株の初心者の始め方と勉強方法

定期が満期になった、または遺産を相続したなどのきっかけから株式投資を始める人が増えています。株式投資には株を売り買いして利益を出す方法の他に配当金がもらえたり株主優待があったりと何かと優越感が持てる投資だといえるでしょう。また社長より偉いのは株主です。食事付きの株主総会などに出かけてみるのもちょっと変わった体験ができそうですね。

記事の目次

株の初心者の始め方!いくらから?

  • 株式投資はいくらから始められる?

株式投資とはいくらから始められるかご存知ですか。購入するだけなら1株5円100株で500円からでも始められるのです。また「単元未満株」といって一般的に株を購入できる単位より小さな株を取引している証券会社もあります。

しかしそれでは株を始めたとはいうには寂しいですね。まともに株を始めようと思ったら10万円くらい資金を用意するのが始め方としてはいいのではないでしょうか。どうしても10万円も用意できないというなら、一口3万円以下で購入できるETFという投資信託の上場したものを購入するのが手堅いでしょう。ETFは投資信託とは違い、株と同じようにいつでも売買できます。

  • 株の売買には手数料がかかる

株を売買するときには証券会社に手数料を支払います。手数料は株の売買代金から差し引かれているので見落としてしまう人も中にはいます。手数料がいくらかかっているのかについても管理が必要です。

手数料は売買の度に支払う「売買委託手数料」ともうひとつは保有しているだけで差し引かれる「運用報酬」が主なものになります。それ以外には利益が出た場合に税金も引かれてしまいますので気をつけるようにしてください。

  • 株式投資のメリット

◆大きく儲けられるチャンスがある

◆配当金がもらえる

◆株主優待が受けられる

◆社会の動きに敏感になる

◆資産形成ができる

  • 株式投資のデメリット

◆大きく損をする可能性がある

◆リスク管理を徹底しなくてはならない

◆やめられなくなる

◆社会の動きを追いかけなくてはならない

  • 株の初心者は長期投資から

株式投資にはメリットとデメリットが表裏一体となっています。メリットばかりを見るのではなくデメリットもよく理解した上で取り組む必要があるのです。また初心者には長期投資がおすすめです。

まずは資金を増やすためにも利回りがよく、よりリスクの少ない安定して伸びている企業かETFに長期投資して株式の勉強を始めましょう。そして無料オンラインセミナーや書籍などからも多くの知識を吸収することが大事です。

株式投資はおもしろい資産運用です。様々な情報からこれから値が上がっていく株を見つけることはやりがいもありますし、脳も活性化することになります。平均寿命がのびている今の時代は「資産形成」と「認知症予防」です。若いうちからでもこの2つのことは誰もが取り組まなくてはいけませんね。

株の初心者の始め方はまずは勉強からです。最初から正しい情報を探す必要はありません。いくつもの情報を集めることで自然に「正しいもの」と「正しくないもの」が自分の中に蓄積されていくことになるのです。では楽しみましょう。

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株の初心者の勉強法!本?セミナー?

ではここから株の初心者にとって必要な勉強方法です。株には専門用語も出てきますがしばらくすると、すぐに聞きなれた言葉になりますので安心してください。

  • 株の選び方

株を買う時は当然業績のいい会社を選ぶ必要があります。そしてその会社の株を安く買えれば期待感は高まります。ヒット商品を開発してこれからも売れていきそうなメーカーなどは手堅いですね。また、どんどんとチェーン展開している飲食店なども魅力的です。

気になる企業やサービス業を見つけたら証券会社のサイトで業績情報を見てみましょう。財務状況や営業利益、経常利益などネットですぐに確認することができるようになっています。いろんな会社の相対図や過去の傾向なども株をする上では大事な勉強となります。

  • 株価チャートの見方

買いたい株が決まったら次にいつ買うかの決断を勉強しなくてはいけませんね。「いつ買うか」を決める指標となるのが「株価チャート」です。株価チャートを見れば株価の動きがわかるようになっています。

株価チャートは「ローソク足」「出来高の棒グラフ」「移動平均線」からできていて、それぞれの位置や関係性によって売買のタイミングを決めることになるのです。ローソク足が右上がりに上昇していて、移動平均線も上昇していれば買い時になります。

上昇トレンドの途中で一時的に下落したところを見極められたら初心者は卒業です。反対にチャートが右肩下がりでは下降トレンドと呼ばれ、売り時であることが多いのです。

  • 選んではいけない会社を見極める方法

◆自分の苦手な分野は避ける

いくらその企業が成長すると人から言われたとしても自分があまりわからないような会社の株はやめた方がいいです。ベンチャーであったりアイディアビジネスであったりすることが多いようですが、勝算は5分5分だと思っておいた方がいいでしょう。

◆キャッシュフローを調べる

キャッシュフローで危ない会社を見極めることが可能です。あまりにも赤字が多かったり、赤字が何年も続いたりしているようでは倒産のリスクもあります。

  • 自己資本比率を見ておく

自己資本比率とは総資産から負債を引いたものです。天下を二分していたトヨタとニッサンの違いはこの自己資本比率でした。自己資本比率が多い会社は借金が少ないので倒産のリスクも低いと考えていいでしょう。

  • 本やセミナーで勉強

ネットでばかり情報を集めるのではなく積極的に書籍を手に取ったり、セミナーに参加したりすることも有効な勉強法です。株式投資は遊びではできません。情報や知識が大事なところで自分を守ってくれるのだと考えておきましょう。

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株の初心者におすすめの証券会社や口座

株式投資を始めるにあたって、最初にすることは証券口座を開設することです。証券口座は手数料が安くツールの充実しているネット証券を選ぶのがいいでしょう。ネット証券には次のような会社があります。

<SBI証券>

SBI証券は夜間取引ができることが特徴となっています。手数料は1日定額プランがお得です。それからLINEで株が買えるのでPCが苦手な人でも関係ありません。

  • 開設数・人気ともNo.1のネット証券

文句なしの人気No1のネット証券です。取扱商品・取引ツール・サービスとも高品質で年代・性別を問わず人気。

  • 豊富な商品ラインナップ

国内4取引所の上場銘柄はもちろん信用取引・貸株サービス・NISAに外国株とどんな方でも満足できる商品ラインナップ!

  • 証券業界随一のマーケット情報

リアルタイム株価, チャート, 株主優待検索, 四季報情報など豊富な投資情報が無料で簡単にチェックできます!

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<カブドットコム証券>

上場直後のIPOが手に入りやすいのがカブドットコム証券です。ワンコイン積み立てや手数料の割引が多いなど、初心者にはとても向いています。

  • 信用取引がオススメ

長期保有ができる一般信用売建銘柄数はネット証券No1。カブコムの信用取引で投資スタイルが変わるかも!?

  • プチ株+ワンコイン積立で500円から始める株式投資

人気銘柄を1株積立可能なプチ株・ワンコイン積立で少額でも株式投資が可能です!

  • 会社の信頼性と自社開発の取引システム

三菱UFJフィナンシャル・グループという信頼性に加え, 自社開発での取引システムに強みあり。

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<ライブスター証券>

手数料が安く取引ツールがすべて無料なのはライブスターだけです。自動売買機能が多くて初心者にも使いやすい会社ですが扱う商品が少ないことと単元未満株の売買ができません。

  • ネット証券手数料No.1

1回単位の取引手数料で驚異的な安さ。現物の約定代金別が10万以下ならなんと税別80円。

  • ユーザの声を反映して進化する取引ツール

ユーザからの声を取引ツールはじめサービスに反映させてくれる個人投資家に嬉しいネット証券です。

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<楽天証券>

手数料が安いばかりだけでなく取引で楽天ポイントが貯まるサービスがあります。品ぞろえも豊富でアプリ・ツールが大変使いやすいです。

  • 投資情報はネット証券No.1

多くの個人投資家に絶大な支持を得ている取引ツールをはじめ, 取扱商品や投資情報なども幅広く無料提供。

  • 楽天会員の方は30秒で申込完了!

楽天の会員アカウントをお持ちの方は, なんと30秒で証券口座開設のお申し込みが完了できます。

  • 100円から始める投信積立

投資初心者でも始めやすい100円から投信積立が可能!

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これらがよく選ばれているネット証券ですが、ひとつに決める必要はありません。むしろ複数の口座を開設した方が自分に合っている口座を見つけることができ、またいいとこ取りをする形でお付き合いを始めるのがいいでしょう。

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株の初心者におすすめの株主優待

テレビで一躍、有名になった「桐谷さん」は株式投資のプロで専業トレーダーです。多くの優待券を使い切るために牛丼屋から映画館へと自転車で走り回る姿がよく放送されていますね。あの姿を見るととても苦しそうで、株主優待が桐谷さんの重荷のようにも見えてしまって思わず笑ってしまいます。ここでは初心者におすすめの株主優待を見ていただきたいと思います。

  • ライザップ……最安購入金額161,500円:優待利回り2.46%

株主優待にはカタログギフトもあります。カタログギフトであれば好きな商品が選べるのでムダになることがありません。

ライザップでは1000株以上で4,000円相当のカタログギフトが贈られてきます。ライザップは健康器具や美容器具、化粧品なども取りそろえてあるので楽しめそうですね。

  • 鉄人化計画……最安購入金額35,400円:優待利回り7.02%

カラオケの鉄人では100株保有で2,500円分のお食事券がもらえます。35,400円で株主になれるのも手軽でいいですね。利回り7.02%とかなりお得なのではないでしょうか。

  • ヤマウラ……最安購入金額89,900円:優待利回り3.34%

ヤマウラは地域特産品から好きな商品を選ぶことができます。100株保有で3,000円相当の商品が選べ、ちょっとしたふるさと納税みたいなイメージです。

  • 日成ビルド……最安購入金額682,367円:優待利回り0.21%

日成ビルドはプレハブや立体駐車場の会社ですが、北陸のおいしいものを送ってくれます。能登牛のすき焼き肉や烏骨鶏の玉子で作ったカステラやバームクーヘンなどグルメにはよろこばれるでしょう。

  • タマホーム……最安購入金額113,300円:優待利回り0.88%

タマホームでは住宅購入やリフォームが優待されます。3年以上の長期保有者になると購入などにかかった費用の2%が割引になるというものです。3000万円の2%なら60万円の割引になりますから購入やリフォームの予定がある人にはぴったりです。10万円少しで保有できるのもうれしいですね。

  • ジャパン・フード&リカー・アライアンス……最安購入金額46,100円:優待利回り4.32%

こちらの会社も食品になりますが、かなりお得な優待利回りとなっています。送られてくるのは食品やお酒で2,000円相当となっているようです。少ない投資で食料品を手に入れられるのは優待の醍醐味です。

いかがでしたでしょうか。比較的安く買える株などもピックアップしてみました。優待にはついつい釣られそうになってしまいますが、業績などもしっかりとチェックしてくださいね。

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株の初心者【失敗例】

せっかく資産を増やすために始めた株式投資で失敗し資産を逆に減らしてしまったという人は少なくありません。株ではどんな失敗があるのか例から見ていきたいと思います。

  • 生活費を持ち出してしまった

株式投資は余剰金ですることが鉄則です。しかしAさんは負けを取り戻すために生活費に手を付けるようになってしまったのです。そしてそれが精神的な冷静さを失うことにつながってしまいすることがすべて裏目にでるようなトレードになってしまいました。

作ってしまった借金は1,000万円にもなり、ついに株式投資から撤退することにせざるをえませんでした。しかしそれからの借金地獄は大変なものでした。いくつも仕事を掛け持ち、身体をボロボロにしながら働き続けたといいます。またその借金が原因となり妻とは離婚することになったのです。

  • 損切りができずに大損失

Bさんの場合は持っていた株の損切りができずにいたため、大損失を出してしまったという経験があります。損切りとは株が買値よりも下がってきたとしても、被害を大きくしないためにある程度まで下がってしまったら売りに出すということです。

その取引では赤字となってしまいますが、長い目で見れば損失を大きくしないために損切りの判断はトレーダーにとって重要なことなのです。Bさんの株は下がり続けていましたが、Bさんは「きっと上がる」と希望的観測で値動きを見守りましたが、株は下がり続けようやく損切りした時には500万円の赤字となっていたのです。

このケースでは「根拠のない自信」と「勉強不足」が損失を生んだ原因だといえるでしょう。投資をするからには利確と損切りのルールを決めておかなくてはならないのです。

  • ネットの口コミ情報で株を購入した主婦

男性と女性ではまだ男性の方が慎重に銘柄を選ぶのではないかと思うことがよくあります。とくに主婦の中には企業の業績などをあまり調べずに株を購入するケースが多いようです。これからの時代はたとえ大企業であっても世の中の流れに乗ることができなければ、衰退していくことも考えられます。

将来性のある業種であるか、借金経営でないか、勢いはあるのか・・・そんなことをシビアに観察していく必要があります。ちなみに主婦が購入した株は二束三文となってしまいました。

  • 安全な投資で資産形成

安全な投資というのはあるのでしょうか。ほとんどのものは「ローリスクローリターン」か「ハイリスクハイリターン」なのではないかと思います。とくに安全であるほど儲けも少ないといわれていますね。

今、一番安全な投資といえば「個人向け国債」が該当します。正真正銘の「元本保証」ですからまず信用していいでしょう。とはいえ年金も不安なくらいですから、100%とはいえませんね。でも国が破綻するということは考えられませんので、今いちばん手堅い投資だといえるでしょう。

ほかにも強いてあげるとすればブログやToutubeで資産を作った人たちの手法です。作った資産の額は人によってバラバラで「これだけやったら、これだけ稼げるよ」という仕事ではありませんが、リスクがまったくなくてお金を作れる方法というのはちょっと他には思い当たらないのではないでしょうか。

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