借金が増えていく人の特徴と原因

借金とは依存症であることが多いです。一度カードを作ってしまったら、限度額までが自分の貯金のような感覚であることがあり、言ってみれば金銭感覚麻痺だといえるでしょう。そして借金をするのは収入が低い人だとは限らないのです。

消費者金融でお金を借りている日本人は約20人に1人だともいわれています。平均額は47万円、それも大企業の会社員も少なくないのです。

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借金が返せない人の事例

借金とは「返せる返せる」と思っていても、あっという間に自分のキャパシティを超えて、手に負えなくなってしまうものです。借金をして返せなくなった人がどうなったのか見てみましょう。

●借金が返せない人の事例:20代女性

彼女の場合、浪費癖があるわけでもなく仕方なく借金が膨らんだといえるケースです。なぜなら彼女は大学に進学する時点で家庭の経済的事情から奨学金に頼らざるを得ませんでした。そのため大学生活4年間で約500万円の借金を作ったのです。

さらに奨学金の返済のために消費者金融から借り入れを起こし奨学金にプラスして250万円の借金ができていました。もうこうなっては彼女一人の力ではどうにもならず、弁護士事務所へと債務整理の相談へ行きました。

まずは任意整理か、自己破産かのどちらかを選ばなくてはなりません。任意整理の場合の返済シミュレーションではどうしても返済額が足りなかったため、自己破産を選択することになったのです。

●借金が返せない人の事例:30代シングルマザー

突然離婚することになり、パートを始めたシングルマザーにとって慰謝料をもらえなかったことも痛手でしたが、口頭で約束した養育費までもらえないとは考えてもみませんでした。しかしシングルマザーの8割が養育費をもらえていないという現実もあり、彼女だけの問題ではなさそうです。

それでも一生懸命働けば、親子2人なんとか暮らして生きていけると思っていましたが、毎月少しずつクレジットのキャッシングをするようになりました。毎月1万円くらいならというつもりがふくらんでしまい、気が付けば30万円を超えていました。

これ以上借金が膨らむと返済していくことができないと思い行政の力を借りることにしました。母子家庭の場合、申請すれば児童扶養手当として子供ひとりにつき毎月42,290円が受給できることになります。彼女はそのうち3万円を毎月の返済にあてることにしたので、当面の生活はなんとかなりそうです。しかし将来のために貯えをする必要も感じていて、実家に帰ることも検討しています。

  • 借金が返せない人の事例:40代サラリーマン

数社の消費者金融から借金をしているうちに1,000万円にも借金がふくれあがってしまったというサラリーマン。どんなに頑張っても金利を返すのがやっとだということで、法律事務所に相談にいきました。彼は自己破産を希望していましたが、借金したお金をギャンブルにも使っていたという理由で「免責不許可事由にあたる」とされ自己破産は認められませんでした。

そこで選んだ方法が「個人再生」です。個人再生では自己破産と違い、家や車などの財産を手放すことがなく、借金は5分の1にまで減らしてもらうことができます。サラリーマンが1,000万円を返済することは現実的ではありませんが、200万円なら返済も可能となるでしょう。

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借金がある人と結婚できる?

もし自分の娘が借金のある男性と結婚したいと言ったらどうでしょう。親の気持ちになれば絶対反対ですよね。息子であっても同じかもしれません。借金をしているようなお嬢さんを嫁にもらうことなんて、何やら不測の事態を引き起こしそうで結婚にはおそらく猛反対するでしょう。

  • 借金がある人と結婚してはいけないケース

借金にもいろいろあります。例えば交際している男性に借金があることが分かったとしましょう。しかしその借金が奨学金であったり、親の介護のためであったりという事情がある借金で、現在、きちんと働いて返済していっているのなら男性の借金は結婚の妨げになるとは言えないでしょう。

ただし、浪費癖、ギャンブル、正社員として働いていないといった場合は事情が変わってきます。このような場合にはかなり男性の性格に問題があるということです。今は気が合って楽しく交際できていたとしても、末永く結婚生活が安泰して続けられるとはいえません。むしろ、借金返済に追われる地獄のような毎日が待っている可能性があるのです。

妻が働いて夫を養っていく覚悟、また借金の返済の肩代わりをする勇気がないのなら、結婚は止めましょう。借金癖というのは「もうしない」といってもなかなか治るものではありません。そんな男性と結婚すれば楽しみのない悲壮な人生が待っていると言っていいでしょう。

  • 借金がある人と結婚してもいいケース

借金がある人と一緒に努力して借金を返していく、協力していい家庭を作るという決意をしてもいいのは、その借金が事業のための借金であるケースです。起業するために作った借金、店舗をオープンさせるための借金などになります。

ただしだからといって借金で苦労しないという保障があるわけではありません。しかし今、社長夫人として悠々自適な暮らしをしている奥様の中にはそのような人も多いのではないかと思います。

借金と一口にいっても、何のために作った借金かということと、そして相手がどのような性格であるかということの方が結婚できるかどうかの判断材料になります。気をつけなくてはならないのは「恋は盲目」と昔から言うだけあって、好きな人を信じたいという気持ちを持ってしまうことでしょう。

とにかく、お金にルーズな人間と婚姻関係を結ぶことは自分だけでなく自分の親兄弟、さらには子供まで不幸にしてしまいます。一生に一度の決断ですので客観的になることが大事です。

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借金が減らない理由

借金のある人は皆、「返しても返しても借金が減らない気がする」と感じています。その理由はやはり利息のせいでしょう。ローン会社によって利息の返済方式が違っている場合もあり、元金がなかなか減らないのです。またリボルビング払いを利用していると毎月の返済金額が一定しますが返済に長い時間がかかることになります。

  • 借金が減らない理由:利息を把握していない

借金を早く減らすためにはどのような返済方法でいくら利息を支払っているのかをしっかりと把握しておく必要があります。そうしなければ利息分と借金返済を混同してしまいいつまでも借金が減らないというジレンマに落ち込むことになるのです。利息を把握することで実際にどれくらい支払うと完済できるのかシミュレーションしておくことができます。

  • 借金が減らない理由:節約できていない

少しでも元金を減らすために、返済額を増やしていきましょう。借金を減らす方法は返済期間を短くすることです。生活をもう一度見直して、徹底した節約で月に5千円でも1万円でも生活費を節約し借金返済に回します。

借金を返すという行動が取れれば、さらに節約を積極的にできるようになるので、コツコツ返すことが節約につながるです。借金をしている人ほど缶コーヒーを自動販売機でよく購入したり、コンビニで雑誌を買ったり、タバコを吸う習慣があったりします。手持ちのお金に対しては使うのではなく返済を意識してください。

  • 借金が減らない理由:収入が増やせていない

借金が発生した時点で、収入が足りていなかったということがわかっています。そのためこのまま借金を完済したとしてもまたいずれ急な出費のために借金を繰り返すことになる可能性があるのです。ここで重要なことは収入を増やして生活の底上げを図り、貯金ができる体質になることです。

収入を増やすには転職する、ダブルワークする、また在宅で副業をするなどの様々な方法があります。インカムを増やして借金体質とまずは別れるようにしましょう。また将来的なことも考えるとブログアフィリエイトやYoutube動画投稿などの広告収入を得る方法を手に入れておくことも対策のひとつです。

借金や返済のストレスは想像以上に心身にダメージを与えます。これまでの借金生活で疲れもたまっていると思いますが、こういう時だからこそ出来ることはやってみて、脱貧してください。いつかあの時、がんばってよかったと思える日がくるでしょう。人生落ちるのではなく、這いあがるのです。きっとやれます。

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借金が払えない、やばい状態になる前に

借金が払えない、やばい状況というのは実はそれほどやばくありません。それなのに日本では年間、何万人もの借金苦による自殺者がいるというのは痛ましいことです。借金が払えなくてやばい状態というのは、自殺にまで至ってしまうという精神状況の締め付けです。真面目な人ほど自らを追い込んでしまい、出口のない苦しみを味わうことになります。やばい状態になった時ほど自分を追い込むのではなく、どうすればいいのかを考えましょう。

  • 借金が払えない、やばい状態になる前に連絡する

借金の返済が滞って、支払いができない時、最もよくないのが、逃げることです。支払いを待ってほしいこと、来月になったら例えば1,000円は支払えることなどを自分から金融機関やクレジット会社に連絡して申し入れましょう。連絡は自分からする方が少なくても逃げるつもりがないことがわかってもらえるのでいいでしょう。自己破産されて困るのはお金を貸している金融機関やクレジット会社になります。返済を待ってもらったり、返済額の相談に乗ってくれたり、意外にも融通をきかせてくれることが多いのです。

  • 借金が払えない、やばい状態になる前に法律相談

借金に対してはいろいろな救済措置がないこともありません。最悪は自己破産と考えている人も多いですが、自己破産は家や車などの財産も取られてしまうけど借金を帳消しにしてくれる法律なのです。それも5年もすればブラックリストからも復帰できます。また、財産を残しての任意整理や個人再生などいろいろな方法がありますので法律家に相談に乗ってもらうのがいいでしょう。最近では相談無料であることも多いですし、報酬も分割や後払いという対応もしてくれます。

  • 借金が払えない、やばい状態になっても大丈夫!

「借金が払えない、やばい状態になる前になんとかしなくては」まともな人間ならふつうそう考えるでしょう。しかしその精神状態ではリベンジがききません。負のオーラが全身にまとわりついていて、就職も決まらず、お金を作ることすらできなくなってしまいます。

借金が払えない、やばい状態になっても大丈夫です。また稼げばいいのです。どうか発想の転換をしてください。「お金を支払わなくては・・・」という悲壮感から「お金を稼ぎたい!」という強い意識に切り替えるのです。これが、脱出する唯一の方法だといえるでしょう。

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