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PHASE 17
人と情報をつなぐハブになる
1 情報を抱え込む発想を見直す
情報と人をつなぐ場所に価値が集まる
ここまで、個人のスキル、レバレッジ、相手に届く伝え方を学んできました。そこで得た知識を、自分だけのものにして利益を得たいと感じることもあるでしょう。
情報を独り占めする発想だけでは、開かれた社会の中で事業を広げにくくなります。川の水をバケツにためるのではなく、流れの交差点に立つ。情報や人の力が行き来する場所をつくることが、ハブになるという考え方です。
Phase.15で、私に「Lステップ」の天才開発者を繋いでくれた教え子の話をしました。 その時、もし私が「この天才エンジニアのアイデアを独占して、自分一人で儲けよう」とコソコソ動いていたら、あの事業は全国の企業が導入するような、年商50億円規模のビジネスには成長していませんでした。
私自身は、プログラミングのコードは1行も書けません。 では、私が何をしたのか?
それは、私自身がビジネスの【最強の交差点(ハブ)】となり、天才開発者のシステムと、それを世に広めるトップマーケターたち、そして私のコミュニティの教え子(ユーザー)たちをすべて一つに結びつけた(繋ぎ合わせた)のです。
情報、お金、人脈。これらは交通渋滞の仕組みと全く同じで、最もスムーズに車(価値)が流れる「交差点(ハブ)」となる人間のところに極限まで集まります。これこそが、資本家が巨大な富を動かす究極の掛け算(レバレッジ)なのです。
2 信頼されるハブをつくる3つの階層
人、情報、事業の機会が集まるハブになるために、次の3つの階層を順に整えていきます。
① コア 内側 信用という最強の器
ハブとして機能する土台は、信用です。「この人を通せば情報が正確に届き、関わる人に利益が行き渡る」と思ってもらえることです。私が、料理を焦がしてしまう一面や、過去の大きな失敗を隠さず話すのも、実際の自分を知ってもらうためです。見栄のために事実を飾らず、言葉と行動を一致させ、謙虚に関わる。その積み重ねが、信用の器を広げます。
② ミドル 中間 他者の能力を生かす協業
すべての能力を一人で身につける必要はありません。集客が得意な人と、セールスやシステム構築が得意な人が、互いを補えばよいのです。Lステップも、それぞれの分野に強みを持つ人が協力し、「10×10=100」となるような相乗効果を目指した事業でした。単に親しくするだけでなく、有益な情報を必要な相手へつなぎ続けることが、ハブとしての役割になります。
③ フロント 外側 思考プロセスの公開 発信
内側に協力の仕組みがあっても、外からそれが見えなければ、新しい人は集まりません。自分がどんな情報を持ち、どう考えて、誰に届けているのか。その思考プロセスや、事業が価値を生む仕組みを発信してください。それに共感する仲間や企業との接点が生まれます。
コアで信用を育て 中間で協力し 外へ伝える
3 価値が集まるハブであり続けるために
価値を届けることを将来への投資と考える
ノウハウや人脈を共有することに、ためらいを覚えるかもしれません。しかし私は、「与えた価値は巡り巡って返ってくる」という考えを大切にしています。返報性の原理は、その循環を理解する手がかりの一つです。
目先の見返りにとらわれず、有益な情報を届け、相手の成果を支えてください。その積み重ねが、感謝や信頼となり、将来の協力関係や機会につながります。私はこの種まきを続けたことで、Lステップという大きな事業に関わる機会を得ました。
4 まとめ 調和を通じて事業を広げる
情報を抱え込む姿勢を見直し、信用を磨き、他者の能力と協力する。そして、どのように価値をつないでいるかを発信することが、ハブとしての役割を育てます。
信用を土台に、他者の力を生かして協力し合うこと。情報や価値を自分だけで抱え込まず、関わる人の間に流すことが、事業を継続的に広げる道だと考えています。
次章へ 失う不安と慢心に向き合う
これであなたは、富が自動で集まり続ける最強の交差点の作り方を理解しました。 「よし、これで俺のビジネスは一生安泰だ」と安心しましたか?
ただ、よい仕組みができても、人の気持ちは変わります。得たものを失う恐れや、自分を過信する気持ちが生まれると、それまでの情報や価値の流れを、自ら止めてしまうことがあります。
次章では、得た価値を循環させ続けるための原則と、その流れを妨げる3つの落とし穴を考えます。
あなたが自らの手でビジネスを自滅させないための、最後の安全装置の組み込みです。気を抜かず、次章を読み進めてください。