです。100%の当事者意識を持ち、今、自分にできることから動き始めてください。
④ 現状への怒りを活用する
現状の自分に対する強烈な「怒り」や「不満」があるからこそ、その現実から抜け出そうとする強大なパワーが生まれます。
自分を軽く扱った同僚や、理不尽な指示を出す上司を見返したい。そんな悔しさが、出発点になることもあります。平日の昼に値段を気にせず食事を楽しむことや、会社員の生涯年収に相当する収入を1ヶ月で得るほどの大きな理想を思い描く。その反骨心を、自分の人生を変える行動のエネルギーにしてみてください。
「自分には、まだ発揮できていない力がある」という誇りを持ってください。現状への怒りや不満も、そこから抜け出すための力に変えられます。
⑤ ピンチを変化の機会と捉える
不景気や時代の変化を、ただ恐れるだけで終わらせないことです。成功する人は、危機を「変化に対応することで、新しい立場を築ける時期」と捉えます。自分の事業を伸ばす機会はないかという視点を持ってください。
- 計画を立てる
- 現実を直視する
- 当事者として考える
- 悔しさを原動力にする
- 変化を機会と捉える
4 まとめ 脳への危機感の定着
「頭では分かっているのに動けない」のは、あなたの意志が弱いからではありません。あなたの脳が都合よく「未来の破産」から目を背け、今のままの慣れた環境に浸かろうとしているだけです。
根拠のない楽観だけに頼らず、今の働き方を続けた先の現実を見つめる。そのうえで、今日の行動に結びつく危機感を持つことが、内側にある力を引き出すきっかけになります。
次章へ 行動の方向を定める
さて、ここまで読んだあなたの頭の中には今、「今すぐやらなければ!」という強烈なエネルギーが渦巻いているはずです。しかし、ここでまたしても厳しい罠が待ち受けています。
せっかく生まれた意欲も、情報を集めることだけに向かえば、実践にはつながりません。かつてネットで方法を探し続けていた私も、まさにその状態でした。知識の量ではなく、行動へ向かう方向を確かめることが必要です。
次章では、マインドセットの出発点と、行動を遅らせる完璧主義について考えます。情報を得るだけで満足する状態から、実践へと進む土台を整えていきましょう。